かじりついた、林檎と桃。
ふいに覚えたのは その感触
堪らなくなる甘味と ――旨味
溢れんばかりの汁 たおやかな実
しっとりとしてたのは気のせいじゃあなくて
ただ 舌触りが嬉しすぎて のめり込むベッド
まさぐる からだ
全部 まるごと 完食したい
ボクの 果実
戯れに 剥いだ 素敵な中身
いくら食べても減らないんだよね
歯の隙間に挟まった 果肉が気になる
反芻して 良いかな?
抱き締めた 肉塊に問う
ちょっと 甘酸っぱい フルーツに
フォークを 立てた
深夜の 戯れ言 溢れた 雫
熟れた ひとみ