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スライム、カエルと戦う。

 正式に戦争です。カルさんに言ったら親指を立ててグッジョブ言われたよ。カルさんもちゃんと魔物だね。いつもは可愛いんだけど。放置した分きっちり遊びに付き合わされたしね。

 でも国内の魔物の争いには介入しないっぽい。あたしもだいぶ愛されてはいるがそれとこれは別と言うことだ。魔物同士の争いは魔物同士が片付けるべきなのだろう。


 実際に顔を見合わせて相性が悪い水属性なのは分かったけど、空も飛べないやつがあたしの敵になるはずがない。もうすでに舐めきってる。まあ他の仲間が強いかも分からんけどね。


 ちなみに今のステータスはこうね。


 名前 アザレア


 性別 女


 種族 エンジェルスライム


 魔力 5395


 スキル


・魔力操作

 ウォール ステップ 身体強化 マジックブレット マジックソード ショートジャンプ 魔力感知 魔力隠蔽 念話


・土魔法

 穴掘り クレイスパイク クレイランス 落とし穴 土強化 成形 ストーンスパイク ストーンランス ストーンレイン ソードレイン メテオランス ストーンコフィン ストーンシールド ウエポンシュート インゴットシールド インゴットバインド


・回復魔法

 ヒール ミドルヒール エリアヒール グレーターヒール エリアミドルヒール エクストラヒール リザレクション エリアグレーターヒール


・浄化魔法

 クリア キュアポイズン キュアパラライズ キュアディジーズ キュアストーン キュアオール エリアキュアオール


・触手

 銛 貫通強化 吸収 注入 触手増加 槌 鞭 器 触手視点 投擲


・種族スキル

 溶解吸収 スライムボディ 出血毒 酸 収納 毒飛ばし 強酸 溶解強化 高速移動 サイズ調整 硬度調整 コアガード 隠密 壁登り 分解合成 人化


・特殊スキル

 言語翻訳 アカシックノート ダンジョンメイカー


 称号

 ボッチクイーン 孤高の存在 もぐらスライム ダンジョンマスター モンスターマスター 這いよる混沌 戦場のスライム聖女 ジェノサイダー 救命士 女神の寵愛を受けし者




 まあなんか色々言いたいことは有るけど、あたしもニャルラトホテプになるとは思わなかったよ。まあ魔王級だものね。

 スキルはアイデアが尽きてほとんど生えなくなった。魔力が馬鹿みたいに上がってるのはカルさんがダンジョンに来たからだね。

 虐殺者がジェノサイダーになってるけど回復力が四十%アップした。回復力が四十%になったわけじゃないよ? 魔力や体力のもともとの回復速度が四十%速くなっただけ。


 今のあたしの総合能力なら充分魔王級なんだそうだ。カルさんのお墨付きをもらったよ。ちなみに配下に入ったけどブレイズさんはあたしより強い。あの人ダンジョンに引きこもってるからね。あんたのダンジョンちゃうねん。


 さて、戦争なんでまずはうちの戦力に出てもらう。いきなり大将がスニーキングする戦争なんて聞いたこと無いもんね。

 あたしの分体にも出てもらうからおんなじことかも分からんね。ちなみに分体は念話スキルで繋がれる。配下の分体は配下越しでないと分からないが、ダンジョンの中ならあたしに見えない場所は無い。


 敵さんも天海嘯スタンピードで大してダメージ受けてないからかなり強い駒がいるはずだ。カエル野郎単独でそこまで強いとは思えなかった。あいつはあたしより下だ。名前なんだっけ?

 忘れたからガマヤロウで良いかな。みんなにもガマヤロウで統一させる。さて、ガマヤロウぶっ殺すわよー。


 偵察にあたしの分体を向かわせてイメージは仲間に伝えておく。ちなみにみんなダンジョンに隠ったままだ。分体だけ戦争に向かわせてる。もちろん影武者だとは相手に教えてやるわけないね。だからガチで攻めに来たと相手は思うわけよ。焦るでしょうね。それが作戦だけど。


 まずは布陣からだね。北東、ガマヤロウの領地は低い場所で沼の地形になってる。そこで奴隷と気分が悪くなる遊びをしているらしい。犯したり殺したり食ったり。魔物だからね、殺られた子に同情はしないけど、気分が悪いか否かと言えば、ぶっ殺す。その一択だよ。


 うちも可愛い娘多いからね。あのゲロゲロガマヤロウに捕まったら酷い目に遭わされるだろう。一人も(さら)わせたりしないわ。分体でも意外と個性が有るし、たぶん魂も有るわ。

 無傷で勝利。それができるのが戦場のスライム聖女よ。


 敵の城をA拠点として、最初に潰したなんか酷い名前の傭兵との戦争を参考にして戦うことにした。まあ一領地なので拠点の数は半端じゃない。AからN拠点まで有ると考えて地図を書く。

 この世界には千里眼というスキルが有って、どうも芦田さんはそれでこの辺りに鉱石や温泉が有るのを見据えてあたしをここに送ったらしい。だから誰も知らないはずの鉱山なんかを赤ノート先生は知ってたわけだ。赤ノート先生は芦田さんより上位の神様がくれたスキルだから芦田さんの知識もプライベートに関わらないところは見られるんだね。


 まあそれは置いといて、布陣だね。

 あたしたちは戦力がまだ少ないので守勢で進めるけど、奇襲はあたしの取り柄だからね。あたしの分体三体、能力は半分以下だけど充分でしょ。一人は大将に置いて残りの更に能力が半分くらいの個体をスニーキングにあてるよ。しっかりアイテムかっさらってきなさい。


 敵との距離は百八十キロくらいかな? 速い子なら一日で着くわ。敵の陣地がその半分くらいのところに敷かれているのをスニーキングしてるあたしの分体が発見。あたしの分体はショートジャンプできるので視界の範囲なら光速で移動できる。九十キロなんて近所だわ。上空にジャンプしてウォールで浮いて広がった視界から目的地にジャンプ。簡単ね。


 敵陣にガマヤロウ伯爵はいないみたいね。小隊を複数出して勝てるつもりらしいわ。アホね。あたし一人でもあんたの領地くらい潰せるけど?


 まあみんな配置に着いたのでゆっくりとご飯食べながら戦場を念話で見つめる。貴方たちにも地獄(デザート)を食らわせてあげるからね。


 敵の小隊のいくつかは直接あたしのダンジョンを攻めるつもりみたいだね。楽しませてあげるわ。

 でもリゾートの方に来るのはお勧めしないわよ。ユキメが世界中から商人に集めてもらった刃物の切れ味を試したいからって自ら魔力を払ってコピーした、歴史があるのに新品の刃物を構えて待ってるからね。

 正直正面切っての物理戦闘ならあたしもユキメに勝てる気はしない。搦め手で勝つけどね。


 仮にユキメを突破してもプールには空を飛び回るエアロスライムとケイシーが待ってる。これ、あたしも苦戦するわ。相性悪すぎ。


 そこを突破してもイリスがスライム地獄で待ってるし、その奥に行っても河童と水中戦。尻子玉が大事なら入らない方がいい。ちなみにユキメたちは倒しても魔力があるかぎりリスポンするけど、カルさんの魔力に満ちてるこのダンジョンで何回リスポンできるかはあたしも想定できない。まあ本気でヤバそうならあたしも出てくるんでよろしく。

 少なくともあのガマヤロウ伯爵が百人単位で攻めてきても押し返せるわ。あ、ブレイズさんもプールで遊んでるわね。戦争中ですけど?

 何やってんの?

 え、この戦争自体アザレアの遊びだろうって?

 まあそうなんだけどね。あのガマヤロウをぶっ殺して悠々帰還しても何も問題無かったし。これはダンジョン防衛と戦争の訓練でしかないのよね、あたしにとっては。


 まあ相手はあの気持ちの悪いガマヤロウだし誰も同情はしないでしょうね。

 あ、エリオールはシュレイさんとブレイズさんの姪っ子のエミリアさんが防衛してる。力は貸さないのかって?

 だからあたしらモンスターなんだってば。自分で守りきれないならそんなの知ったことじゃないわ。近くにたまたまいたら助けるけどね。あたしヒーラーだしね。


 さて、開戦ね。ガマヤロウにはしっかり粘ってもらわないと、性能テストにもなりはしないわ。頑張って死んでね。






 魔力二千くらいの予定でした。

 次回、ダンジョンがナイトメア!

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