教祖
シーシャで水タバコをくゆらせて天蓋ベッドに横たわる男
ただし、中身は麻薬だ。
「どうですか?痛みは?」白鷺同志が男の胸をチロチロと舐めていたが、起き上がり教祖の顔色を見る。
「かなり収まったよ。それより山背さんの名を知ってたのか?
その男は?」
「ええ、ビックリしました。
もしかするともう教祖様の身元も知っているかも?」
白鷺が教祖の胸をまさぐりながら薄くなって浮き上がる鎖骨に口づける。
同志の髪を撫でながら、教祖は微笑む。
「どうせもう捨ててしまった名だよ。今はお前の為に必ず蘇る。」
「はい、ヨハネが復活すればキリストも復活します。
私は信じております。」白鷺の手が教祖の下着に伸びたが止まる。
「すまない。もうお前を抱けない。」
「分かっております。そこの君、こっちへおいで。」
白鷺が手招きすると、
天蓋の奥の緞帳のように真っ赤なカーテンの裏から両手を後ろ手に縛られた裸の青年が現れる。
教祖の目の前で嬌声を上げながら痴態を晒し果てる白鷺。
まだ興奮冷めやらぬ青年の後ろ手のロープを外し、カプセルを渡す。
「ありがとう。これで君も生まれ変われるよ。これが
君が望む世界へのチケットだ。」
「ありがとうございます!」喜んでカプセルを飲むと程なく痙攣し、そのまま青年は泡を吹いて絶命した。
その足をナタで切り落とし、教祖の頭上に掲げ血を降り注ぐ。
教祖は一心不乱に祈り呟く。
「再生を!この身を再生し蘇らせたまえ!」
血まみれで祈り続ける教祖の下腹部を舐め回し悶える
美しい白鷺。
「もっともっと貴方のために血を集めましょう。結界が完成したらそこに教団員全ての血をあなたと山背再生に捧げます。」
教祖に絡みつき白鷺は血にまみれて恍惚とした表情を浮かべる。
「貴方と1000年も2000年も永遠に在りましょう。」
その姿は、クリムトの接吻の絵のように見えた。




