表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】転生したら登場人物全員がバッドエンドを迎える鬱小説の悪役だった件  作者: 2626


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

53/128

初恋の破片

 クロエ嬢は案の定、女子生徒から虐められた。虐めている筆頭の生徒は、ある貴族派の伯爵令嬢で、彼女の婚約者がクロエ嬢に鼻の下をデローンと伸ばしに伸ばしているから……ほぼほぼ逆恨みなんだけれど、まだ理解が出来ない動機では無かった。

「今度、魔法の実習がありますでしょう?その時に貴女、あの忌々しい女の顔を焼いてやりなさい」

待て!?それはいくら何でも聞き逃せないぞ!?

「顔だけで良いんですか?平民なんですから焼き殺してやりましょうよ」

「だって醜い顔のまま、生かして苦しめてやった方が……ねえ?」

「そうよ。平民の分際で私達貴族に楯突いた罪はとっても重たいと言う事を、身を以て教えて差し上げないと」

お……おう。

「でもあの痴女、魔法の実習には何だかんだと事情を付けて欠席しますよね。先生方もそれで怒らないですし……どうやって引きずり出すのですか?」

「脅しましょう、手紙で。……貴女、証拠の手紙もちゃんと焼いて頂戴ね?」

「ええ。勿論ですわ」

「あの嫌な女、徹底的に辱めてから殺してやると考えたら……うふふ!」


黙って聞いていたレクスがムッとした顔をしている。俺も不愉快な思いがあまりにも募っていたし、考えるだけで苦々しくて、とても変な顔をしていたと思う。

「どうする?」

「どうするも何も……俺はクロエ嬢に警告に行く」

レクスがそのまま席を立とうとしたのを俺は止めた。

「違う違う、どう『回避』する?警告だけじゃ足りないよ」

「水魔法は推奨できないぞ」ヴァロが本から顔を上げずに言った。「高火力の炎を消した水は高温の水蒸気になり、うっかり吸い込めば気道まで大やけどさせることがあるのだ」

「じゃあどうすれば良いんだ!」

と声を荒げたレクスの口を封じた俺、ナイスだ!

「クロエ嬢を、安全な場所に一時だけ避難させたらどうだろう?」

なおも反論しようとするレクスに、ヴァロが説明してくれた。

「保健室で使用して良いのは光魔法で、しかも治癒目的だけだったはずだがね?違反すれば最も軽い処分で1週間の登校停止である」

「だが、もし、」

「じゃあレクスがその時だけ側にいてやれよ。どうせレクスは魔法戦じゃ無敵だろう?」

既に炎魔法を自在に操れるし、炎魔法の中でも高等技術とされている『強化』を体に使った時なんかレクスはいっぱしの戦士である。

高等部の連中だってレクスと戦う事を恐れているくらいなのだ。

「……おう」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ