story5.洞窟冒険
story5.洞窟冒険
:登場人物:
・ローイズ・ブルッシェル
・アルジェ・ペルギール
・七奈月 鏡花
・ルル・フェイリア
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「ルルさん……い…いくらなんでもこれは……」
「これでも軽くした方なんですよ。」
「白目で泡吹いちゃってますよ!?」
「大丈夫です。チュラッティアを飲ませただけです。」
「な…なんですか?チュラッティアって……」
「嫌いな人にチュラッティアを飲ませるとその飲まされた相手は白目をで泡を30分程吹きその後二度と飲ませた相手の前には見えなくなると言う頼もしいジュースです。」
「なんですか…それ…まず名前すごく…言い難いし…」
「ちなみに好きな人に飲ませると良い事が起こるらしいんです」
「いえ……そう言う情報は結構です…後訳の分からないアイテム名やめてくださいよ〜!それよりここに居たら危険ですよね!?早く逃げましょう」
「はい」
そして一日半で戦いは終わった。今は少しだけ壊れてしまった民家や建物を直す為に街の1部は一定期間立ち入り禁止となってる、今日はその終わった日から1週間後、鏡花とローイズ達は仲良くなって行きある洞窟に来ている
「じゃぁ今日はここを奥まで入る!」
「……は?マジで言ってんのか?」
「1日で!?無理だって」
「お父さんがここを1日潜れば修行になるって言ったの!きっとこれは私に期待してくれてるのよ!行くぞー!おー!!」
「はぁ……」
「それとここにおいっっしぃ〜っ魔物の肉があるんだって!後ね後ね稀少な魔物のツノもあるんだって!ほしいでしょ!?」
「いらん…」
「魔物の肉…は…うん…ちょっと…」
「でも行くの!レッツゴー!!」
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「魔物……ねぇ〜……今の所そう言うの見当たらないが、ってか何処が修行になんだよ」
「だって…本当にお父さん言ってたんだよ?」
「デマ?」
「ウッ……」
「進んでも一本道だな…そろそろ分かれ道でも来る頃じゃないのか?」
「あ!あそこ分かれ道じゃない!?」
「ん?本当だな。真ん中か左右か……」
「3手に分かれます?」
「……そうだな、俺真ん中行くわ」
「私左!」
「それでは私は右に…」
ーローイズ視点ー
「ウッ……1人は少し怖い……ここ来るまでずっとルジェの服掴んでたから…安心出来てたけどいざ1人になって歩くと…怖い…」
キョロキョロ辺りを見ながらゆっくり歩いて行く…
「暗くて不気味なのが余計怖さ引き立ててる…怖いなぁ……昔から1人でホラーとか暗い不気味の怖さのある場所無理だから…あまりやると怒られるんだけど…許してくれるよね!」
そう言いピタリと足を止め、小さい白い人の形のものに魔力を込め始める。
そして10分程経過し
「成功した〜っ!!うん!ルジェそっくり!これなら怖くない〜♪んふふっ。ん?あれなんだろう……」
ーアルジェ視点ー
「魔物なんて居んのかねぇ……ってか一本道の時もそうだったが…このベトベトの液なんだよ…魔物のだったらガチでいるって事になるよな。まず魔物の情報ぐらい聞けばいいモノの……」
前に進んでいる最中急に足に何かが突っかかり転びそうになる
「うおっ!?……あっぶね…こんなベトベトな場所で転びたくねぇっつの。なんだこれ…凹凸こんな所にあるなよな」
そして再度進め始める。すると真向かいから急に音がし始めペチャッペチャッと言う音も聞こえて来る
「……まさか……な?」
ー鏡花視点ー
(行き止まりだったなぁ……あんな短い距離で行き止まりかぁ…2人の方どうだったのかな)
『きゃぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁあ?!??!!!!』
『は!?ぇ!?…うわぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあ?!?!?』
「!?」(え?2人どうしたの!?)
叫び声が聞こえた途端大きな足音とその足音にかき消されそうな足音が徐々に大きくなる…
「え……え…えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!」
「いやぁぁぁぁぁぁ来ないでぇぇぇぇ!!!私こんな気持ち悪い魔物嫌いなのー!!!!」
「お前が行きたい言って来たんだろうが!!どうするんだよこの状況!!しかもお前あれ程言ったのに代術やったな!ここ出たら覚えとけよ!」
「うぇぇぇん!ごめんなさぁぁぁい〜っ!!!!」
ローイズとアルジェが一体の巨大な魔物に追われている。目が5つ手が10本足がタコやイカより大量にあり鋭く長いツノもある…関節がないのかうにゃうにゃ動いて正直今吐きそうなぐらい気持ち悪い…そう思っていたらどんどん近づいて来て自分も捕まらない様に逃げ始める
(あれの肉が美味しいの!?)
「ってか…どうするんだよ!このままじゃ追いかけっかしてるだけで体力消耗するが」
「この肉不味そうだからいらない!!ツノ!ツノ取って撤退!」
「どうやってとるんですか!?」
「え!?どうやって取ろう…」
「バカ!!」
「ふぇぇぇぇぇぇっ!ごめんなさぁぁぁぁぁぁい!!」
「本当にどうするんですか!」
「あ、あぁ…そうだな…イズがバリア張りながら魔攻してあいつを引き付けてる間に裏から俺がツノ取る…しかなさそうだな。成功するかどうか…だが」
(まぁ私は当然役に立てないか…)
「え!嫌だよ!!こんなヌルヌルしててうにゃうにゃ動いてる気持ち悪い物体真っ正面に攻撃なんてでk」
「主犯誰だと思ってんだ」
「うっ…頑張ります…」
そう言った途端ローイズはくるりと振り返りアルジェは瞬時に裏に回り出す
「本当はやりたくないけど…元はと言えば原因私だし……バリア展開!」
一気に道へ隙間なくバリアが張られた。そして隙も作らない速さで魔物に攻撃が当たって行く
「当たってるけどダメージが全く受けてなさそう……攻撃強化!」
(私は……何すれば…魔法も使えなければ武器を持って攻撃も出来ない…でも黙って見てる訳には…)
前でローイズがバリアを張りながら色々攻撃をしている、裏では見えないけどアルジェが動いているのに1人何も出来ない状況で立ち尽くすしか手段がなかった…
(今は…立ち尽くすしかないのかも…戻ったら役に立てる様何か身につけなきゃ)
そんな時急に魔物が声を大きく上げ5つの目が白目になり、そしてそのまま倒れ込んだ
「ツノが取れてる…」
「なるほど……このベトベト野郎はツノが心臓の役割を果たしてる訳ね…ツノが心臓なんて聞いた事ないわ…急所っちゃ急所よね。でも何故稀少なのかが不思議」
バリアを消しじっくり魔物を見つめる
「多分この魔物は数年一度か数十年一度に目覚めるヤツでそのせいでこの魔物はツノ目当てでここに忍び込んだ人間に見つかりにくく噂では稀少と言われ始めた可能性もあればこの魔物自体強くツノが取れなかったと言う可能性もあるだろ」
「ふーん…そのツノどうしよっか」
「見る限りフッつければまた生き返るみたいだな。」
「……ん〜…あ!じゃぁふっつけて!それでフッつけたら2人は外で待ってて?」
「あぁ…」
「はい……?」
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「はぁ……なんか嫌な予感するな」
「何するんでしょうか」
「さぁな」
次回へつづく・・・
皆様後書き失礼致します(⋆ᵕᴗᵕ⋆).+*ペコ
まず「代術」と言うのはオルピルナ王国で存在します。小さい白人形に今だけでも傍にいてほしい相手の顔背丈服装等を思い浮かべその想像通りに人形が代わりをしてくれるんです。ローイズちゃんはそれを使ってアルジェ君のお怒りを買ってしまったも様子です…
以下は重要なお話となるのですが「ローイズの野望」への感想返信は本日からリアルが忙しくなり出来なくなります…ですが確認はしておりますので安心してください♪
もしかしたら隙間時間に1,2件返信するかも知れませんのでご理解頂けると幸いです…(*・ω・)*_ _)ペコリ