表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【本編完結】たとえあなたに選ばれなくても  作者: 神宮寺 あおい@受賞&書籍化


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/154

告白

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ルーカス様


お元気でしょうか。

お仕事が忙しく体調など崩されていませんでしょうか。

あなたのことなので無理しているのではないかと心配しています。


今回、お伝えした日より早く領地に戻ることになりごめんなさい。


そして大事なことを手紙で伝えることをお許しください。


今私のお腹にはあなたとの子どもが宿っています。

あの日の子です。


あなたと共にいたいけれど、この子を守らなければならないので王都を離れます。


私はあなたと家族になりたい。

温かい笑顔であふれた家庭を築きたい。

あなたの帰る場所になれたら、これほど幸せなことはないと思っています。


いつでも心はあなたとともに。


アリシア


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


アリシアのお気に入りの便箋に綴られた思い。

鼻をくすぐるのはいつもの香り。


無意識に便箋へと指を滑らせ、その文字を追う。


気づけばルーカスの瞳から一筋の涙がこぼれ落ちた。

なぜ涙が出たのかわからない。

それでも、アリシアの言葉は確実にルーカスの心の琴線に触れた。


ルーカスのことをまず気遣うのはアリシアの癖だ。

そしてアリシアのお腹に子どもがいる。

ルーカスとの子が。


「子どものことがわかったのは…いつ?」


手紙から片時も視線を外さずルーカスは問う。


「先日アリシアがディカイオ公爵邸を訪ねた日より少し前です」


ああ…とルーカスはこぼれそうな言葉を飲み込んだ。


思慮深いアリシアにしては珍しい、あの日の行動にそんな訳があったとは。

何か理由があるのではないかとなぜ思いいたらなかったのか。


自らの愚鈍さをルーカスは悔やんだ。


アリシアはどんな思いでルーカスに伝えに来たのだろう。

そしてどんな思いで帰ったのか。


ぐっと奥歯を噛みしめて、ルーカスは自分の中の激情をねじ伏せる。

気持ちに飲まれている場合ではないとわかっていたから。


そして気づいた。

アリシアの手紙に続きがあることを。


2枚目の便箋はひっそりとそこにあった。

数多の作品の中から読んでいただきありがとうございます。


少しでも続きが気になったら、ブックマーク登録、評価などしていただけるととても励みになります。


よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ