夢じゃない
殆どの人は信じてくれないけど、本当に見た!
多分3歳頃だけど、叔母の家にお世話になっていた時期があったらしい。
ある日の夜、私は黒色の二段ベッドの上段に寝かされていた。
寝かされていたとは言うものの、寝ていなかったのだけれども。
襖越しに漏れてくる灯りを見たり、寝なくちゃと思ったりしながらキョロキョロしていた。
ふと足元の方が気になって視線を向けたら、木の人形が掛け布団の上を歩いてた。
数人(人?で良いのかわからないけど)の人形を見ても、怖い!とかは全くなくて、(ひょっこりひょうたん島の人形だ!)と思った。
息を潜めて見ていたら、人形達は音楽こそ無いけれど楽しそうに歩いていたように見えた。
その後の記憶が無いのでどうなったのかはわからない。
其から数十年経ったある日の夜、家事を終えた私はキッチンとリビングの境目に置いてあった1人掛けソファーに腰掛けて、(疲れたな・・・)と思いながら一休みしていた。
キッチンの照明は消していたので薄暗いけれど、リビングの照明は点いていたので暗い訳ではない。
その時、目の前に金色の粒が飛んでいるのに気が付いた。
虫かと思ったけど飛び方がおかしいし(波打つ様な?感じ。)、ゆっくりだし、
何より光ってる。
目の前30㎝ちょっと辺りを数十秒間飛んでいたのでよく見てみたけど、金色の粒としか言えない。
(金色の虫?)とも思ったけど、どんなに見つめても虫らしき姿型も無かった。
一生懸命に飛んでいるのに邪魔をしたくなくて、静かに見守る私。
出現したときと同じ様に、消えてしまった。
その後、何かの本で知ったのだけど(題名は忘れた)本のなかの1ページに書いてあった処によると、木の人形が精霊で金色の粒がティンカーベルらしい。
時が変わり、個人のペインクリニックに通っていた私は、病院前の狭い駐車場に車を停め、入り口に向かって歩き出した。
僅かなスペースに花が植えられていたので、それらを愛でながらふと気が付いた。
(あ!!ハチドリがいる!)と思い、暫くそのハチドリを眺めて楽しんでいた。
くまんばち位の大きさで、高速で羽を動かし、一生懸命花の蜜を食べる(飲む?)姿が可愛くて飽きなかったけど、いつまでも見ている訳にもいかず、病院へ向かった。
以前、テレビで見たハチドリを生で見られて大満足な私。
飼いたいけど、ペットショップで見かけた事も無かった。
後日、これらの話を夫にしたら鼻で笑われ、夢だと断言。
ハチドリは日本にはいない!とも。
そうなの?
でも、絶対に夢じゃない!
ボケてもいない!