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第十九刻 国軍へ カトレア

「メリッサちゃん…?」


驚いて声も出なかった。

鬼と呼ばれるその人は二次試験を共に戦ったメリッサと同じ姿をしている。


「メリッサちゃん、探したんだよ!

 こっち来て、面接始まっちゃう。」


レインは混乱と動揺からかメリッサに説教を始めた。


「レインちゃん、セス君最初に謝らせてくれ。

 騙すような真似をして悪かった。」

頭を下げるメリッサ。


「いえ、とんでも」

横に目をやるとレインは頭から湯気を出して固まっている、処理が追いついていないようだ…


「改めて、私はカトレア。

 第六対魔師団の隊長をやらせてもらってます。」


真剣な表情、俺たちが知るニコニコとしたメリッサではなく隊長としての凛々しい彼女がそこに居た。


「すみません、質問宜しいでしょうか?」

カトレアに尋ねる。


「何かな?」

彼女はニコッと笑った。


「何故わざわざこちら側に回ってまで一緒に試験を受けたのでしょうか?」


隊長程の実力者だ、参加しなくても試験官側でこちらの力を測ればいい。そう思った。


「答えます、我々は…」

言いかけて止まる、何かあったのか?


「無理!かしこまった喋り方なんて!

 普通にお喋りするね!」


(さっきまでの威厳はどこへ…)

少し気が抜けた。


「いやー、私達魔族相手でしょう?あいつら人間と違って容赦ないからどうしても危険な訳。

 そんな中で背中預けて戦う仲間は、やっぱり近くで見て決めたいじゃない?」


部下の名前も覚えない人間もいると聞く。

そんな中でそこまで気にしてくれてると思うと…


(彼女が上司で更に幸運だな。)


素直に嬉しかった。


「それで、二次試験の評価を先に話すね。

 まずレインちゃん。」


カトレアはレインへ目を向ける。


「は、はい!」


レインも元に戻ったようだ、慌てて返事をする。


「まず魔法ね、ニ種類の魔法とても正確で素晴らしかったわ。本当は三階級魔法まで使えるわよね?」


「はっ、はい。まだ魔力消費が大きいですが…」


「十分よ、上はあーだこーだ言うかもしれないけど関係なし!必要ならどんどん使ってね!

 それと四階級魔法の習得と二階級魔法の無詠唱、うちに来たらここまでは出来るように仕上げるから覚悟してね!」


「えぇ!私なんかが…?」


驚くのも無理はない、カトレアの言う二つは魔法師団でも隊長、副隊長でも出来ない人間がいる程至難の事なのだ。


「レインちゃんなら出来る、私が保証するわ。

 でも簡単じゃないし、決めるのは貴方よ。」


優しい物言いだが、厳しさが隠れている。

これが彼女が慕われる理由なのだろう。


「次、セス君!」


俺の番だ。

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