一応すごい人たち
不可避レ君はりゅーをわざと早く集合させました
———不可避レが「レア」と戦っている頃の話
「とりあえず乗ったはいいけどフビー島って広いしどうやって探すの?」
頭の上に「ニーナ」と浮かぶプレイヤーが質問する。
「確か不可避レは動空船持ってなかったよな?それなら港で待っとけば会えるだろ」
その問いに「ゼンネン」が答える。
「じゃあ、集合時間を無視して旅に出た二人の処罰を決めよう。何か案はあるかなゼンネン君?」
「不可避レが今やってるクエストの開示」
「どうせあれもランダムクエストだし、聞いても意味なくない?」
「それを動画にして小銭稼ぎプラス不可避レにヘイトを向ける」
「いいねぇ!」
そんなことを話しているとフビー島に着く。
「『収納!』とりあえずこの人混みの中で船には乗れなさそうだし、少しどっかで時間潰す?」
「賭博場行きたい」
「金無いじゃん」
「……」
「じゃあ街をブラブラしますか……ん?」
「「あ」」
「ねぇ!不可避レくーん!どうして逃げるのかなぁ?」
「あれってニーナさんだよね?なんで逃げるの?」
「あー、りゅーちゃんも一緒だったんだねぇ。あっちにゼンネンいるし逃げられないよぉ?」
不可避レから大量のオーラが付く。
「逃げようとしてるの?私の職業忘れた?」
「そういえば貴方渡世人でしたね。そりゃ逃げられねぇ」
「うふふふ、私これでも最速なんだよ」
「不可避レぇえ!」
後ろからとんでもない勢いでチョップされる。
「痛っ、ゼンネンてめぇ、」
「人を一時間待たせといてその目が出来るのは褒めてやるよ」
「??」
何が起きてるのか理解が追いつかない。
「これで今日来る予定の人は全員集まったし、りゅーちゃんにも色々と教えなきゃね!とりあえず拠点に行くために乗って!」
目の前に魔法陣が現れる。
「これに乗ったら私の動空船に自動で行けるから。ほら、乗ってみて!」
そう急かされ魔法陣の上に乗る。するとさっきまで人で飽和されていた港から、静かな部屋に変わった。
「みんな一応このゲームではりゅーちゃんに会うの初めてだし自己紹介からしましょう!」
どっかの誰かさんがキャラメイクに2時間も使うことを予想出来なかったのが不可避レの敗因




