表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】転生したら登場人物全員がバッドエンドを迎える鬱小説の悪役だった件  作者: 2626


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/128

魔剣ドゥームブリンガーの中の人

 時計塔の中は異空間だった。

真っ暗な闇の中に封印の魔法陣がしつこいくらいに展開されていて、それをヴァロが解除してくれる。

……ついに、残りの封印が一つとなった時だった。

『誰だ……』

「いひゃんんっ!!?」

レクスが俺の背後に急に隠れてブルブルと震えだした。虫もチャンバラごっこも怖くないのに、コイツは幽霊が何より怖いのだ。

『俺に今更何の用だ……もうデボラの母上は……どこにもいないのに……』

デボラの母上……って、デボラをそうやって呼んだのは俺の知る限り1人しかいない。

「……もしかして本物のカイン?」

ヴァロとレクスが俺を凝視した。

『本物の……?貴様、それはどう言う意味だ。俺は俺だぞ!?』

「デボラ・クリュテ・プファリアッツならいまおしごとしているけど」

『は?』

「あのね、もとレーフこうしゃくふじんのデボラは、げんきにいきているよ」

『何だと……!?デボラの母上は俺の愛と共に死んだはずだ!貴様は何を言っているんだ!?』

「うーん……あとでちゃんとせつめいするから、とりあえず、ぼくにとりついてくれない?」

『……良いだろう。気に入らなければ殺すだけだからな』

ヴァロが封印を解除する手を止めようとしたのを、俺は『大丈夫!』と声を出さずに伝えて、そのまま封印の先に進んだ。


 ――床に真っ黒の大剣が斜めに突き刺さっていた。

「よいしょ……よいしょ!」

剣の柄にぶら下がって思いっきり体を前後に揺らしたら、ズボッ!と引っこ抜けた。引っこ抜けたら、大剣はスッと宙に浮かんだ。

『なっ……貴様……貴様……!?お、俺なのか!?』

頭の中で声がする。俺も頭の中で声を出してみた。

『いや、俺はさ、カインとは別人だよ。気付いたらカイン・コンスタンティンの体の中にいたんだ』

『……しかし俺は確かに死んだはずだぞ!?』

『それが、この通り時間が巻き戻っているようなんだ』

『…………。色々と聞きたいことがあるが……その、デボラの母上は本当に生きていらっしゃるのか?』

『生きているよ。今日だって俺が起きるのが遅いからって掛け布団を引き剥がされたんだぜ』

『……………………』

『ディーンはおねしょしてたから先に起きてた』

『何だと!?あのゴミまで生きていたのか!!!!?』

『待ってくれ、「俺」がディーンを殺しでもしたらデボラは絶望するぜ?』

『な……っ』

『運命が少しだけ変わったんだよ』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ