4
一気にざわつき始める中ユザリーの義弟ソルドは
颯爽とドレスをさばきながら迷いなくある人物達を目指して歩くユザリーを、守るように付き添い
「貴方が騎士団長のご子息ですわよね」
あっけに取られていた騎士団長の息子は
「なっなっなっ!
なんて野蛮な‼︎
王様王妃様だけでなく我が国の要人達が集まった中
何を根拠もない、つっかかりを」
ユザリーを指差して言う。
「まあ、王族に指をさした上に野蛮だなんて!
まぁなんて斬新な‼︎」
ユザリーはキラキラと目を輝かせたが
王や騎士団長は、騎士団長息子が腰にある剣帯に手をかけ始めた事にあせり
大国の溺愛されてると有名な姫のユザリーは
短気で野蛮だなんて、凄い発想だとたたえて
「わたくしは野蛮とは」
チラリと剣帯に手をかけ始めた騎士団の息子の手に目線をやり
そして一度目を閉じ、騎士団長息子と宰相息子に王族ならではの圧倒的な顔圧力と眼光を向け。
「罪のない、貴族として民を守るためそして貴族のつとめの品位を疑われないよう努力を惜しまない。
力はなくとも。
心だけは美しい貴族の女性を」
そこでユザリーは息を苦しそうに吸い
「無体に拘束し。
擦り傷どころか骨を外すだけでは、物足ず」
ユザリーの発言に焦りだした騎士団長息子の視線をユザリーは捉えたまま
「尋問と言えない尋問で」
扇を騎士団長息子の手に当て
スーっと一本ずつ指にはわせ私
「泣き叫ぶ令嬢の丁寧に指一本一本を折ってゆき。
ペンチで剥がしていく爪をさらにその令嬢に食べさせてしまう。」
「そんな行為が野蛮だと思っておりますの」
そんな野蛮な騎士団長息子とはユザリーは自分が気が合わなそうなのかと演技過剰に弱気な発言を言い
いかにも名案が思いついたと手をたたき
「そうだは!
私が貴方と同じ事をすればよろしいのだは!
そうしたら貴方と分かり合えますは!」
元から美少女としか呼べない整った顔で心の底から
可愛いらしいとしか言えない笑みを浮かばせ
「ねぇ???」
「貴方の爪は何味かしら?」
騎士団長息子は、自分のやった事を知られている事実と。
騎士団内や周りから
大国一の姫君が来る知らせと共に
丁重な扱いを只義務づけられていた。
最初は見惚れてた姫君の美少女のあどけなさから
一転して自分が追われていく獲物の気分になっていき。
今となっては、相手の演技なのか本当の姿なのか解らず
ただ、この少女と2つ違いだとゆうのに
嵌められていく状況に耐えれなくなっていっていた。
「是非とも教えて下さいませ」
「ね?」
と、楽しくて仕方ないと、笑顔満面で騎士団の息子の手を取ろうとしたら
騎士団長息子は、本気の恐怖に咄嗟に長剣より手を離し胸元にいれていたダガーに流れる動作で手をやり
ユザリーの伸ばしてきたその手を手にしたダガーで払おうと咄嗟にしたら
ユザリーの義弟ソルドが騎士団長の息子の左側にいたのを利き足軸にユザリーに伸びたダガーごと手を回転しながら蹴り上げた
ダガーは騎士団長の息子の手から離れ、1回転したソルドは今回は相手の自由を止める為
更に逆回転を感じさせ、流石騎士団長に習っているだけの実力で、ソルドの次の回転にそなえようとしたら騎士団長息子に
背中をソルドは見せ
そして引いた足で、真っ直ぐ後ろ足蹴りを騎士団長息子の腹にソルドが決め
えずき、しゃがみこませた。
ソルドが大立ち回りをしてる中。
騎士団長の息子として
未来の騎士団長と呼ばれている者
騎士団長は息子を庇うのか
王の態度はどうでるのか
王妃の女性の視点で何を言うのか
どうなると、群衆はざわめいていく中々
王女のユザリーは
素手ではなくダガーと言う刃を向けられた事より
ユザリーに凶器として向けられたダガーが
短い、女性ですら扱いやすい対、対人武器のダガーが
従姉妹の身を守ります様にと
彼女の、藍色の優しげな目を深い知的さも感じさせる
ユザリーと従姉妹のお揃いの装飾宝石がはめ込んでる
従姉妹に私が送ったダガーだと
ユザリーは、確かに認識し
ユザリーはこの事実に憎しみしか湧かない。
そんな中騎士団長の息子や騎士団長を擁護する声が周りから上がってき
「すいません、息子の拘束を外してはくれませんか?」
騎士団長の息子を心配する声が聞こえてきた。




