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【本編完結】たとえあなたに選ばれなくても  作者: 神宮寺 あおい@受賞&書籍化


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幕間ー悔恨ー

(なぜこんなことになってしまったのかしら)


セルジオスとニコラオス、そしてイレーネを一緒に描いた絵画を手に持ち、イレーネは半ば呆然と考える。


先ほどから荷物の整理をしていたが一向に進まない。

侍女に手伝わせても良かったが、イレーネは自らの手で一つ一つの物を分けていた。


基本的に修道院へは何も持ち込みができない。

持っていけるのは思い出の品だけだ。


イレーネはセルジオスからもらった手紙、ニコラオスが幼い頃に作ってくれた栞などを丁寧に鞄にしまっていく。

しかし思い入れのある物を手に取るたびに、同じ考えが頭の中を巡っていた。


(私はどうすれば良かったのかしら)


もちろん、今ではイレーネも自身が間違いを犯したことを理解していた。

冷静に考えればなぜフォティアを害そうなどと思ってしまったのか。


まるで憑き物が落ちたように、あの激しかった思いは今ではもうイレーネの中には無い。


セルジオスを失ったのもニコラオスが亡くなったのもイレーネにはどうすることもできなかった。

自らできるのは唯一、自身の心をコントロールすることだけだったのに。


イレーネは現実を許容できなかったのだ。


(ああ、でも…ニコラオスの子は可愛かった。ニコラオスの産まれた時を思い出したわ)


自らの行動次第であの愛らしい孫と一緒に暮らす未来もあったのだろうか。

今ではもう望むべくもないけれど。


過去からの思いに囚われるあまり、建設的な未来を思い描けなかった。


修道院へ発つまであと3日。

一つの品を手に取るごとに、イレーネは過去の妄執を捨てていく。


これから先は亡くなった二人への祈りを捧げ続けよう。

いつか、また孫に会えるかもしれない日を夢に見ながら。

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