第三十二刻 修練の日々 雷と気
「セス君は雷と一部では気とも言われてるけど正確には無属性の二つだね。」
雷と気。
俺の《二重向上》はどちらになるのだろうか…
精霊たちが正体を明かしてくれないから使ってる本人ですら自分の魔法を分からずにいる。
「俺が使える魔法は身体強化です、これはどちらになるのでしょうか…」
ロックスに尋ねる。
「無属性にそういった魔法は無い、恐らく雷じゃないかな。」
「雷で身体強化、やっぱり親子は似るんだねぇ。」
ロックスは呟く。
やはりこの人は父を知っている。
「ロックスさん父を知っているんですか、それに何故
俺が息子だと分かるんですか?」
「知ってるも何も、長い腐れ縁みたいなものだよ。
それにセス君、若い時のお父さんそっくりだ、
ひと目見ただけで私はは分かったよ。」
隊長以外にも父を知る人が居る、とても嬉しい。
本当は色々訪ねたかったが、今回は止めておこう。
「無属性…どう練習すればいいのですか?」
知る限り無属性を使う先輩なんて聞いたことも見たこともない。
「何を言ってるんだい、君のところの隊長はこの国最強の無属性魔法の使い手だよ。」
『私は魔法は全然…』
メリッサの時は全部嘘か。
俺は何から何まで騙されていたようだ。
「知らなかったのかい?彼女も人が悪いなぁ」
ロックスはクスクスと笑っていた。
その後ひとしきり談笑をし、そろそろ帰ろうかという時だった。
「二人共待っていてくれないか?」
ロックスは立ち上がり奥の部屋へと向う。
数分後、剣と杖を抱えたロックスが戻ってきた。
「六対の皆には私から魔道具をプレゼントしてるんだ、二人の属性に合わせて選んである。是非使って
やってくれないか。」
「そんな、流石に頂けません。」
軍のものをそんな簡単には気が引けて貰えない。
「安心して、私のコレクションの一部さ。
それに言っただろう六対はえこひいきしてるって」
六対に入隊できた幸運を改めて感じながら置かれた剣を眺めていた。
鞘に収まっているが剣にしては細い。
杖も普通のものより細く短い。
「レイン君にはこれを、《オムニア》と私は呼んでいる。基本四種どれも対応できる杖だ。」
「先生、ありがとうございます。大事に使います!」
レインは、サイン本同様に抱きしめ大事そうに抱えた。
「セス君にはこれを、名を《白刀・水晶》
君のお父さんが君に遺した剣だよ。」
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