老いぼれた者
シュヴァが尊い!
「とりあえず、お金を稼ぐクエストはどうやってやるの?」
「クエストは酒場に行って受注するか、街とかのNPCとかで受注するランダムクエストをするかだね。早く稼ぎたいなら酒場、一攫千金したいならランダムクエストがでるのを祈るしかないな」
「ふーん、じゃあ酒場にいこうかな」
〈酒場〉
『クエストの受注はこちらからできまーす!』
受付の若い女性の声が響く。そして、その周りにぞろぞろと人が集まっていく。人混みを分けクエスト一覧を見ながら不可避レと話す。
「今はまだレベル一だしこのリドミゴブリン退治とかいいんじゃない?」
《リドミゴブリン退治》☆
西門を出てすぐの平原にいるリドミゴブリンを十体討伐しよう。リドミゴブリンのボス個体を討伐した場合プラスαで報酬がもらえるよ。
報酬 五千ルド (ボス討伐時プラス一万)
「これがいい」
《ダルウェンビーフ集め》☆☆
東門の港からフビー島に行き、そこに生息しているダルウェンの肉を集めて来てね。※ダルウェンの肉の等級によって価値が変わるよ。 三級 五千ルド
二級 一万ルド 一級 一万五千ルド 「レア」五万ルド
報酬 ダルウェンステーキ 等級の価値により変化(最大五つ)
「ダルウェンって確かめっちゃだるいやつだった気がするんだけど」
「けどこれが1番稼げるじゃん」
〈街中〉
「結局ダルウェンにしたのか…」
「よーし!東門目指してしゅっぱt…」
『旅のお方』
「ヒュッ」
りゅーから風船から漏れた空気のような音がした。
少し息を整えて。
「は、はい!なんでしょうか」
『そっちに行くと言うことは、フビー島に行くのじゃろう?』
なぜそれがわかったのか、口に出さないが考える。
「はい!」
『そうか、出会ったこともない名も知らぬ老いぼれがこんなことを言うのはどうかとおもうのじゃが、「ダルウェンステーキ」を儂に恵んでくれぬか?断ってくれても構わない』
[クエスト:「老いた物と若かりし者」を受注しますか?]
『はい いいえ』
その問いの答えは―――
「うん、任せてよおじいちゃん!美味しいお肉をもってくるね!」
その答えは老いぼれ、否、老いぼれの姿をした物には百点の回答だった。
ちなみに酒場のクエストの☆の数は難易度ではなく報酬の良さというかなりの罠




