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28稼 黒い会議

暫くは他のダンジョンを攻略してダンジョンコアをもらってきてDPを獲得して。ガチャをできるだけ早く行なう。

そういう計画を立てて行動していた。

私もしっかりこれに則って行動で来てたから順調にDPも集まってきていて、負けた場合の支払わなきゃいけないDPまで抗争までに問題なく余裕をもって集められそうだった。


ただ、そんな私だったんだけど、


「う、うわぁ。どうしよう。これは私ちゃんと見ておきたい……………」


思いがけない情報を手に入れ、その日はダンジョン攻略を少し休みたくなった。私がわざわざお小遣い程度とはいえお金が稼げるチャンスを逃してまでやりたいんだから、相当珍しい事なんだと思ってほしい。

それが何かといえば、


『全く、我々の力を理解していない愚か者共めが。黙って要求を呑んでいればいい物を』

『これは制裁をかけるしかないですなぁ。歯向かえばどうなるのか、しっかりと理解させてやりましょう』

『制裁には同意ですな。ただそれだけではなく、あちら側でない冒険者を雇ってあちらの冒険者の邪魔をさせることも追加で行ないませんか?問題を起こさせて、広告として使いづらくしましょう』


会議、のような何か。

組合に出資してる議員とか企業の社長とかが集まってるところで、組合やほかの対立するような態度をとっている人たちに対して制裁をかけようという動きを見せてる、


この人たちが組合とかともめてる内容っていうのが、前から何度か私が注目していた広告塔。

冒険者としての顔をだれにするかっていう話なんだけど、何人か候補が出ててこの人たちが推薦してるのはその中の1人。

他の候補者を擁立してたりだれを支持するか決めかねてたりする人たちを取り込むために厳しくいこうっていうのがこの人たちの考えみたい。

これはもう、


「絶対株が動く。最近は組合にお金を出してたところが組合の調子が良い事で引っ張られて上がってたけど、ここからちょっと落ちるよね?見逃せないなぁ~」


経済に与える影響は間違いなく大きい。

私はこの会議を聞いて、どこがもうかってどこが損をするのかしっかりと見極めておかなきゃいけない。もちろん私もそれに合わせてどこに投資するのかとか決めていく予定だよ。


しかも決めるために参考にできるのはこの会議だけじゃなくて、


『間違いなく株式に影響が出てくるな。取引先にもすでに根回しをされている可能性があるか』

『どこが使えなくなるのか事前に調べておく必要がありますね。大体できそうならそちらで調整していくべきかと』

『俺のところのつながりが必要なら口きいてやってもいいぜ?安くしとくぞ?……………それはそれとして、どうやってやり返す?同じことするか、それとも相手の候補を叩くかって話だが』

『こちらは例の冒険者の排除に動きましょう。確か親族の住居がこの辺りで、出身がこの辺でしたから人質には事欠かないかと』

『なるほど。そりゃいいな。すぐ確保するぞ』


他の候補者を支援してる人たちの様子もばっちりわかる。

さっきのところが経済的な攻撃が主で冒険者の名声に対しての攻撃が少しだったけど、こちらはそれに対して冒険者への攻撃のみで収めるつもりみたい。

ここはそれぞれの考え方の差が出るね。


それはそれとして、こうやって人質の話とかしてくれると凄くありがたい。

私もそういう上の方のランクの冒険者の周囲の人間が分かってると、今後攻略されかけた時に脅すことだってできるから。


「思わぬところで私の手札が増えていく……………」


上手くすればお金を増やせそうだし間違いなく損失は減らせる。

しかもそれだけじゃなくて今後ダンジョンの安全性を高めることもできそうだし、これはもう間違いなくダンジョン攻略とかしてる場合じゃないわけなんだよ。


そんなこんなで私はいろいろと情報を仕入れていくわけなんだけど、そんな中で1つの組織(?)の会議で気になることを言っていて、


『こちらの候補を通すのはさすがに難しそうだし、ここはほかのやつらから好条件を引き出したうえで乗り換えた方が良いだろうな』

『ああ。だがどうする?どこの支援に回るんだ?今のところ優勢なのはあいつらだけど、あいつらの提示する条件はどうせ大したことがないだろうしよぉ……………』

『いった支援者が少ないですがこの候補者を支援したらどうでしょうか?ある程度今の支援者からいい条件は引き出せるでしょうし、そして何より今の1番大手をそのまま勝たせてあげられますから』

『おいおい、あいつら勝たせてどうするんだよ。俺たちも勝ち馬に乗らないと駄目だろ』

『いえいえ。そんなことはないですよ。私たちが勝ち馬に乗るのは2回目で良いんです。あそこの候補者はランクは高い方ではありますが確か話によると実力が見合ってなかったはずですし、組合が求めているあそこの攻略は失敗するのでは?』


組合が求めているあそこの攻略。

そんな言葉が出てきた。

つまり、広告塔になった冒険者は、どこかのダンジョンを攻略しなきゃいけないっていうことなんだと思う。そのダンジョンが私のところなのかは分からないけど、ここまでの話を聞く限り最初に選ばれる広告塔はそのダンジョンを攻略できるような実力者ではないんだと思う。


つまり本番はその冒険者が攻略に失敗して広告塔から外れるなり殺されるなりしたところからで、


「場合によっては、そこでの和解も視野に入れておけるかな?」


そんな気がした。

流石に組合をつぶそうとまでは思っていない私としては、どこかのタイミングで組合とは和解したかった。となると、何かしらの組合の考え方が変わるタイミングにする必要があったんだけど、そのタイミングとして広告塔が入れ替わる時期っていうのはちょうどいいと思うんだよね。

だってそこが、1番組合が揺らぎやすい部分だから。


「組合の立場が揺らいでる時に私が支援すれば、組合としてはこちらに友好的に接したいという気持ちになるはず。というか、そうなるように仕向けなきゃいけないよね」


簡単な話ではないけど、こっちには時間も資源もあるんだからどうにかはできると思う。

いかに組合が私との和解にメリットを感じるような状況にできるか、それが今後のこの人たちのかかわり方で重要になってくるだろうね。


「となると、よりダメージが大きくなるのは広告塔の冒険者がものすごく期待されている状態でダンジョン攻略に失敗するとかそな感じの状況にすべきかな?」

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