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ユザリーは愚者を目にしたように、笑い。


「流石傲慢なユンドリは、疑いすらしないのね」


クスクス。とユザリーは笑い。

ソルドは馬鹿にした目で。


「こんな立場に追いやられながら、見たこともない国外の飲み物をあれだけ勝手に飲みあげてくれるなんて馬鹿ですね。」


ユザリーの言葉が一瞬宰相の息子のユンドリに届いたかの様に見えた後


「やはり、尻尾をだしたか女狐め!ルーシーの素晴らしさに、そうだそうやってひざまずけ!!」


明らかにユザリーのいない方に指を差し高らかに言い出していた。


「宰相の息子で自分の知能の高さを誇っていた、ユンドリにはお似合いですね」

同情すらない瞳でソルドは言い。


ユザリーは

「こうもアッサリ飲むとはね」

そう言うと。


手袋をはめ


丁重に封をされている。


色とりどりの花びらが入っている紅茶に似た液体を振った。


ソルドが

「自分が有能だと思っている者には皮肉な復讐でしょう。」


「そうね、まさか自分が遅行性とは言え。」


「毒の中でも珍しい、麻の毒とされる。

段々と脳が縮小され。

結果知能がなくなっていく、白痴の者とされる、一部では。」


ユザリーが冷えた瞳になり

「こんな目立つ毒を飲み。知能が無くなる『愚か』と言われる毒をこうも簡単に自分から飲むだなんて」


ソルドが吐き捨てるように

「まさに愚か者ですね。」


姉君が手を下す、価値もないと言外に匂わせ。



とうとうメイドに向かっていた宰相の息子の弁は


壁に向かって

「そうだ、万能で痴れ者とは違う僕が国をしきるべきなんだ!

そうだよね、ルーシー!待っていたよ‼︎‼︎‼︎」


1人滑稽に自分がどれだけ有能なのか主張して、更に愛を囁き始めた。


「姉君、こんな阿呆に付き合うには時間がもったいないかと?」


「大丈夫よ。

ちゃんと次のお客様も呼んでいるは、あらもう来た所かしら?」


ソルドは腹を決めたように迷いのない目でユザリーを見。


開けられる、扉を凝視し。


ユザリーと共に墜ち。

復讐という名前の悲しい喜劇を踊り狂う覚悟した。



横で壊れたように笑い出す、狂人になりつつある『愚か者』の仇のユンドリを仕上げつつ。

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