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ユザリーは。

少し離れた場所でそんな狂気も感じさせる姿のルーシーを凍った目でみつめ



悲しく目を伏せ

「死神さえ魂しか持っていかないのに。

尊厳や女性の幸せや喜び、人間としての価値すら持っていくなんて」



「畜生にすら劣るは」

ユザリーは吐く様に言った。


そして、異常さを感じる状態のルーシーのそばにいる


ソルドに



目を向け


「ソルド…………悪魔と言える。

ルーシーと」


「そしてそして、私を」


「どうか、どうか、許さないで。」

祈る様な表情で地面に向け呟いていた。



「姉君!」


ユザリーに気づいた、ソルドが小走りに来て。


一瞬で慌てて笑顔を表情にのせたユザリーは


「ソルド、どうしたの?

慌てて」

「あの者、ルーシーの事でお話しがあります」

「?」

「とにかく、2人だけの場所に」

「えぇ」


晩餐会の為に慌ただしく動いている侍女達をすり抜けながら


ユザリーとソルドが


誰もいない王宮の庭園に



人払いをし。

あえて、開け広っげな

その代わり誰かきたらすぐわかる場所でソルドは


「姉君、ルーシーとやらですが」



『魔法関係を扱っている可能性があります』


それを聞き雷が走った様な衝撃を受けたユザリーは、ゴクリと唾を飲み込み


「そっ、それは、ほ、本当?」


ソルドは真剣な顔で


ゆっくりと唾を嚥下して

「はい!」


2人は見つめあい


ユザリーとソルドは真剣な目で、その重要性を確かめあう。


ユザリー達の国が大陸一の大国として栄えているのは。

特異魔法による、魔法の恩恵は勿論。

魔法文化による魔法を自分自身で魔法が使えない者も使える様

魔法道具やら魔法と文化の融合した


独自の進化を独占しながら他国に高額と希少な輸出をしていた事で。

更にごく一部以外の特異魔法文化を独占していたからだ。


それが、今回ユザリーのワガママと言えるだけの

遊学先で


魔法が関係された問題があるなら


愛されし唯一の姫のワガママな来訪だけでは終わらない。


ソルドとユザリーには


自分達の母国の人の良い、王様事

父親の顔がよぎり


ユザリーは、ゾッとし。

膝が折れ


その場に崩れそうになり


ソルドがしっかりとユザリーに手を出して慌てて自分の立場を思い出しひっこめたが


「姉君、そのっ、あの、」


迷いを振り切り


ソルドはユザリーをしっかりと抱きしめて


「姉君は何が怖いんですか?」


ユザリーの瞳にソルドがしっかりと映る近さで



「姉君は、僕が全身全霊をかけて守ります!」


だから



「そこまで自分を追い込まないで

自分を許してあげて下さい」



瞳に映っているソルドの瞳は揺れていた。



父王、母君、優秀で優しい兄妹達々


そしてすべてを捧げて自分を守ろうとしてくれる義弟のソルド


ユザリーは瞳に映るソルドが眩しくて目を閉じ


母の王妃の、王妃の姉妹でありそして家族を持ちながらわざわざユザリーの乳母にかって出てくれたマホロの母。


亡くなった優しい乳母が




笑いながら。マホロをどうかよろしくと命をつきていった



ただただただただ、愛し。

命をかけてユザリーに最後まで捧げてくれた愛情に



喜びだけじゃない、こんな素敵な母を持をもつマホロに対して自分の羨ましさに悲しくなりながら。


ソルドが、魔法関係だとハッキリ言いきったのは



彼の特異魔法が


この世で唯一無二の


『魔法中和緩和不干渉』


全ての魔法を中和してしまう



どんな特異魔法や魔法道具も


中和してしまい、魔法を全て緩和し消してしまうからである。


そのソルドが言うならば


なんらかの魔法が関与している事は確かだ



断罪すべきマホロをよってたかって虐めた者達への



悪行の断罪をまだ終わってないユザリーは


急ぐ事を決意した。


大国一の愛されし姫は


物としてまでの扱われたがマホロが、優しい乳母の娘であり



人の所業とは言えない


残虐な一方的な虐めにあった


従姉妹がされた事を逐一思い出しながら。


ユザリーさ自身のソルドにだけはしられたくない悲しみを振り切り瞳に怒りを宿した。


そう、今から始める華麗で喜劇な復讐劇を覚悟して、








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