星の導く洞窟 第一階層
今日中にこの洞窟を全部投稿します。(固い決意)
〈マルカダスの洞窟 第一階層〉
「入ったのはいいけど何をすればいいのかよく分かって無いんだけど、とりあえず玉について行ったら良いのかな?」
りゅーの前には小さな明かりがある。その光によって周囲のある程度は見える。その明かりに着いていくと一つの看板があった。
『ここは しれん であり けいけん である ひかりを うしなうな このほしの すがたを みたければ』
「この光を見失わずに着いていけってことなのかな?明かりはこれしかないから見失うことは無さそうだけど。戦闘中もこの光は動くのかな?」
そんな独り言を言うが、帰ってくるのはこだまする自分の声だけである。
「うわっ、リドミゴブリンか。」
いきなり現れたリドミゴブリンの群れに少し驚きながら杖を構える。
「三体、いや五体かな?MP消費したくないなぁ。そうだ!」
杖を両手でしっかり持って構える。そして、リドミゴブリン目掛けフルスイングで振る。そして、吹っ飛ばした方向に居たもう一匹と共に壁に叩きつけられ、透明になる。
「これでもレベル上がらないのかぁ。『生成解放!』」
彼女の手から杖が消え、前の剣よりも大きい剣に変わる。
「STR高いし振り回すだけでずっと勝てそうだなぁ」
その攻撃力は魔法職では必要以上に過剰な攻撃力である。周りのゴブリンを全て倒して、経験値を獲得する。レベルが十七から十八に上がる。
「あ、レベル上がった。レベル上がったらMP満タンになるんだ。多分HPもなるだろうし勿体ぶらずに使うのもありかな」
そう言いながらゴブリンを大剣で薙ぎ倒しながら光に着いていく。そして、大きな扉のような物の前に止まる。
「ボス的なやつだろうなぁ。今の私でも勝てると信じて頑張りますか」
両手で扉を開ける。
「たのもー!」
その言葉を受け止めるのは、今まで倒して来たリドミゴブリンの三倍程あるリドミゴブリンであった。
「『生成解放!』少しは魔法の練習ができそうな感じになってきた!」
彼女は両手剣を構え、辺りを見回す。大体十五メートルぐらいの部屋のようだ。真ん中にボス個体その周りには何体かのリドミゴブリンがいる。周りのガヤ達を薙ぎ払いながら、ボスに近づき、思い切り振り下ろす。
「っ!!」
その瞬間、大剣の刃だった部分が砕け散る。
「流石に強化なしじゃダメージは入らなそう。『創製改変!』」
一瞬だけ両手杖を持ち、すぐに消える。そして次に出て来た武器は槍であった。「攻撃してこないしカウンター狙い?じゃあカウンターが届かない位置から攻撃しよ」そう考えた彼女の考えを打ち砕くようにボス個体は、口を開けてこっちに向ける。
「絶対なんか出すじゃん!」
その声を出す前に目の前に氷の壁が現れる。
「これ、声に出さなくても使えるんだ」
その声を掻き消すように放たれる臭そうな緑のブレスを全て受け止め、氷の壁の中心から槍が飛んでくる。その槍はリドミゴブリンの頭を貫き、ボス個体と共に消える。
「お!レベル二十になった!MPも全回復したし、宝箱どっかに落ちてないかなー?あっ、所持金が一万ルド増えてる」
ちなみに主人公ちゃんは通常の半分ぐらいしか経験値が貰えないよ。一体どこに貯められてるんだ…




