表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生エルフの天才美少女科学者、料理概念ゼロの世界で家庭料理無双始めました ~研究に集中したいだけなのに、飯テロ聖女と勘違いされて困ってます~  作者: 藍埜佑
第8章:閉じた心、開く扉:アリアと世界の断片

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

78/280

第8章10節: 辺境伯の決意

 アリアの目覚ましい回復ぶりは、辺境伯にも大きな喜びと安堵をもたらしていた。彼は、日に日に元気を取り戻していく娘の姿に、何度も涙ぐみ、私への感謝を繰り返した。

 そして、アリアが自ら「庭を散歩したい」「料理を作ってみたい」と言い出したことを報告すると、辺境伯は感極まった様子で、私に深々と頭を下げた。


「ハルカ殿……本当に、何とお礼を申し上げたら良いか……。あなた様は、アリアだけでなく、この私、いや、この家そのものを救ってくださった」


 彼は顔を上げると、決意を秘めた目で私を見つめた。


「ハルカ殿、あなた様の知識と力は、計り知れない。もし、あなた様さえよろしければ……今後も、この地に留まり、我々を導いてはいただけないだろうか? もちろん、相応の地位と報酬はお約束する。研究に必要な支援も、可能な限り行おう」


 これは、予想外の申し出だった。辺境伯家付きの顧問、あるいはそれ以上の地位の提案か。確かに、彼の支援があれば、私の研究は飛躍的に進むだろう。書庫の利用も自由になるし、必要な資材や人材も手に入るかもしれない。


 だが、私は特定の組織に縛られることを好まない。私の目的はあくまで自由な研究だ。

「辺境伯、お気持ちはありがたいが、私は特定の地位を望むものではない。アリア嬢の治療が完了し、私の調査(世界の謎に関する)がある程度進めば、また別の場所へ旅立つ可能性もある」


 私の返答に、辺境伯は少し残念そうな顔をしたが、すぐに理解を示した。


「……そうか。無理強いはできんな。だが、ハルカ殿がこの地に滞在される間は、我が家は全力であなた様を支援することをお約束しよう。必要なものがあれば、何なりとグレイアムに申し付けてほしい」

「感謝する」


 これで、当面の研究環境は保証されたと言えるだろう。辺境伯との間に、良好な協力関係を築くことができた。これもまた、大きな成果だ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ