戦闘中の熱唱
あれ?1週間なにしてたんすか?
ス○ラ、スマ○ラ、オセロ○ア、AP○X、ウ○娘
今日はマイルCSだよ!予想ではソウルラッシュ。
呪剣で鎧を弾き、距離を離す。
手足が緑のオーラに包まれ、鎧にめがけて突撃する。呪剣を当てようとするが足で吹き飛ばされる。
普通に攻めても全て弾かれるよな。魔法をぶつけてあいつをどうにかする。そんな便利な魔法あったら既に使ってるわ。
じゃあ、便利じゃない奴らを使うしかないわな。
「『天刻華速!』」
魔法を唱えながら鎧に一太刀。それを左手で相殺する。
『天刻華速発動。』
彼の脳内に直接声が聞こえてくる。すると、鎧の動きが止まる。その隙に首を狙い重い一撃を与える。
「しゃぁぁああ!!」
雄叫びをあげながらガッツポーズをする彼の後ろには膝から崩れ落ちた鎧。上がったテンションを戻し、振り向く。
「はやくしろよ!イベントシーンで時間稼ぐのはズルだろ!」
鎧を蹴り飛ばす。すると床にヒビが入り崩れ落ちる。空中に投げ飛ばされながら呪剣を構える。地面に着地と同時に鎧の姿が消えていく。
「場も温まってきた。ダサい死に方で終わるとかアイツらに数ヶ月は馬鹿にされる。やっぱラストはカッコよく決めねぇとなぁ!」
鎧のあった場所に黒いモヤが現れる。人型になった黒いモヤに火の玉を飛ばすがすり抜けて消える。
「やっとご本人様登場か。その顔切り刻んでワタガシにして食ってやるよ」
構えていた呪剣で黒いモヤを斬りつけるが簡単に弾かれる。そのまま足で蹴られ、吹っ飛ばされる。
残りHPは三割ぐらい。まだ使うには早いか?まだ呪剣で様子を伺うか。使うならHPが1になった時、それで決着を決める。
黒いモヤが両手を上に挙げると彼の周りにヒビがはいる。高く跳び回避するが、黒いモヤが飛びかかってくる。呪剣で防ぎ着地する。
残りHPは二割。効果を最大限にするにはまだ使えない。あえて逃げるか?あいつの遠距離攻撃はヒビだけとは考えづらい。これで高速のビームとか飛んできて死ぬとかシャレにならない。それならまだ避けやすい近距離で戦闘するしかないか。
黒いモヤが向かってくる。その顔は笑っているように見えた。不気味な笑みを浮かべる黒いモヤに対抗するように彼も笑顔で返す。
俺のスマイルで行動しないなら何分でもしてやるよ。そんな楽な戦いは面白くないわ。やっぱ早く来い叩きのめして現実を教えてやるよ。
黒いモヤが彼に向かって攻撃を仕掛けてくる。それを全て見切り呪剣で黒いモヤの首を狙う。距離を離し避けられるがすぐに詰め、もう一度首を……
「───ッ!」
右足を掴まれ、右足が消える。
なんとかHPは1で耐えているが、バランスを崩し地面に膝がつく。黒いモヤの右手が彼の首を捉える。咄嗟に呪剣で弾き飛ばす。
「『我が足よ!』『脚を解放せよ!』『右足を展開!』」
ロボットの右足が彼の右足に取り付けられる。大きさは彼に合わせて小さくなっている。すぐに体勢を立て直し、黒いモヤに蹴りをぶつける。
りゅー直伝のドロップキックがこんなところで役立つとは思ってなかった。たまには使えるじゃんアイツ。
残りHPは1。こんな戦闘のクライマックスが物理的に無口なモヤとか……
彼が大きく口を開けて歌い出す。決して下手ではないが人様に見せられるレベルでないことは確かだろう。決して下手ではないが。
呪剣を振り回して黒いモヤの逃げ場をなくす。距離を離す黒いモヤ。
すると彼の持っていた呪剣が刃の無い大剣に変わっていた。
これ書いてる間にタイトルが変わって、主人公ちゃんが魔法を一つしか使えないことが暴露された模様。




