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8稼 一般人向け

ということで、お金を稼ぐためにダンジョンを守らなきゃいけないんだけどそのためには新しいモンスターが必要でそれには課金が必要でさらにそれにはDPを獲得する手段が必要で……………というちょっとややこしい状態になっている。

最初と最後だけ繋げるとすれば、お金を稼ぐためにDPをたくさん集めないといけなって感じかな。


では、そのためには何が必要なのか。

今のところ私のダンジョンは人が大量に来て大人気になってるから、宝箱とか飲み物とか食べ物とかの数や種類を増やせばいいかもしれない。

もちろんそれでも効果はあるはず。

でも、それだともしそれ自体に興味を失われてしまった場合に大きく人が減ってしまうことになる。


ということで、


「新規開発~新規開発~何が良いかな~」


新しい設備をさらに増やすことにする。

こういうのは、波に乗ってるうちにやっておかないとね。人がたくさん来てるうちじゃないと、新しい物への期待とか注目とかも集められないわけだし。


じゃあ肝心の何を作るかっていう部分になるんだけど、ここで一旦現在このダンジョンにあるものをまとめてみるとこんな感じになる。細かい設定とかもどうしてるか書いておくと、


・有料宝箱(1回:100円~1000万円)

・効果付き飲食物の自販機(1つ:200円~1万円)

・飲食スペース及び作業スペース(イスとテーブル)(1時間:400円 *飲食物を購入した際は1時間無料チケットを与えられる)

・モンスターの生態観測双眼鏡(対象モンスター:ゴブリン)(10分:1000円)

・トイレ(自動洗浄機能という名のモンスターの掃除により清潔に保たれている)(1回:50円)

・シャワー(1回:100円)(石鹸とタオルを別途有料で販売)


こんな感じになる。

で、値段の幅を見ても分かると思うんだけど、やっぱりここで1番大きな収益を上げているのは宝箱。バラつきはあるけど、1日最低でも200万くらいは稼げるようになってる。最近はさらに人が来るからもう少し最低ラインは高めかもしれない。


2番目は自販機……………かと思ったけど意外なことに双眼鏡の方がきてる。金額は安定していて50万円ほど。ただこれは単純に研究職の人たちがゴブリンの生態を研究してるからであって、それが終わればガクッと落ちると思う。これは対策が必要かな。

そして3番目に自販機が来て、40万ほど。500円で売ってるのが最近人気らしくてそれの売り上げが主かな。


残ったものがトイレ、シャワーで、最後に作業スペース。

作業スペースに関しては飲食スペースも兼ねてるからあまり高くならないのは仕方ないと思う。そして、トイレとシャワーはおまけみたいなものだからあんまり高くしてもきっと使う人が少なるだけで意味はないはず。


今はこんな感じで、このままで売り上げを伸ばすなら双眼鏡をもう数台追加で設置するとか自販機のもう少し高額な商品に効果の高いものを追加するとかになると思う。


「宝箱は基本的に冒険者全般が使ってる印象があるね。初心者からベテランまで。ついでに自販機もシャワーもそれに関連して冒険者の利用率が高いかぁ」


では、新しい物を設置するのならどうするかって話になるわけだけど。

その場合選択肢は大まかには2つに分けることができる。

1つが、冒険者をターゲットにすることでもう1つが冒険者以外の一般人をターゲットとして広げていくこと。

今の1番の客をより多くお金を使わせていくのか、それとも新しい客層を取り入れていくのかって話。


「やっぱり今はできるだけ多くの人を呼び込みたいところではあるよね。となるとある程度DPは必要になるけど今回は大きく改築するようにしてみようかな」


新しく開発をしていくことを決める。

開発中という看板を設置して人が入らないようにしつつ、その先でいろいろと改造を行なっていく。

そこまでうるさくはないはずだけど色々とやっているとなにが行なわれてるのか気になるみたいで、そこに人だかりもできる。

小さな穴からのぞき込もうとするような人もいて、一瞬スカートの中でも覗いてるのかと思うよな姿勢になってる人もチラホラ。


とはいっても、ここで見える範囲で行なうことは大したことじゃない。

見える範囲には、1つ装置を置くだけ。

代わりにやるのは、見えない部分の改造。というかもうほぼ新設に近い。


「こういうの好きな人多いだろうからね短期間かもしれないけど結構な人が来るはず」


狙いは一般人。

となると、武器や防具でもアイテムでもなく、またバフなどでもないものが必要になる。

色々と考えて私の人が来そうだということで最終的に作ったものは、


『お?そろそろ作業終了らしいぞ!』

『あっ。そっちに張り紙がついてるよ!』

『俺が入る!俺が1番最初に入ってやるぞっぉぉぉぉ!!!』


一先ず完成ということで公開の準備を始めると、それを察知した人たちが騒ぎ始める。

そこまで冒険者の人たちが騒ぐほど大したものはないんだけど、まあ不満は言わせないようにもしてあるから大丈夫だと思う。

たぶん。


『3,2,1……………うおおおぉぉぉぉ!!!!』

『待てぇぇぇ!!俺が先だぁぁぁ!!!……………って、ん?』

『な、なんだこれ?』


ついに作業中の表示が消え道が開かれると、一斉に中に人々が入り込んでくる。

でも、そこで待ち受けていたのはかなり予想外だと思われる物。

冒険者たちであっても見たことのないようなもので、人が数人はいることができるようなカプセル状のものがいくつか置かれている。


「各カプセルに操作説明とかも書いてあるし大丈夫だよね……………」


いくら我先にと行く人がいるとは言っても、さすがに操作説明がないとこのカプセルは使えないと思う。

そして、その操作説明にこれを使うことで何ができるのかも書いておいたから、この先に何があるのかも理解させられる。


「興味ない人は興味ないだろうけど、どんな反応してくれるかな~」

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