story1.始まりの時
【ローイズの野望】
story1.始まりの時
:登場人物:
・ ローイズ・ブルッシェル
・ アルジェ・ペルギール
ーーー時は18××世紀オルピルナ王国、街の風景は何処と比べても1番と言っていい程の綺麗だけど前まではこんな綺麗で美しい国ではなかった。
今の国王になる前は荒れ果てた王国とも言えない廃れた場所…
国民は皆食糧難になり食材をめぐって王国間で戦争が起こり国民が国民を殺害してしまう程にオルピルナ王国は毎日血の海となった。
隠れて食材を独り占めする輩を多数で襲撃、子供と妻の為に食材を持って行く男性を後ろから射殺…吐き気を覚える程の恐ろしいオルピルナ王国の過去。
そんな争いに幕を閉ざしたのは今の国王…私の父だ、私の父オルーク・ブルッシェルは血の海の光景を見て驚愕
そしてこんな時代を終わりにしようと国を変えた結果見事に成功を遂げ父は国王になり国民達から「救世主」「オルピルナ王国の希望」等と称えられてる。
国王になってしばらくしてから父は母と結婚して最初に私の姉が産まれその次に私が産まれ、そして私に後に弟が産まれた。
遅れてしまったが私の名前はローイズ・ブルッシェル、今日は何故街に出ているかと言うと私の野望を果たす第1歩の準備で来ている…
私の野望は何かと言うと父のように誰かを助けられる存在になりたい。つまり国王になりたい。父の跡を継いでこの国を支え続けたい。その為には国民の人と交流や国王になる為の勉強等を今一生懸命している。
「ん〜…良い天気!」
「あ、ローイズお嬢様!こんにちは、今日は良い天気ですね〜」
「はい!この良い天気ならお洗濯物が良く乾きますね」
「ええ、洗濯日和です♪」
「ところで何かお困りの事はありませんか?お力になれることがあれば遠慮なくお申し付けくださいね」
「ありがとうございます。お気遣い感謝致します。何かありましたらそうします。いつもいつも私達国民にお優しくして頂き本当にありがとうございます。」
「ローイズお嬢様、こちら…もし宜しければ私達の育てた野菜をどうぞ。今朝取れたばかりの新鮮物です」
「いえ!そんな!お2人が一生懸命育てたお野菜ですしお2人の商売品です。お受け取り出来ません…」
「良いんです良いんです。いつもローイズお嬢様にはいつもいつも…お世話になっておりますので少ないですが私達の精一杯のお礼なんです」
(こちらの御夫婦のご厚意を無駄にしてはいけない…)「ありがとうございます。お受け取らせて頂きますね。それでは私は次の場所へ行きますのでここでお暇させて頂きますね」
そして全ての家を私は訪ねた。
最初この取り組みを始めた時は全ての家を訪ねてもすぐ扉を閉められ交流が出来なかった事が多かったが今ではたった1人を除いては国民の人と打ち解けている。
その1人とは言っては悪いが相当な御老人で昔の戦争時代の感覚が抜けないお爺さんでとても当たりがキツい…いつもいつもいつも…門前払い…だけど最初の頃と比べるとマシになっている。
「よし…今度から門前払いされても今度からお話してくれる迄粘ってやる〜!!」(でも例え私が一生懸命勉強等して国民の人達と友好な関係を築いても、最後は結局今次期国王と言われてる弟を蹴落とすしか方法はない…女の私が次期国王と言われる訳もなくブルッシェル家唯一の息子である我が弟が有利……成績優秀で運動神経抜群で…お父様に1番厳しく育てられたからか全てにおいて完璧になって来ている…そろそろ協力者が必要かもしれない……今の所思い浮かぶ協力者は1人だけ…)
ーーーーーーーーー
「お願い!!ルジェ!手伝って!!協力して!」
「……あのなぁ…久しぶりに来たかと思えば、協力要請かよ」
「ね?ね?お願い!!お願いっ!私達幼馴染であり婚約者の仲でしょ?お願いしますっ!!どうしても私はお父様の跡継いでお父様みたいに国の為に働きたいの!」
「ここ4ヶ月音信不通で全く家に来なかったくせにこういう時だけ来んのかよ。都合が宜しい事で」
「もしかして拗ねてるの?音信不通でここ来なかった間私が他の男といるとでも思って拗ねてるの?」
「その口無駄口叩けないように縫ってやってもいいが?」
「ごめんごめん!」(まぁ流石にあのルジェが嫉妬とかする訳ないか…)
「それで…協力してやらなくもないが、俺が協力者として了承した場合のメリットは?」
「え?タダじゃダメ?」
「ダメに決まってんだろ。メリットがなきゃやった所で無意味だからな」
「じゃぁ箱いっぱいのべべリーア!ルジェべべリーア好きでしょ?」
「食べもんなら家でも箱いっぱいに買えるっての」
「えぇ〜っ!じゃぁ何がいいの?」
「はい、いーち……にー…」
「え!?待って待って!!えーっとえっと…!」
「さーん……よーん…ごー…」
「はい!!はいはい!!」
「何」
「4ヶ月音信不通でここに来れなかったお詫びとしてこれから協力してくれた日から来週の休日はデートとかぁ〜……どうでしょうか…」(多分却下されるけども)
「……まぁそれで良い。」
「ほんと!?やったぁ〜っ!!絶対絶対!弟に勝ってやる!」
そう意気込んだ時外でドサッと大きい音がした…
次回へつづく・・・
「ローイズの野望」をご閲覧頂きありがとうございました♪
水薔薇姫です(*・ω・)*_ _))ペコリ
まだ「友達と推しが結婚しました」の連載中ですが、一つだけだと寂しいかと思い両立連載をしていこうと思います。
この小説は異世界系のストーリーで行かせて頂きます♬
気に入って頂けたら幸いです(*´ω`*)
⚠️注意⚠️
-異世界系は中々難しく良く分からない為年齢制限のつけた方がいいつけない方がいいの位置やキーワードなどの設定も分からない為直感でやらせて頂いております。ご了承ください。何かありましたら教えて頂ければ幸いです-
{オルピルナ王国豆知識}
「べべリーア」と言うのはオルピルナ王国にある美味しいパン菓子♪
外はサクサク中はもっちりの生地で生地の中にフルーツとクリームがいっぱい入ってて砂糖がまぶしてある国民の若者や子供達に大人気のパン菓子。
べべリーアには五種類あって通常の「クリーム味」と「ホイップ味」「ストロベリー味」「チョコ味」「ホワイトチョコ味」がありアルジェはこの中でホワイトチョコ味が好きな御様子…