光の目的
「はぁ〜〜…。」
何か目的があってきたのかなぁ。
目的があるとしたらあたししかないよね〜…。
私は早くも光のことで頭がいっぱいでした。
あたしがパン専門学校に入学したのは光と子供の時に食べたパンがすごいおいしかったからで…。
光はなんでこの学校に転校してきたんだろ。
あたしと同じ気持ちできた…?…いや、そんなことはないハズ。光はあたしを嫌ってるんだ。わざわざ同じ学校にくるものか…。
私はぐるぐる考えたけれど、答えは見つかりませんでした。
「光と仲良くしたい…。」
願いよ、届け!
し〜〜〜ん…。
「無理かなぁ…。」
「あかり。」
肩を『ポン』とたたかれました。
「うわぁぁぁぁッッ!!」
光でした。
「そんな驚くことないでしょー。オバケじゃないのよ?私は。」
よーーし。思いきって聞いてみよう!
「あ…あ…あのさ。この学校に何のためにきたの?」
「何って。そりゃあパンづくり習いにきたんだけど。」
もっともですね。
「うーんと、じゃ、何の目的で?つーか何の狙いで?」
「狙い…?」
「うん。」
「言っていいの?」
いや、聞くためにせまってますから!
「うん。」
「あんたをいじめるためにきた。」
えぇぇぇぇッッ!
「なーんちゃって。」
ウソかよ。
いや!ウソじゃなかったら困るから!つか怖いから!
…私最近ノリ突っ込み多ッッ…いです。
どんだけ〜〜〜〜〜っって…?
じゃ、いかほど〜〜〜っで。
「じゃ、ただパンづくり習いにきたの?」
「うん。」
ホントなのかな…。




