さいきょーうでわ
二天井かけてテイオーと友人完凸してUAが作れない状況になりました。SAN値チェックです。
いちご大福は家の前でずっと待ってたよ
少し時間が経っただろうか。平衡感覚が失われ、現在の状況を理解することもできないまま目の前が真っ暗になる。
『はやく起きてよ!心配するでしょ!』
声が頭に響く。体を動かされているのを感じる。すこし光が見えはじめる。
「まぶしっ!いつのまに床に倒れて……あっ!もう職業変更できましたか?」
『とっくの前にできてるわよ!起きないから少し心配したじゃない。ニーナといいあなた達は人をおちょくるのが好きなの?』
「そんなことを言われても……じゃあ、何かお礼に手伝えることはありますか?職業変えてもらったのでなんでもしますよ!」
ステータス画面をみると職業が破滅の黒帝に変わっていることを確認する。ステータスの変化を見るとVITやSTMが減っているがMPとAGIが倍近く上がっていることに気づく。
『そうね、別に困ってることはないんだけど、強いて言えば使い魔が欲しいわね。なんかこう、可愛くて時には頼りになる子が欲しいわね。』
「なるほど……」
ダルウェンを一番に思いつくがサイズ的に厳しいか。まえ不可避レが言ってたちっちゃい子ならいけるか?まぁ、私の実力じゃ無理そうだよね。ペットの王道はイヌかネコよね。けどそういうモンスターは見たことないからやっぱりダルウェン……
『こういうのがいいわ!』
自信満々に見せてきた本の中に描かれていたものを見た瞬間、予想とは違いかなり凶悪なモンスターと理解する。
そりゃぁここはゲームだからね。使い魔が悪魔でも違和感ないよね。
『この天にのびる角!圧倒的大きさの翼!そしてこの剛腕!掃除やゴミ捨てにぴったりだわ!』
「この使い魔はどこにいるんですか?」
『知らないわよ。知っていたら私がすでに全員使い魔にしてるわ!』
つまり、一からこの悪魔を探し出して連れてこいと申すか。明らかにレベルが合ってないんだけど、まあぼちぼちやっていこ。
『あっ!使い魔を見つけたらこれを渡してね!』
【隷属の腕輪を貰った】
『じゃあよろしくね!』
【クエスト:「アビス・サーチ」を受注しました】
「えっ?」
今のってもしかしてクエストを受注するかどうかの会話だったの?なんか色々難しくなってきた……現在受注してるクエストは確かこれと「老いた物と若かりし者」かぁ、あのおじいちゃんクエスト終わってなかったのか。今はとりあえず使い魔を探してこっちのクエストをクリアしないとなぁ。
いちご大福を呼び、街を出る。マップを見ながら悪魔がいそうな場所に目星を付ける。
「悪魔だしやっぱ最後の街の近くにいそうだよね。意外と火山とかもあるのかな、洞窟にいる可能性もあるのかぁ」
ため息混じりの声を吐く。
悪魔っていうほどだし流石に今の状態じゃ会うこともできるかわかんないし、とりあえずレベリングするぞー!
〈アンバー沼地〉
「うーん、流石にこの先はいちご大福じゃ進めなさそう。ここで待っててね」
木にロープをつけ、いちご大福に結ぶ。
ここからは飛んで移動しようかな、泥がかかるのも嫌だし。
腕に氷のブレスレットを作り出し、宙に浮く。これは、彼女の魔法により空を飛ぶブレスレットをイメージすることで空を飛ぶことを可能とする技である。彼女のアバターを持って飛べるほどの硬さを作ることで空中で高速な移動も可能となっている。ちなみに彼女のSTRのおかげで腕が耐えられている。
「うわー、なんか泥の中に大量の何かがいるんだけど。飛びかかってきたりしないよね?」
『ゲコォ!』
泥の中から飛び出てきたカエルを避ける。すぐに氷の足場を作りだし、杖を構える。
「なんだカエルかぁ、一メートルぐらいあるけど。レベリングの糧になってもらうよ!」
氷の剣を作り出し、沼の中に放つ。速度が落ちて威力に期待はできないだろう。カエルを警戒して次は杖を浮かし、氷の槍を構える。
今作ってる氷は足場とブレスレット、杖を浮かす用のとこの槍。あんまり余裕がないしブレスレットは消しておこう。これであと二個は作れる。ていうか早くでてこいよカエル!
『ゲコッ!』
後ろから飛びついて来るカエルに槍を突き刺す。致命傷を与えたがすぐに泥の中に潜る。
「それずるくない?私なんにもできないじゃん」
『ゲコォ!』
後ろからカエルが飛びついてくる。カエルの攻撃を受け流し、作っていた氷の剣でカエルを真っ二つにする。
「あれ?」
さっきつけたキズが無いことに気づく。真っ二つになったカエルが消え、素材になった瞬間──
『ゲコッ!ゲコッ!ゲコッ!』
パッと見ただけでも十を超えている数のカエルが降ってきた。
場所の名前とかメモしてないからいつか被りそうで怖い
あと誤字があったら教えて欲しい!




