朝食
朝起きると幽霊屋敷のダイニングには、巨大ボードが!
「どうしたんですか?」見波が驚く。
「ふふ〜ん、レンタルしといたの隠してたんだよね〜
出してきた♪まず、ご飯食べて。」
今日は、和食だ。
ご飯に味噌汁、卵焼きに鮭。
「わあ〜良いですね〜美味いです!」アキラは一言も口を聞かないが見波はバクバクと食べ尽くした。
「まず大量虐殺の歴史をおさらいしょう。
まず、浮かぶのはナチスのガス室かな?
これは大変効率が良く安上がりだ。弾薬も火薬も要らない。
そして、的を外すこともない。
短時間で大量に殺せる。
が、しかし!
密閉空間が要る。そこに素直に入ってくれるかも問題だ。」
ボードに黒マーカーでガスと書いてバツが赤マーカーで上書きされる。
「でも電車とかは?皆、通勤で必ず乗りますよ?」
見波が思いついて手を上げる。
「それ、イイね!
いつかどこかの新興宗教がやらかしそうだね〜」
有間が、「未来」と青マーカーでガスに矢印を付けた。
「だが、今回は商店街だし道路だ。密閉空間には出来ない。銃など用意するのも大変だし効率もそれ程良くない。ナイフや刀も近距離の人間しか狙えないし意外に体力が要る。
さて、君らならどうする?」
銃×刀×と赤マーカーで消され、有間が2人を指さす。
「屋台の食べ物に毒物とかは?」見波が心配してるのはそれなので言ってみる。
「1人2人なら有効なんだが、大量となると先に食べた人間が倒れると後の人間が食べるのを警戒するから
結局大量には、殺せないんだよ。」有間が説明する。
「昔、イギリスのロンドン塔近くの井戸でヒ素が撒かれたが、死んだのはロンドン塔の人間限定でそれ以上は広がらなかったんだ。」
毒物×とボードに書かれる。
「…爆弾?」アキラが小声で有間の方を見ないで言う。
「そこの君!御名答だ!爆弾だ!それも花火と同じシステムのクラスター爆弾は大変殺傷能力が高い!」
なんだろ?ちょっと楽しそうな有間がすごく恐い!
この人が、天皇になってた世界線がスゴく恐い!
そう思いながら、おずおずと手を上げて見波が聞く。
「あの…クラスターって、何ですか?」
「爆発が1回で終わらないんだ。爆発が爆発を呼び広がりながら爆発していくんだ。」
アキラが眉間にすごいシワを寄せて話す。
「そう出店が多いと言う事は、ガスボンベが多数並んでる。
飛び広がった爆薬が、それらに引火したら?」有間がますます笑顔で質問する。
「一面火の海…!」見波は背筋がゾーッとする。
古い木造家屋が密集する京都で、それは致命的な事故になるだろう。
「つまり、君たちは白鷺が起爆させる前にスイッチを見つけて阻止するか?爆弾自体を全部見つけて処理しなきゃいけない訳だ。
それでは、健闘を祈る!」
東山の幽霊屋敷から送り出されてしまった。
バイクにまたがるアキラが見波にメットを渡す。
「さあ、行くぞ!」




