星の導く洞窟 第三階層
久しぶりの休みだったから思ったより長く寝てた
階段を降り、第三階層につく。
〈マルカダスの洞窟 第三階層〉
ここは、一言で言うと「試し切り場」みたいなところだった。第二階層みたいに、大量の武器を持ったガイコツを倒すだけ。ここで私は少し『生成解放』で作れる武器種をなんとなくまとめてみた。
片手剣
・二つ持てて楽しい 耐久:高
両手剣
・切る感覚が楽しい 耐久:並
槍
・投げるの楽しい 耐久:低
アレ
・出きたら楽しそう
うーん、種類がなぁ。あとシンプルにステータスのゴリ押し感が否めない。アレに関しては私の技量が足りてない。要練習。
「むしゃむしゃ」
MP回復のためとはいえ、とれたて新鮮の野菜を食べるのはしたくない。VRだから味はしないけど生の野菜をバクバク食うのは少し躊躇う。
「ガイコツの数少なくなってきたしもう扉開けるか、そういえば創製改変のことも視野にいれないと。まだやり方とかわかってないんだよなー」
扉を開ける。見慣れた部屋。見慣れたガイコツ。見慣れない杖を持ったガイコツ。絶対魔法使ってくるじゃん。
「とりあえず周りのガイコウをどうにかしないとなー、『生成解放!』」
氷でできた剣を持つ。周りのガイコツの行動は沢山の戦闘のおかげで理解しているが問題は明らかに魔法を使いそうなヤツ。そんなことを考えている時にはすでに周りのガイコツを倒していた。
「あとは、本命だけだし、今回も早めに終わるかな」
そう言いながら氷の剣をぶん投げる。だが、その剣は杖持ちに届く前に溶けてしまった。視界が赤色に光る。
「あっぶな!魔法使ってくるとは思ってたけど火を使ってるかるのか」
火と氷、明らかに相性が悪い。しかも相手は魔法を使うことからMPも高いだろう。そのため、魔法攻撃によるダメージは期待できない。
「そんなに連発できるのずるじゃん!」
彼女は走りながら飛んでくる火の玉を避ける。たまに当たりそうになると氷の壁を作りなんとか耐える。
「MPがあと半分しか残ってないし、このままじゃジリ貧で負けちゃう」
相手はこっちの魔法をすぐに溶かす魔法を使う。このままでは一分も持たないだろう。
「これが通らなかったら負け確だし、けどこれしか勝ち筋がないし、もう!水魔法にすればよかった!」
弱音を吐きながら杖持ちの方向に走り始める。予想通りに火の玉が飛んでくる。それに向かってジャンプする。このままでは当たってしまう高さである。
「できたぁ!」
そう言う彼女は空中を飛んでいた。否、跳んでいた。空から降ってくるプレイヤーを見上げるガイコツ。
「喰らえ!」
その顔面に大きく一振り。そうすると、ガイコツが消えていく。
「こんなに苦戦したんだから報酬は期待できるよね!」
彼女はインベントリを確認する。所持金が三万ルド増えていた。彼女は空になったビンを地面に叩きつける。
「報酬はこれだけだし、レベルも上がらないのおかしいでしょ!」
創製改変くんの出番は次からかな!
主人公が跳んだ理由は空中に一瞬で足場を作ったからだよ!(あとづけ)




