表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】転生したら登場人物全員がバッドエンドを迎える鬱小説の悪役だった件  作者: 2626


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

66/128

いざ、お見合い!の前に

 いよいよ明日がお見合いだって事で、お風呂に3時間も入って、甘い香りの石けんで全身を洗ってお湯に浸かってを繰り返していた所為で……俺はのぼせてスティリコさんによって浴室から裸で担ぎ出されると言う醜態を晒した。


「兄上、しっかりしてよ」

ディーンの視線がちょっと冷たい。

「ごめん……うう……」

「はぁ……でも兄上がとうとうお見合いだなんて、寂しいなあ……」

何だこの!この可愛いヤツめ!

ちょっとだけ反抗期になっても可愛いとか反則じゃねえかよ……!

「心配しなくて良いよ、お見合いしても僕とディーンは兄弟だからね!」

「……うん。うん!」

笑ったディーンに聞いてみる。

「その……令嬢とはどんな話をすれば良いんだろうか?」


前世でも俺は『恋愛初心者』だった。

女友達はいたけれど、家族を亡くして茫然自失に陥った俺からは全員が去って行った。

ああ、違うんだ、アイツらは何も悪くない。

その頃には既に、俺の中に手の付けようのない『狂気』が生まれつつあって、誰に対しても少しずつ異常な態度を取り出すようになっていた。異性同性に関わらず、友達に去られてしまっても無理はなかったと思っている。自己保身に走るのは人間の基本だからな。


「相手の話を嫌がらずに何時間でも聞いてあげる事から始めたら良いと思う。その中で幾つかの共通の話題が見つかったら、そこから話を深めていけば良いんじゃ無いかな。

大事なのは返事や相づちで『ええ!?』『違うと思うよ』『おかしい』『だが』『でも』とか、否定することを言わない事だと僕は思う。初対面の相手から発言を全面的に否定されてしまうと……どうしてもその人の事まで嫌になってしまうから。

少しずつ信頼を積み重ねていけば、余程の変人や悪人が相手じゃない限りは、段々と打ち解けていけると思うよ」

なるほど……!

「ありがとう、ディーン。頑張るよ。確かに相手の言う事を否定して僕の意見を押しつけるのは、会話じゃなくて討論だったね」

「うん!兄上はこんなにも優しいんだから、自信を持って頑張ってね!」

身内の『優しいヤツ』評価は世間的に全くアテにならないんだ……。

ごめんな、ディーン。

オマエの思いやりがとても哀しいぜ……。


『出来れば正真正銘の処女が良かったぞ……まあ、体が処女ならば及第点か……』

カインがやかましい。

『オマエさ、男として自信が無いのか?』

『何を言っているんだ、ジン?』

『つまり「寝台での夜の対話」がド下手くそなのかって聞いているんだ』

『何だと!?』

『だってそうだろ?相手が「寝台での夜の対話」の超初心者じゃなければ勝てないって、オマエは戦う前から敗北宣言をしているんだぜ』

『……ぐっ……』

『俺だって超初心者だけれどさ。俺は戦うよ、最後までな』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ