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四神相応  作者: たま


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平等院

「本当にここなの?」

見波がドキドキしてる。

「ああ〜計画は玄武と同時だったが、ギリギリで変更してきた。遺体が急遽できたんだろ。

それと焦りも感じるな、白鷺の中に。

それと有間が言ってた通り、大人は計画を読まれる事を恐れてアドリブ効かせるんだな。

相手の隙を突くにはベストだわ♪」アキラは相手の手の内が分かってきて楽しそうだ。


宇治川沿いの平等院が夜のライトアップも終わった深夜、闇夜の庭に身を潜める。

「本当にココなの?もっと鳳凰堂の中とか?」

「セキュリティがしっかりしてる場所は、最初から避けてるよ、あいつら。

裁判で決定的証拠が出ないように用心してる。

出入り口が近くにあって、四神の神獣に絡んだ場所を選んでる。」

「えっ、そうなの?気付かなかった!」

「嵐山は、白虎だから竹林とか森の中を。南禅寺は

青龍だから天空を流る疏水を。」

「あっ!」見波も分かった。

「神獣を配置して画になるようにしてるんだ!」

「そう、有間に聞いたら鳳凰は吉兆を告げる鳥で平和や優れた王が現れる時しか現れないんだ、つまり時を告げる…」アキラが語尾を見波に譲る。

「鐘かあ〜」

2人は、今梵鐘の傍に潜んでいるのだ。


「昔の人も僕らが四神の場所悩んだみたいに考えたんだね。

ココ来て分かったよ。巨椋池自体が鳳凰だから他の場所みたいに何か作れない。

だから、わかりやすく鳳凰堂って名付けたんだ、ズレてるけど。」

見波が納得したようにうなづく。

「そう、古代人も現代人もあんまり頭の中は変わらない。梵鐘も鳳凰堂と一緒に作られたんだ。

つまり時を告げる鳳凰には鐘だ!って平安時代の奴等も考えたんだな。」

アキラも苦笑しながら答える。

「シッ、誰か来た。」

辺りは真っ暗なので、ほとんど何も見えない。

辛うじて月明かりで、人が数人袋を抱えてコチラに歩いて来てる。

大きな袋だ。3人がかりでやっと抱えられるくらいの。

「アレだな。ちょうど人くらいだ。

アレを置く前に払うぞ!」

そう言うとアキラが飛び出す。手にはなんと拡声器を持っている。

「火事だあ〜火が出たぞ〜誰か水を持ってきてくれ〜!火事だ〜」と叫んだ!

見波は用意した手動サイレンを回す。

宿坊から僧侶達がワラワラ出てきた。

世界遺産で火事は最も恐れられる事態だ。

命の危険もある。

あっという間に人だかりが梵鐘周りに出来た。

が、火の手はない。

バケツやホースを構えた僧侶達はキツネにつままれたように呆然とした。


近くに車で待っててくれた有間と合流する。

「アイツら、袋そこら辺の置いて行けば良いのに抱えて逃げてたっよ〜あ〜っ、おもろ!」アキラがやっと意趣返しできて嬉しそうだ。

「なんで火事なんだと思ったけど、確かに僧侶さん達早かったですね〜やっぱり火事が1番恐いんだ…」

見波が納得する。

「世界遺産だからね〜犯罪に巻き込まれるより建物に

何かされるのが最も恐いんだよ。

後世に残していかないといけないからね。」

有間が運転しながら話す。

「まあ、これでしばらく平等院の警備も厳しくなる。

どうするかな?白鷺は。」

アキラが頭の後ろで手を組んでニヤニヤと悪い顔をしていた。


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