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四神相応  作者: たま


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39/41

教祖の様子を見て白鷺が呟く。

「良かったよ、先に殺してしまわなくて。」

と言いながら

教祖の生命維持装置の機械の横のスイッチを押した。

そしてステージに向かって手を上げた。

歌っているランティスのボーカルが同じように手を上げて応えた。

「オイ!!なんだよ、それ?」両肩をしっかり警備員に捕まえられたままアキラが聞く。

「う〜ん、全部の◯◯の振動制御装置を解除したんだよ。」

「あっ!」見波とアキラは息を飲んだ。

そうだ、スピーカーを取り付ける時落としたりぶつけたりもあるだろう。

爆弾が爆発しないように制御装置が付いていたのだ。

つまり、スピーカーと分かってそのまま千本通りに外しに行ってたら…今ごろ…

「君たちなら、そのまま走ると思ったのにな。

何でこっちに先来たの?つまんないな。」

白鷺は、爆弾の場所にアキラが気付くのも計算の内だったのだ。

そして外そうとして爆発事故を起こさせる気だった。


「ドラマだけだよね、スイッチ切ったら解除とか?

時間なる前にも振動あればすぐ作動するようにしとけば問題ないのにね。」白鷺が艶やかに笑った。


いつの間にか演奏は終わってる。

ボーカルは静かに会場に語りかけてる。

次、演奏が始まれば…

全スピーカーが振動で起爆する!


有間のお使いが無ければ、そして場所が会場の前の店じゃ無ければ、

アキラと見波は死に千本通りは火の海になっていた。

もし、1つしか爆発しなくても演奏が始まれば全てのスピーカーが爆発する。

時限爆弾なんてもんじゃない!

アキラも組み込んだ計画だったのだ!

「なんか…良かったね。お使い忘れなくて良かった…」

見波がガクガクしてる。

「あ〜っ、クソッ!」アキラが捕まったまま頭を悔しそうに垂れた。

が、横目で見波に目配せする。


次の瞬間、アキラを抑えてた人達が空中を掻き出した。

「うわあ〜なんだ!これ!!」

「ひーっ、バケモノだあ〜助けて〜!」

何か幻覚を見ているようだ。

手が離れた瞬間、見波から受け取った小さなバトンのようなもののキーを抜いてアキラが投げた!

床に落ちたそれはスゴい勢いでガスを撒き散らし回転する。

真っ白なガスが一瞬で会場に広がる。 

「なに?これ?」

「オイ、ガス臭いぞ?」

「え、コレ、ガスじゃん!」

「やばい!爆発するぞ!」

「キャアアアアア〜助けて〜」

一斉に席を立ち、人々は非常出口をめざす。

が、出ることが出来ず、会場は阿鼻叫喚に包まれる。

そのドサクサに紛れてアキラと見波は、千本通りへ走った。

走りながらゴーグルをはめ、皮手袋する。

人ごみの中に突っ込んでいく。

大きい筒のキーを抜いた瞬間スゴい振動と共にガスが周りに立ち込める。

2人がかりで大きな筒を抑えながら、とにかく人をぬって走り続ける。

見波は心配になってスピーカーを見る。

高い位置にあるおかげか?

スピーカーの鉄柱が細く人がぶつかる場所に無いせいか?

後はスゴい混乱なのに、揺れてるスピーカーはない。

祈る気持ちで千本今出川から二条駅まで3km以上走り続けた。

振り返るとパトカーが沢山出て警察が、人々を誘導していた。

プロパンガスの漏れと認識しているようだった。


ゴーグルを外し手袋も外した。汗で手がすべってなかなか外れない。

「なんだよ、お前の顔真っ赤なタコみたいだぞ!」

アキラが見波の顔を見て吹き出す。

「アキラこそバケツで水かぶったみたいだよ〜ビチョビチョじゃん!」


あれほど人がいた千本通りには、もう警察以外人は居なくなっていた。

ガランとまっすぐな道とゴミと屋台の看板や庇が揺れている。

アキラが周り見回し、1番高いビルの中に入った。

エレベーターで上り柵を越えて屋上に上がる。

「どうしたの?」見波が聞く。

「爆弾を外す!」アキラがさっきから何度も目を閉じてる。

話し掛けない方が良いみたいなので黙って様子をみている。

人の言語でないお教の様な言葉を呟き誰かと話してる。

一体どうするつもりなんだろ?

振動で爆発するのに…



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