母の返答
しかし結局、放課後のアレはパスになった。
何があったかは知らないけれど。
「ごめんね〜〜!!友達が風邪ひぃちゃってさぁ〜〜…。。」
その“友達”というのはあのヤクザのことなのか。
「ううん。全然いいよー。」
全然良かったよー。ホッとしたよー。…これが本音。
「また誘うから!」
…ギャーーーーース!
誘わないで!!
そんな会話をキに一日が終わった。
「…お母さん。」
「なぁに。」
「前にさ。あたしを運んできてくれた友達、いたでしょ。」
「あー。あの子ねぇ。」母は懐かしいといったような顔をする。たった三日前のことなのに。
「なぁに?ケンカでもしたの?」
私は首を横に振った。
「あの子は…光なの。」
母は一瞬目を見開いて驚いた様子を見せたが、ふっ、と笑って、
「そうだったの。」
と、聞き流した。
私はカ〜〜〜ッッときた。
「なんでそんなに普通にしていられるの!?あれは光なんだよ!?どうして…。」
「あかり。」
母は今度はこっちを向いて話始めた。
「あかり。母さんは光ちゃんのことには何も言えないの。」
「あたしが光にいじめられてるっていっても?」
そしてまた『えっ?』という顔 をする。
だけどまた…
「ええ。何も言えないわ。」
どうして…。
そんな私の気持ちを悟ってか、
「あのね。母さんは、父さんの愛人だったわけ。正式な夫婦じゃなかったし、光ちゃんのお母さんは父さんの本妻だったから、母さんは光ちゃんには何も言えないの。」
私は泣きそうになった。
「お母さんにとってあたしの存在はそんなもんなんだ!?」
悲しかった。
お母さんは、お母さんには、わかってほしかった…。




