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【完結】転生したら登場人物全員がバッドエンドを迎える鬱小説の悪役だった件  作者: 2626


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俺はどうしてもマザコン

 「う……うう……っ」

デボラが呻いたので俺はディーンを抱き上げてデボラのベッドに連れて行った。

「おかあさま!おかあさま、うわあぁあああああああぁあああああああああん!!!」

「おきて、おきてよ!!!!」

「……あ……れ」

ぼんやりと開いた目が俺達を見た。

「カイン、ディーン?……ここは……?」

「ていこくじょうだよ!おかあさま、だいじょうぶ!?」

「そうだわ……馬車で……」ハッとデボラは目を見開いて飛び起きた。「あれから何があったの!?」

「おかあさまぁーーーーーー!!!」

ビャアアアアアアアアアアアッ!!!と安心して泣きわめくディーンを抱きしめてあやしているデボラに、俺は事情を説明した。

『デボラの母上がお元気なだけで、俺は……ああ、まだこの世界の存在と存続を許容できる……』

カインがやかましい。

「そうだったのね……」

デボラは頷いた。

「ねえ……おかあさま、あのね、あのね」

起きてくれて、良かった。

「おいで、カイン」

俺はディーンと一緒にデボラの腕の中に身を投げた。


 温かい。

温かい。

ちゃんとデボラは生きている。


 ……それだけで酷く安堵して、そうしたら急に眠気と疲れが襲ってきた。

宮廷医師や色々な人が、デボラの診察や事情聴取にこれからやって来るだろうから、その前に……。

「ありがとうね、2人とも……」

ギューッと抱きしめられて頬ずりされて、そっと俺は目を閉じた。


今だけは、どうか俺のマザコンを許してくれ。

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