表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/72

残酷スライム、カエルの苦しむ顔を見て嗤う。

 今回は酷いよ!


 え、いつも酷い?

 さてさて~。面白そうだから敵から攻めさせるわよ。

 ガマヤロウの顔は密かに潜り込んでる分体が観察してくれてる。奴隷にまた酷いことしたら戦争が終わる前に殺すかも。まあできれば脅して最後まで戦争やらせるけどね。兵士が可哀想?

 イリスやユキメの分体を使って調べたんだけどガマヤロウの兵隊なんて山賊ゴブリンと変わらんよ?

 犯したり殺したり何でもありだからね。泣いてる女の子もたくさんいるよ。

 まああたしらもこいつらもモンスターだから。


 遊撃でダンジョンを直接攻めに来た部隊はダンジョンの性能を見るために歓迎しておく。

 リゾートの方に来た馬鹿部隊は早々にユキメの刃に血を吸われることになったよ。速かったね。あたし物理戦闘でユキメと戦いたくないわ。ユキメもウォールくらい張れるから落とし穴も怪しいわね。鉄の壁に閉じ込めて生き埋めにしても壁を斬りそうだ。勝てそうにないな。

 空からインゴットをナイフにして投げまくるとか?

 駄目だ、刃物は向こうの方が扱い上手い。あれ、勝てなくね?


 ユキメには面白そうだから他の部隊は通すように言って引かせた。ケイシーの空中遊園地で楽しんでもらおう。あたしはカルさんとケーキつついてるよ。紅茶はユキメ分体が出してくれてる。

 なんかこういう、娯楽みたいなんだよね。映像を残せるツールが欲しいわ。錬金術ならできるかも?

 あたしが脳筋じゃなかったら作ったんだけどね。元コーシン領代官のログさんとかそういう方面得意そうだから頼もうかな?

 錬金術ショップを作るのも有りよね。複製いくらでも作れるし。

 ちなみにダンジョンコアは一回複製したものは覚えてくれるので現物が無くても魔力さえ足りれば複製してくれる。近くの錬金術ショップ、回らないといかんね。


 冒険者向けダンジョンに潜った敵さんの部隊を見てみよう。こいつらガマヤロウ領だと好き勝手できるからか、やたら数だけは多いんだよね。構成がゴブリンやガマガエル中心だけど。河童とかうちの身内にいる種族は幸いいないわね。毛むくじゃらがいたけどカーシーかと思ったらコボルトだったし。増えやすい種族ばっかりだわ。巨人とかもいないしドラゴンもいない。リザードマンすらいない。リザードマンって誇り高い種族らしいからガマヤロウに味方なんかしないわよね。つまり、殺しても心の痛まない屑しかいないってこと。


 さあ、しっかり苦しみ抜きなさい。一人も逃がしはしない。


 目移りするけどダンジョン突入組から見ていこう。

 まずはガマガエルの部隊長が大声でゴブリン共に「このダンジョンは良い女が多いらしい。早い者勝ちで犯していいぞ!」とか言ってる。……こっちが全員の尻子玉奪ってやるわ。みんなに命令した。


 あたしの命令に全員一回ドン引きになったけど理由を念話で伝えたらむしろやる気になった。だよね。犯して良いのは犯される覚悟のある奴だけだって、エロい人が言ってた。

 この瞬間、ダンジョンの攻略難易度がナイトメアモードに跳ね上がったわ。


 ダンジョン中でアへ顔のゴブリンの映像とか流れだしたから視点を外に移した。見てられないわ。みんな容赦なく先端の丸い槍で尻子玉を狙うんだもの。酷い。命令したのあたしだけどね。


 後ろで見てるユキメやブレイズさんの目が「酷いのはお前だ」になってるのは様式美と言うことにしておくわ。酷いのはガマヤロウよ。ちなみにあたしが念話を送ればみんな見れるみたいだわ。


 相変わらずリゾート入り口で山賊してる奴はブレイズさんに冒険者向けダンジョン(ナイトメアコース)に放り込んでもらう。関係のない客を攻撃するなら容赦なく尻子玉を狙わせてもらうわ。ちなみに河童のサンシャインは尻子玉は食べないらしい。せっかく集めたのにね。まあ水泳して日光浴するバンパイア(ブレイズさん)とかいるのが赤の星だし、地球の伝説とはかけ離れてるのよね。


 敵の領地との中間点で構えている部隊はケイシー分体が率いる部隊が阿鼻叫喚が響く冒険者ダンジョンに輸送している。こちらの被害がゼロなのがすごいわね。みんなヤル気なのね。深層の分体が指揮を取ってるらしくて相手方に多少強いのがいても抑え込んで尻子玉を奪っていく。……命令間違ったかもね。三メートルは身長があるガチムキのオークジェネラルが悶えるのなんか見たくなかったわ。


 こうして領境はあっさり突破。ガマヤロウ伯爵は報せを受けて歯を剥き出して怒ってるわね。カエルのくせに歯があるんだ?

 ちなみにガマヤロウの奴隷は全員収納して脱出中。もちろん監視に分体は残ってるよ。こんな面白いの見ないわけないよね。

 ガマヤロウ伯爵の顔が歪むのをニヤニヤ見ていたい。趣味が悪い? あたしモンスターなのよねー。ってことで。何回言うんだよ。


 カルさんも横で見てるんだけどニヤケてる。この人ちゃんとモンスターだよねぇ。

 前線からガンガン冒険者ダンジョンに放り込まれる敵兵。ナムナム。つか、圧倒的ではないか、我が軍は、って言っちゃうよね。死亡フラグだけど。


 敵の領地の領民まで拐ってる。まあ悪そうな男だけを狙ってるけど。いたぶられてる子とかはむしろ保護してリゾートに送ってる。これって魔力吸収力を上げるためにやってるんだな。ダンジョンマスターなのに今さら気づいたわ。あたしの配下は優秀ね。あたしが脳筋なだけか。

 ちょっと聞きたくない悲鳴が冒険者エリアからリゾートエリアまで響いてきそうだけど。


 しかし河童以外が尻子玉を狙いまくるとかどうなってるんだ?

 河童はキュウリに水を与えているよ。尻子玉の話をしたら引いてた。お前河童ちゃうんかい。今は水虎? 知らねーよ。


 結局ほとんど苦戦は見られないんだよね。エリオールの騎士団も待ちぼうけ状態だ。一応分体の強い娘を影から付けてるのに暇そうだな。今日も空は真っ赤だ。この空は寂しくなるんだよね。


 ガマヤロウ伯爵は奴隷にも全部逃げられたことを知って、白目になってよだれ垂らしてる。更に戦況を聞くたびにカエル顔が青くなっていく。カエルも青くなるのか。ガマじゃなくてアマガエルだったかな?

 まあまだまだ戦場は悲惨なことになってるし、わざと数人逃がしてるし、どんどんガマヤロウには苦しんでもらおう。最後には冒険者ダンジョン送りだ。新しい世界を見ると良い。


 これ戦争のはずなんだけどな。侵入してきた敵の部隊長が不用意なことを言わなかったらもっと普通の戦争になったハズなんだけど。まあ屑が酷い目に遭っても痛む心は持ってないんだけどね。モンスターだし。


 いやー、本当にみんな強いなー。ついに敵の領都に分体イリスが率いるスライム軍がたどり着いた。壁とか一瞬で溶かしていく。敵は物理的に殺そうと矢を撃ちまくるけど巨大化したスライムたちに阻まれる。この子達は二回進化したスライムばかりだね。スライムボディは魔力依存の物理耐性があるし、あたしのスキルも半分は使えるし、魔法で壁とか作れるしそもそも核まで攻撃が届かないわね。


 エアロスライムのリーダー、アロちゃんと言うらしいケイシーが育て上げたスライムはすごい高速で仲間を撃ち込んでいる。彼女たちが連携したらめちゃくちゃ強いね。あっさり城壁が崩れていく。


「スライムって強いんだね」


「いや、アザレア様が言わないでください」


「アザレアは変態的に強いよー」


 ユキメもカルさんも酷いやろ。変態ではないよ。それにあの子達にはちょっと勝てそうにないよ。まあスライム同士だし酸とか毒とか効かない攻撃も多いし、アイテム量はあたしに勝てるはずもないけどね。

 しかしみんな強いしあたしも鍛えないと駄目だなぁ。ユキメとかケイシーとの戦闘をシミュレーションしておくべきかな?


 おっと、領都はもう落ちたね。敵の領民は振り分けて、冒険者ダンジョンナイトメアコース、リゾートダンジョン楽園コース、そのまま放置の三種類に分けられて運搬されていく。収納スキル持ちもいるみたいだね。ショートジャンプする個体もいる。いやあ、本当にあたしも負けてられないよ。


 ガマヤロウ伯爵の顔は真っ白になってるね。じゃあそろそろ分体に捕まえさせますか。ナイトメアコースにご招待~♪






 カル・ダモンは念話を直接送られなくても盗み見できます。

 次回、丸投げ!


 唐突に歌いたくなるもっちゃりすらいむの歌。


 もっちゃりもっちゃりぽよんぽよん。もっちゃりもっちゃりー。もっちゃりもっちゃりぽよんぽよん。もっちゃりもっちゃりー。


 ね、歌いたくなるよね! スライムもちもちしたい!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ