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悲劇回避のための計画

 焦げるような茶色の髪と瞳を持つマグヌスは胡散臭そうな顔をしてやって来た。

「坊ちゃま、あのう、何でしょうか……?」

だから俺は言ってやる。

「マグヌス。ぼくはしょうらいサリナをころしたくないんだよ」

ギョッとした顔のマグヌスにさらに続けた。

「ぼくが22さいでしぬまでのゆめだとね、ぼくはサリナをころしてしまうんだ」


 血相が変わった二人に俺は教えた。そもそも人間は幸せな予言は心のどこかでは全く信じないが、不幸な予言は間違いなく信じる生き物だ。あっさりと二人は信じてくれたようだ。でもそれが返って今は都合が良い。不幸につけ込んだ霊感商法みたいであんまり気分は良くないけれど、このまま起きる不幸をポケーッと見過ごすのは嫌だった。

「……俄には信じられませんが」

ただ、マグヌスは震えながらも落ち着いていた。

「うん。それがただしいはんのうだよ。ぼくだってほんとうはしんじたくなかった」

「もし……もし坊ちゃまの見た夢が事実になり得るとして、その証拠はあるのですか?」

「つくれるよ?」

「作れる……?」サリナが不思議そうに言ったので、俺は言った。

「おかあさまのことをあいしているとのがたに、ぼくがてがみをおくったらどうだろう」

「それは……どのような?」

「あいされるとしんじてこうかをゆるしたのに、じっさいはぼくをぎゃくたいするくらいにおいつめられているってしったら、そのとのがたはどうおもうかなあ?」

「「!」」

二人の驚いた顔。

「そ、その殿方とは……どなたでしょうか?!」

サリナが食いつき気味に俺に詰め寄ってきた

「じゃあサリナがてがみをとどけてくれる?マグヌスがだいひつしてくれる?」

サリナは何度も頷いたが、マグヌスはためらった。

「わ、私は、レーフ公爵家の執事です……」

うん、やっぱりコイツは忠誠心が高い。

作中ではサリナを殺されても歯を食いしばって俺に忠誠を誓ってくれていた。最終的には、サリナの面影を見出した主人公を庇って俺に殺されるのだが。

「マグヌス、レーフこうしゃくけのざいさんをくいつぶして、おんなのひととあそぶだけのむのうでひきょうなとうしゅなんてほんとうにひつよう?」

ぼくがいるでしょ、と言うとマグヌスはポカンとした。

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