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今月中に書き上げたいんで。モチベーション頂けたらありがたいデスデス❗️
「ごきげんよう。ユザリー姫」
墓石に目を戻して第二王子のハイロウは
「先程と違い今の装いも素敵ですね。
ユザリー姫の従姉妹こと、マホロ様も見たかったでしょうね。」
それにと、
「マホロ様は自分とユザリー姫を真逆だと言ってましたが。
お姿だけでしょうね」
ユザリーはこの国に来て。
やっと従姉妹の正当な容貌や呼び名前を。
ーーーー誰かの口から聞き、ホッとするが、それと共に泣きたい気持ちでいっぱいになった。
それを見越したソルドはユザリーの肩に手を置き
『ワタシはここにいます。
貴女の味方です』
と伝えようとしていたのをユザリーは感じ取り
海を思わせる、ブルーアイの瞳に
空の髪の色の従姉妹の、マホロと。
緋花を思わせるラズベリーレッドブロンドの髪に
ロードライトガーネットの瞳のユザリーは仲の良い2人だったけど容貌だけは、対極だった。
「中身は似ている。」
ハイロウ第二王子の独り言みたいな呟きにユザリーは呟き
「本当に似ていれば良かったのですが」
と、ユザリーが自分のあつかましさに従姉妹のマホロが似なかった事を心底悔やむと言うと。
確かに！
と。ハイロウ第二王子が笑い出すと
ソルドはムッとした顔になり
ユザリーは
「ですが、国賊のハイロウ様に言われる日がくるとは」と、公開処刑の決まったハイロウ第二王子の状況をユザリーが、皮肉ると。
ハイロウ第二王子は
アッハッハ！と大きな笑いに変わった。
涙さえ浮かべ
「ユザリー姫は、本当にマホロ様が言ってたような方ですね！」
涙を、拭きもせず
狂気じみた笑いを止めず言うハイロウ第二王子に。
ユザリーは
「私は、私が知ってる。
ハイロウ王子様とはわりと違う様に感じますが」
処刑を皮肉られても少年のように大声で笑うハイロウ第二王子の雰囲気は
ユザリーの知っていた想像とは違っていたからだ。
ハイロウ第二王子は
「そうですね。覚悟を決めた時はもう公開死刑処刑を言われていました。」
真っ直ぐに墓石を見ながらハイロウ第二王子は言った。
ピタリ、と。涙と笑いをとめ。
どこか悲しさに、目をつぶる様に
「マホロ様が、、、、マホロ様がおっしゃった。努力家で自分の足りてない所に負けずに邁進していく芯の強い方で。
器用さよりも不器用で努力を怠らない人がユザリー姫だとユザリー姫の話をしている時はマホロ様はとても幸せそうでした」
ユザリーが冷たく
「私はマホロの方こそが、真実その言葉に当てはまる人物だと思うは。」
ハイロウ第二王子はフッ、と笑うと。
「マホロ様はきっと私がそう言った事を知ったらユザリー姫はきっとマホロ様の方がそんな人物だと言うは！
とおっしゃってました」
言われた、ユザリーが
クッ。と耐える様に
「マホロがそんな事を…………」
と、苦しげに言うと。
ソルドが
「さっきからの偉そうな言葉はなんだ！
マホロ様がどんな目に遭いどんな気持ちだったか考えてみろ‼︎」
ソルドがマホロの味方を終始一貫しなかったことを責めたてた。
ハイロウ第二王子はソルドの言葉に一気に
鋭い牙を浴びたように
瞳は揺らめき
身体中から後悔の念が感じられた。
それに耐えきれないように
「どうして、どうして僕は覆せなかったんだ‼︎
マホロ様が優しく、兄の婚約者として王妃教育に全力を注いでいた事を知っていたのに。
悪行を受け始めたマホロ様を、たとえ第二王子を捨てる事になっても助けていたら」
ユザリーが気づいた時にはハイロウ第二王子はこんどは号泣し
墓石にすがろうとして、躊躇し。
自分の頭をかかえ
「あの時全てを捨てる勇気を出して、皆の悪魔のような所業を諌め止めていれば‼︎‼︎」
涙はいつの間にか止まっていて空虚な目をハイロウ第二王子はユザリーに向け
「姫？？？？？
何故マホロ様を助けなかったのですか？」
キッ、とソルドが睨みつけるのにもハイロウ第二王子は気づかず
「大国の姫である貴方には選択肢は沢山あったはずだ！」
ソルドが止めに入った瞬間
ハイロウ第二王子は
「持たらず。ゆえの
大国の愛されし姫なら、大陸一の王にたった1人を救ってもらうのさえできただろうがああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」
『持たらず』と言ったハイロウ第二王子の言葉は
ソルドは雷を受けた様に時が止まり
ユザリーは目線を下げ。
大国一の秘密の
大国一の姫の
『愛されし姫』の理由の
魔法の国の。
王家の人間が魔法を持っているのが当たり前のなか。
ユザリーだけは持っていないとされ。王家の家族のなかただ1人持たらず姫の。
魔法が使えない故の。
見くびり、同情、安心からの
大陸一の王家に『愛されし姫』だった。
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