主人公らの反応を見る
『天刻華速』不可避レビュー☆☆☆
相手の攻撃を相殺すると相手の動きを止め、自身を超加速させる。盾や拳でも発動可能。その体で全てを超えて行け、世界の理さえも。
相殺受付時間0.2秒、後隙1秒
不可避レ「ハイリスクハイリターン、結構スコ」
(実は速度が上がってるわけではない。ゲームの仕様がふかーく関わっているよ!)
色々と間に合わなかったスマソ
シンオグリは160、ステゴは10連でお迎え。あとドンナ40連
「呪剣にはまだやってもらうことがあるからな、ここで奪られたら困る」
そう呟く彼の持つ大剣に大剣とは程遠い禍々しい刃が現れていた。
「神に対抗できるのは同じような神、もしくは───」
黒いモヤの周りに白いオーブが無数に浮かぶ。大剣を左手に持ち変え、右手で銃の形を作る。
「絶好調」
脳裏に浮かぶその言葉に笑みをこぼす、と同時に浮かんでいた白いオーブが黒いモヤの周りを囲み、発光する。
身動きをとれず、迫ってくる彼に黒いモヤもまた笑みを浮かべた。
左手で持っていた大剣を両手で持ち、黒いモヤを一刀両断し、右手で黒いモヤを殴り飛ばす。
「流石に結構ダメージはくらっただろ。やっぱり神が創った物でも効果はあるんだな」
持っていた大剣が禍々しい形から変化する。その姿は命を刈り取る形、大鎌に変化していた。
「イメージさえできればなんでもいいのかよ。これのどこに聖剣要素があるんですかねぇ!?」
闇に包まれる広間の中に彼の声が響く。
「もうそろそろスタッフクレジット流れてきてもいい頃合いだと思うんだが」
黒いモヤを大鎌で切り刻むがあまり手応えを感じられない。蹴りを一発お見舞いしてから距離を取る。
「やっぱラストは娘が直々にトドメを刺してやるよ」
大鎌が消え、大剣に変わる───
「───ッ!」
と、同時に黒いモヤが伸びて大剣を掴む。右手を伸ばして断ち切ろうとするが奪われる。
『 』
なに笑ってんだよ。笑ってるか分かんないけど。てか結構ピンチなんだが……
「あっぶな!」
大剣が眉間目掛け振られるのを避け、すぐに大鎌を出し、構える。既に満身創痍であることを忘れ、突撃しようとしたことに少し危機感を持つ。
ラストはカッコよく呪剣でトドメを刺そうと思ったけど、厳しそうだな。まあ、倒せたらそれでいいか。
大鎌を握り締め、大剣を持った黒いモヤに近寄る。
リーチは圧倒的にこっちが勝っている。ぶっちゃけ呪剣もったこいつの行動とか知らないからリーチはあんま関係ないか。被弾覚悟で突っ込むのも出来ないし時間かかりすぎても集中力削られていく。
「……はぁ」
疲れた。流石にずっと同じやつと戦うのはきついわ。早めに終わらせないと普通に死ねる。できるだけ頭を使わずにこいつを殺るには……
黒いモヤの持つ大剣の形が変わっていく。タマシイを求めて長く、鋭く変化する。
そんなでかい剣は振り回すと隙が出るはず、そこを狩る。
彼の持つ大鎌が片手剣ほどの大きさになる。
黒いモヤとの距離を詰め、すでに元の数倍はある刀身の呪剣を握る黒いモヤの攻撃を避ける。彼はゲーム……否、戦闘における結論を理解し、実行した。
「全部避けてから反撃すればノーダメ撃破余裕じゃね?」
敵の一挙一動を見逃さずに反撃を取る。誰もが一度は考え、実行し、不可能と理解させられる戦術。そんな不可能を可能にしている彼は、現在、彼の脳が神域に到達していることを示していた。
全ての攻撃を躱され、反撃を取られることで黒いモヤへのダメージが蓄積されていく。既に百を超える数の攻撃を受け黒いモヤへ完全な死が近づいていた。
死を覚悟……否、死を認識するなど神にあってはならない。状況を打破するために彼のタマシイが導き出した答えは……
「───ッ!!」
不可避の攻撃だった。
前触れもなく伸びた刃が満身創痍の彼の右腕を切断する。
宙を舞う彼の右腕にあったはずの片手剣が消えている。
黒いモヤの注意が彼の左手に向く。先ほどとは違う形、斧……ハンマー……二つを合わせたような形に謎の文字。覚悟を決めたにも関わらず未だに立つその宇宙旅人の口が動いたと同時に全身を真っ白な光で包まれる。
『ドッキリ大成功!!』
目の前の鎧と大剣が消えていく。
「…………はぁー、糖分が欲しい」
左手にふざけた聖剣を持ちながらそう呟く彼は一人で反省会を始めていた。
「色々直せるところはあるけど最初から出し惜しみせずにやってたらもう少しは被害減らせたか……別にHPとかはいいけど「ざツナスープ」を酷使しすぎた。これ、回復に何日かかるんだよ」
ぶつぶつと虚空に言葉を投げながら落ちていた右手を拾う。
「『収納!』」
掛け声に反応して右手が消える。
別に作戦は良かったんだよ、アイツが色々とそれをぶっ壊しただけで。元々呪剣でトドメを刺そうとしたけど奪われた、まあ仕方ない。呪剣を取ったらなんかデカくなった、全部避けれたし問題ない。ずっと避けてたらいきなり刃が伸びてきた、
「これだわ」
流石にいきなり高速で伸びてきた刃は避けきれない。一応被害は吹っ飛んでいったざツナスープだけで済んだから良かったけど。
というか、なにあれ。いきなり伸ばしてくるのダメだろ。戦闘においてノーモーションの攻撃は御法度って義務教育で習わなかったのか運営。
愚痴はこの辺にしておくとして成功できるとは思わなんだ。まさか右手に装着しておいたざツナスープが取り外せてその上「Bm-83」が直撃するとか運が味方してくれて良かったわ。
「眠いな、早めに今日は寝るか……って、いつまでここで待たされるんだよ」
周りを見返しても変わらない景色。視界を縛る霧、赤い空、生い茂った芝生。
「ん?」
おいしげったしばふ?ここって……
「あ、だれかいるー!すみませーん!」
聞き慣れた声の方向に顔を向ける。
♦︎
「こんにちはー……って、またお前かよ!」
なーんで不可避レと連戦しなきゃいけないのよ!次また同じ作戦が通るとは思えないし、ここは不意打ちで決める!
杖を構え氷の剣を作り出す。
「は?」
「えっ?」
しゃべった?あれ?
「なんで俺に攻撃しようとしてんだよ」
「それは……─────────」
今までのことを全て伝える。
「───つまり?その国王とやらが犯人なんだな。ちょっと理解らせてくる」
「えっ?」
そそくさと何かを取り出す。すると、不思議そうな顔をしながら喋りかけてくる。
「何してんだ?早く掴まれ、跳ぶぞ」
右手を掴み、飛び立とうとする彼に聞く。
「──────────────────────?」
「えっ?」
『聖剣』不可避レビュー☆☆☆
それは未来を託す……否、「──────」剣。その姿は使用者のイメージを具現化し、全てを叶える。魅せるものはタマシイか、それとも……
不可避レ「俺に想像力をください」




