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【完結】転生したら登場人物全員がバッドエンドを迎える鬱小説の悪役だった件  作者: 2626


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とっても簡単な暗号

 「何て事……!魔人族に大事な手紙を奪われるなんて……カイン様に死んでお詫びしなければ」

「姉様!駄目です、もう死んでは駄目です!お願いですからナイフを離して下さい!」

「離してバルトロマイオス!私はカイン様の信頼を裏切って汚してしまったのよ!」

「ああっ、姉様、姉様!落ち着いて下さい!」

「バルトロマイオス、離しなさい!」

「だから姉様、暴れては!――うわあっ!」

「い、嫌ぁあああああああああああああっ!カイン様手作りのお人形まで――!」

「姉様!どうか落ち着いて!

……あ、あれ?人形の中に……これは、棒ですか?変な棒ですね……まるで六角の柱のような形をしていて……」

「……どうしてカイン様はこの棒を……人形の中に忍ばせてまで……私に?」

「何事だ!オリンピア、今は何より冷静になりなさい!バルトロマイオスも貴族としての落ち着いた振る舞いを……む?その棒は何だね?」

「……父様。あの時、カイン様はこの人形を下さる前に……このリボンを……『真心の証』として……」


『どうかリボンと一緒に……大切に持っていて下さい』

『貴女を信じているからです。これに込められた僕の真実の気持ちを、貴女ならばきっと理解してくれると』


「まさか」

リボンに魔力を流すと、太陰文字がぼんやりと浮かび上がった。だが、解読も判別も出来ないただの文字列だ。だが、柱にリボンをグルグルと巻き付け、柱の面に従って上から解読しつつ読むと――。


『ドウカオクタバ州東方ノ、セレウシ大森林ノ奥地ノ、エルフ族タチノ隠レ里ヲ、腐敗セシ者達ヨリ奪還シ、奴隷エルフノ解放ヲ頼ム、アナタヲ慕ウカインヨリ』

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