表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

過ぎてしまえば面白い

夢じゃない

作者: ひとやすみ

殆どの人は信じてくれないけど、本当に見た!

多分3歳頃だけど、叔母の家にお世話になっていた時期があったらしい。

ある日の夜、私は黒色の二段ベッドの上段に寝かされていた。

寝かされていたとは言うものの、寝ていなかったのだけれども。

襖越しに漏れてくる灯りを見たり、寝なくちゃと思ったりしながらキョロキョロしていた。

ふと足元の方が気になって視線を向けたら、木の人形が掛け布団の上を歩いてた。

数人(人?で良いのかわからないけど)の人形を見ても、怖い!とかは全くなくて、(ひょっこりひょうたん島の人形だ!)と思った。

息を潜めて見ていたら、人形達は音楽こそ無いけれど楽しそうに歩いていたように見えた。

その後の記憶が無いのでどうなったのかはわからない。


其から数十年経ったある日の夜、家事を終えた私はキッチンとリビングの境目に置いてあった1人掛けソファーに腰掛けて、(疲れたな・・・)と思いながら一休みしていた。

キッチンの照明は消していたので薄暗いけれど、リビングの照明は点いていたので暗い訳ではない。

その時、目の前に金色の粒が飛んでいるのに気が付いた。

虫かと思ったけど飛び方がおかしいし(波打つ様な?感じ。)、ゆっくりだし、

何より光ってる。

目の前30㎝ちょっと辺りを数十秒間飛んでいたのでよく見てみたけど、金色の粒としか言えない。

(金色の虫?)とも思ったけど、どんなに見つめても虫らしき姿型も無かった。

一生懸命に飛んでいるのに邪魔をしたくなくて、静かに見守る私。

出現したときと同じ様に、消えてしまった。

その後、何かの本で知ったのだけど(題名は忘れた)本のなかの1ページに書いてあった処によると、木の人形が精霊で金色の粒がティンカーベルらしい。


時が変わり、個人のペインクリニックに通っていた私は、病院前の狭い駐車場に車を停め、入り口に向かって歩き出した。

僅かなスペースに花が植えられていたので、それらを愛でながらふと気が付いた。

(あ!!ハチドリがいる!)と思い、暫くそのハチドリを眺めて楽しんでいた。

くまんばち位の大きさで、高速で羽を動かし、一生懸命花の蜜を食べる(飲む?)姿が可愛くて飽きなかったけど、いつまでも見ている訳にもいかず、病院へ向かった。

以前、テレビで見たハチドリを生で見られて大満足な私。

飼いたいけど、ペットショップで見かけた事も無かった。


後日、これらの話を夫にしたら鼻で笑われ、夢だと断言。

ハチドリは日本にはいない!とも。

そうなの?

でも、絶対に夢じゃない!

ボケてもいない!





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ