表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】転生したら登場人物全員がバッドエンドを迎える鬱小説の悪役だった件  作者: 2626


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/128

悪ガキ3人組

 「きみ!まりょくのそくていじっけんにきょうりょくしてくれたまえ!」

初等部のガキでこんな台詞を言うヤツなんて確定している。あのヴァロ・セウェルスだ。青色の髪と眼鏡の奥の目がギラギラと輝いている。

本当にコイツ6歳の子供……?

「べつに、いいけど。まりょくのそくていじっけんってなんだよ?」

顔に大きな傷痕がある所為で『こわい』『けんかうられそう』『ぜったいあぶないやつ』とぼっち確定しかけていた俺は、ちょっとだけ話しかけて貰えて嬉しかった。ちょっとだけな。

「フハハハハハハハハァ!よくぞきいてくれた!これはワガハイのたてたかせつをしょうめいするためのじっけんである!」

「かせつ?」

「へいみんはまほうをあつかえない。だがきぞくはまほうをあつかえる。このちがいはどうしてうまれたのか?ワガハイはけんきゅうのけっか、ひとつのかせつをうちたてた!」

「で?」

「まりょくのほじきょようりょうのいでんてきなぜったいさである!」

「なにいっているかわからない」

「まりょくのほじきょようりょう、つまりMP(魔力)はけっとうてきにいでんするのだ!」

「だから?」

「MPがいっていのあたいをこえないとまほうをつかうにあたってさいていげんのしょうひMPをこえられない、ゆえにへいみんはまほうがあつかえないのだ!」

「へー」

「このかせつをしょうめいするためにワガハイはMPをそくていしまくっているのである!」

「ぐたいてきにぼくはなにをやるのさ」

「このそくていきにてをあててくれたまえ!すうびょうでそくていがかんりょうする」

自慢そうにヴァロが差し出したのはゴルフボールくらいの大きさの水晶玉だった。

「それだけでいいの?」

「である!」

「わかった」

俺は水晶玉に手を当てた。

「……?」

何も反応がない。

「うむむむぅ!?」

ヴァロが不審そうに水晶玉をいじりだした。

「おかしいぞ!?このばあいはくろくひかるはずなのだが……?」

「どこか、こわれているとか?」

「そんなはずは……」

「おい!」

レクスがやって来た。

「なにをやっているんだ、カイン?」

「まりょくのそくていなんだけど……これがこわれているみたいだ」

「うむむむぅ、おかしいぞ!?ワガハイがさわったらはんのうするぞ!?」

「じゃあおれがやってやる!」

レクスが触ったら、真っ赤に光った。

「うーむむむむむぅ……せいじょうなはんのうだ……」

でも俺は闇魔法を扱えるので、魔力が無いなんてことはあり得ないし。

「きめた!ワガハイはこのなぞをつきとめるまで、きみをけんきゅうたいしょうとする!」

「「はあ!?」」

レクスと俺は同時に叫んでいた。

「なんだ、もんくでもあるのか!」

「めんどうなのにからまれたな、カイン……」

「レクス、にげるならいましかないよ」

「ばかいえ!ともだちをおいてにげるのはいやだぜ」

そこに先に大講堂で説明を受けていたデボラ達がやって来た。

「あらカイン、新しいお友達が出来たの?」

「……たぶん」


 俺はこの時には、一ヶ月後に俺達3人が『悪ガキ3人組』と学園中に恐れられる対象になるなんて思ってもいなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ