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飛ぶヤツら

ゴールドシチー、いいよね。

「うわぁぁぁああ!!」


ドンッッ!!


氷の板に乗った少女が高速で木にぶつかる。


「痛っ!思ったより速度でちゃったなぁ。……ここどこ?」


辺りを見回しても同じ草ばかり。


「これピンチじゃん。周りにダルウェンはいないけど、どうやって帰ろうかな」


そう言いながら氷の板を作る。


「まあ、どうせ一人じゃ帰れないし…草原で周りに障害物は…木だけ。よーし!ここで氷の板で移動をマスターするぞー!!」


────────────────────────


「不可避レくーん?いるでしょー?頼まれてた物かってきたよー」


返事は返ってこない。


「うーん、最近あの子約束の時間過ぎてもこないんだよねぇ。そろそろ何か罰でも与えないとなぁ…」


「お、帰って来てたのか。」


「もう待ったよ…ってゼンネンか、不可避レくんかと思ったのに。最近工房から出ること増えたけど、どうしたの?」


「最近作るだけじゃ性能が分からないから試してんだよ。前に作った杖とかは競りに出して200万ぐらいで売れたから、もっといいの作らないとお前の借金返せねぇだろ」


「私のために働いてくれる従順な下僕がいるなんて私は感動しちゃうよぉ」


「あとどんぐらいあんの?」


「えーっと、私の愛車(勝負服)代合わせて、あと十兆ルドぐらいかなぁ、あっ!昨日勝ったからあと九兆だ!」


「お前なぁ、デコるのは借金返してからって前言ってたのにまた借金増えてるじゃねぇか」


そう話す二人の前に空から光(不可避レ)が届く。


「おかえり〜五分遅刻だよぉ」


「あー、そうすか。すみませんね、少しクエストの進行が思ったより長くて」


「は?てめぇ自慢か?その顔面叩いて平べったくすんぞ」


「ゼンネン!ステイ!これはきっとギルドに関係あるクエストだよね?」


「ジャジャーン、アクセサリースキルが解放されましたー」


巨大なロボが不可避レの後ろに登場する。


「ゼンネン、それ素材にしていいよ!」


「ヤッターソザイダー」


工具を取り出すゼンネン。


「マジで待って!これのために俺の財産の四分の一使ったからシャレになんない!」


「………今回は不問とする」


「不可避レくんの慌てる姿はレアだねぇ。あ、これ頼まれてたやつ」


そう言われ巻紙を取り出す。そして不可避レに譲渡する。


「まじ助かります!これ欲しかったんですよ」


「それそんなに珍しいの?二つ名付いてないのに」


「まぁ、いつか使う時が来るんですよ……貴方たちも買っておいて損ないですよ」


「…それランダムクエストで使うやつでしょ、まさか私をランダムクエストに利用した?」


「ノーコメントで」


「そっかぁ………次会う時にそれがスクラップになってるかもねぇ」


「ごめんなさぁぁああ!?!?」


不可避レの視線の先にはツルハシで巨大なロボを掘ろうとするゼンネンの姿が!






オルフェの新衣装来るまでガチャ禁

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