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別視点・なにしてんこいつ

困った時はな、こいつに任せるしかないんだわ

主人公ちゃんの相手はダルウェンのみだったけど不可避レの印象が強すぎて変わっちゃった。


時は遡り、りゅーが飛ばされてから数分後のお話。


「なにあれ。今日って新イベ始まる日だっけ?」


頭の上に「不可避レスープ」と書かれたプレイヤーがロボットに乗ってバカンスを楽しんでいた時、それは現れた。目の前には見たこともない要素。だが今彼は装備をほとんど持ってきていない。突然道端に落ちていたイベント(チャンス)を見逃すほど彼は愚かでもない。


「赤色の空か、隕石イベの時もそうだったけどこういうのは先に何か見えるようにしてほしい。もし仮にこれが隕石イベだったら運営にご意見メールを送るしか道がのこってねぇな」


そう言いながらだんだんと現れていた霧の前まで移動する。


「メールは送らないで済みそうだな。」


そんなことを考えながら霧の中に入っていく。さっきまでいた平原から場所が変わっていることに気づく。


ここは……どこだっけ?見覚えある床なんだけど。確かどっかの城だった気がするんだけど、なんか思い出せない。うわ、霧のせいで見える範囲が制限されるのか、これで強敵とかでてきたら───


目の前に大剣を持った巨大な鎧が現れる。


「最悪」


うわ、隕石よりゴミイベじゃねぇか。何でこいつがいるんだよ。


こいつが出るってことは過去の強敵との再戦って感じか?だとしたらこいつより適任がいる筈……苦戦したのはこっちだから苦戦した勝負?いや、それをどうやって判断する?……そういえばこいつとの戦闘で四回ぐらい死にかけたわ。つまり一戦闘で死にかけた回数ってことか?いや、受けたダメージ量とかが条件、今はそう考えるしかないな。


禁術・赤き粛清(セキテンセイサイ)

一国の王が発動させた禁断の魔法。一定のエリア内に入ると時間経過とともに霧が出てくる。その霧が出現してから一定の時間が経過すると強制テレポートでステージを変更し、プレイヤーの「──」を再生・改造してくる。

敵には二種類存在する。色がついた敵と影のような敵。色つきは「─────────」であり、影のような敵は「──────────」である。

クリア条件は「すべてのプレイヤーが現れた敵を───────────」こと。もしくは、この魔法を使用した者を討伐するとクリア判定になる。そして───


「お久しぶりだな。呪剣を取り返しに来たのか?」


こっちに呪剣はある。つまりあの剣は偽物か?いや、あいつを倒すには呪剣を奪ったから勝てたはず。この敵(赤い空)が過去の戦いのを再現するということならそこら辺も再現するよな。とりあえず同じ剣で戦ってやるよ。


『現在このアイテムは装備不可となります。』


「はあ!?」


まじかよ。これで疑問は消えた、あの剣はマジの呪剣(ネメシス)だ。つまりクソゲー確定だな。まず、あの鎧を倒すには呪剣を奪わないと始まんない。武器は……聖剣を合わせて大剣が四つ、片手剣が二つか。聖剣はまだ使えないし、ここは……


「『我が体よ(リポスボディ)!』『全身を解放せよ(リフーフル)!』銃は剣よりも強し。知ってる?『右手を展開(リンクライト)!』」


彼の体が巨大ロボットに包まれる。黒い光沢が闇の中に消える。すると鎧の真上から大量の光が降り注ぐ。


「やっぱ効いてないか、別いいけど」


これで少し足止めしとかないとこいつすぐ壊れるからな。あれ?なんか普通に動いて……


「あっぶな!大事な呪剣をそんなに投げたらダメだろ!」


左足がやられたか。そんな行動したっけ?けどこれで呪剣奪えるしラッキー。


呪剣のところに鎧が出現する。そのまま剣を取り振り回す。それを左手で受け流し右手の銃で薙ぎ払う。


結構行動パターンに変更がある。明らかに何かテコいれされてんな。過去の再現だけかと思ってたがそれを強化されてる感じか。呪剣は使えないがそれ以外は使えるから過去の完全再現ではない、クリア方法はこいつを倒すことだよな。知らんけど。


「あと……四分か。それまでに呪剣を奪って銃弾をこいつにぶち込むのか。」


無理じゃね?割とかなり無茶してんだよなぁ。次攻撃喰らったら呪奪状態になるし。あの時はどうやって勝ったんだ俺?やっぱり聖剣をぶちかますしかないのかよ。


一発でも致命傷になる攻撃をそんなに振り回すな。それが一番きつい。


鎧が大剣を天に向ける。すると周囲にヒビが入る。距離を離し、銃を撃つ。全て落とされる。その隙に蹴りを何発か入れたが全てふさがれる。


あと四分耐える。それが俺の勝ち筋。耐久するのはかなり性に合ってない、けど勝つにはやるしかないんだよな。


ロボットの中から影が飛び出す。


「『赫い流星(スターロブ)!』」


拳と足が赤く輝き、鎧にハイキックを当てる。


とりあえず第一形態は早めに終わらせないとやべぇな。あと三分半。ざツナスープはあそこに置いとくとしてあとはフィジカル。


呪剣は当たらなければなんてことはない。わけが無い。すでに奪われたざツナスープの左手はもう回復できないと思ったほうがいいな。もう『赫い流星』の効果は切れた。次は大剣で語り合おうか!


「少しイベントを見に来たのにまたお前を倒す羽目になるとはな。「テミス・マスター」娘さんはもらってくぜ」








      

       

呪剣ちゃん「てみす?そんなやつもいたな」

呪奪状態は次の話で書こうかな


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