表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生エルフの天才美少女科学者、料理概念ゼロの世界で家庭料理無双始めました ~研究に集中したいだけなのに、飯テロ聖女と勘違いされて困ってます~  作者: 藍埜佑
第14章:賑やかな旅路:湖畔の町と三人の乙女(?)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

146/155

第14章11節: 発酵食品との出会い? それとも…

 発酵小屋の発見は、私の研究に新たな光を投げかけた。私はグレイアムを通じて町の古老たちに聞き取りを行い、あの小屋と発酵食品について、何か知っている者がいないか調べ始めた。


 しかし、意外なことに、町の住民のほとんどは、あの小屋の存在すら知らないか、あるいは「昔からある気味の悪い空き家」程度の認識しか持っていなかった。小屋で作られていた(と思われる)発酵食品を日常的に食べているという話も、全く聞かれない。


「どういうことだ? あれだけの量の発酵食品を作っていながら、誰も知らない、食べていないというのは……」


 考えられる可能性はいくつかある。一つは、ごく一部の人間が、秘密裏に作っていた。あるいは、かつては作られていたが、何らかの理由で途絶え、小屋だけが残った。もしくは……あれは、食用ではない、別の目的で作られたもの?


 私は採取してきた発酵物(?)のサンプルを、宿屋の部屋で慎重に分析した。pH、塩分濃度、微生物の観察(簡易顕微鏡で)。確かに、乳酸菌や酵母らしき微生物が確認できる

。そして、アミノ酸由来と思われる強い旨味成分も感じられる。これは、間違いなく発酵食品としてのポテンシャルを秘めている。


 だが、同時に、微量の、しかし無視できないレベルの、何らかの毒性物質(アルカロイドか、あるいは特定の腐敗菌が産生したものか)も検出された。これは、発酵管理の失敗によるものか、それとも意図的なものか?


「……もしかすると、これは『食べるため』ではなく、『特定の儀式に使うため』あるいは『毒として利用するため』に作られたもの、という可能性もあるな」


 そう考えると、住民たちが存在を知らないのも、あるいは意図的に秘匿されてきたというのも納得がいく。


 食と禁忌、そして魔法。


 この世界の謎は、一筋縄ではいかないようだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ