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四神相応  作者: たま


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13/41

アキラ

「うぜえ…」泣きながら訴える見波にアキラが心底不快そうに呟く。

「人を散々振り回しておいて、よくそんな事言えるなあ?」

「ゴメン、でも本当によく分かんなくなってきて。

あの子達の生きる場所取り上げて良いのか悪いのか…」

「じゃあ〜もう良いんだな?

僕だって忙しいんだ!2度と付き合わねえからな!

ウロチョロすんな、お前は!」

居間から出ていき自室に戻った。

かなり離れているのに扉を閉める音が洋館のこっちまで響いた。

「本気で怒ってるね〜こわっ

いいの?見波くん?」有間が心配してる。

「いえ、俺がふらふらしてるのが悪いんで。本当に怒って当然なんで。」見波が床で正座してる。

有間が吹き出した。

「人の事なんて構わなかったアキラが人の為に動いてるだけ奇跡なんだよ。

まして本気で怒るなんてね〜あんなカッカしてるの見たこと無い。

僕らとしては嬉しいよ。」有間が優しく微笑んだ。


アキラの向かいの自室にソッと戻る。

中ではすごい爆音で洋楽が流れてる。邦楽が好きだから良く分からない。

改めてパンフレットとチケットを見る。

さすが金がある教団だ。

プロのメイクに衣装、楽曲は有名なアイドル曲のカバーだ。ステージも有名アーティストが使うステージだ。

まさに彼女達が夢見た世界が、宗教の力で叶えられる。

なら良いじゃないのか?

元カノだって微笑んでた。見波といる時、あんな笑顔見たこと無い。

広瀬マリアだって、言葉は彼女の心から本当にあふれるものだ。

きっと痛くて苦しくて眠れない毎日で病や死の不安や恐怖がモルヒネと宗教で慰められるなら…


それを正義を振りかざして傷つけたり奪って良いのか?

見波には決められなかった。

アキラが色々先々手を回したり、配慮してくれてるから、何とか自分が助かってるのも分かる。

それも全部無に帰すような発言してるのも。

「あ〜っ、どうしたら良いんのか、もう分からん!」

ベッドにダイブして、枕で頭を抑えた。


夢の中で元カノがいつも着てた花柄のブラウスにスキニーのジーパンで竹林へ見波を誘う。

途中の石畳の道には広瀬マリアがファンと握手したり

あのデイジーとローズが真っ白なミニドレスで歌い踊る。

どこからか讃美歌みたいな綺麗な歌声もする。

が、突然暗転し誰もいなくなる。

薄暗い竹林の中は、誰もいない。

彼女達の華やかな姿を探して竹林をさ迷う。

またハエの羽音がする。

あの鼻の奥に突き刺さり染み付くように異臭も。

どこからかアキラの声がする。

進むな行くなと言ってる。

でも、見波は美しい少女達の姿をもう一度見たくて

進んでしまう。

前にまた太い竹が何本も見えてきた。

あ〜分かってる、知ってる。

前に進むとグニャリと何か踏んだ感触が…

足元を見たら、元カノの顔を踏んでいた。

見波が踏んだら潰れて目玉が飛び出し脳みそがブシユブシュと潰れていく。

思わず後ずさると、また何か踏んだ。

広瀬マリアの頭が転がってボールみたいに見波の足元へ。

見波が踏んでいたのは、ローズとデイジーの頭だった。



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