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山田霊子さんの心霊日記  作者: 砂糖ばなな
19/21

sp5 第二のお客様

ちょっと長くなりました。

今日はゴールデンウィークの最終日なのです。

ここ何年かは、充実した休日を過ごせていません。

両親はいないし、親戚も忙しくてかまってくれません。

まぁ、いいのです。

私はおとなしく一人でいるのがお似合いなのであります。


たまに近所の公園へ行くと、カップルがイチャイチャしてるのをよく見ます。

公園は公共の場なので、自主規制をしてほしいのです。子供に悪影響です。


それに、同じクラスの人たちがよく遊んでいるのです。

友達ですか・・・そうですか・・・



・・・別に羨ましいわけではありませぬ。

友達とかいたって気をつかうだけだし~。

グループ分けで余っても別に恥ずかしくなんか無いし~。

ぼっち弁当でも動じないし~。

だいたい霊の友達いっぱい居るし~。

ルームシェアだってしてるし~。




私は自分に嘘をつきました。

本当は羨ましいのです。多分。


私は普通に暮らしたいだけだったのです。


学校では皆とワイワイして。

家に帰ると誰かがいて。

家族でご飯を食べて。

休日はどこかへ連れて行ってもらって。

たくさん遊んで。



今の私は一つも当てはまらないのです。

ごく普通だと思うのですが。

それか、夢を見すぎているのでしょうか。

私には何も分かりませぬ。



家に帰ると、ワンワンと遊んでいました。

今月からちょっとお小遣いが増えたので、おもちゃを買ってあげたのです。

ワンワンも、最近私に懐いてくれたのです。


え?前から懐いていなかったの?と。


いい質問ですねぇー。



先月のワンワンの家出騒動で、ちょっと距離が開きました。

まぁ、その前も懐いていたとは言い難いのですが。

その後、ラッキーな事にお小遣いが増えたので、(理由は謎です。)物で釣りました。



そんな時、インターホンが鳴ったのです。

うちのインターホンは壊れかけているので、強い力で押さないとならないのです。

人間のお客様でしょうか。



ドアを開けると、イケメンが立っていました。

・・・イケメン?イケ・・イケメ・・・


その人は、乙ゲーとかでよく見るイケメンでした。

体が少し透明のような気がするのですが。


ははは・・・私はイケメンになど動じないのです。



「何のご用件でしょうか・・・」



「僕をこの家に住まわせてもらえませんか?」



!?



この人は今、とんでもないことを口走りました。



「お願いです。僕は住むところが無くて・・・」



はっきり言って、萌えます。

私はオタクではありませんが。


突然出会ったイケメンとルームシェア・・・これは夢ですね。夢です。

早く覚めて下さい・・・



「ワン!ワンワン!」



「いや~かわいいワンちゃんですね~。」



あ、そうか。

この家にはワンワンがいるのです。



うーん・・・



よし。住まわせましょう。

狂暴化でもしたら、ワンワンを盾にして逃げればいいのです。



「本当ですか!?やったー!!ありがとうございます!」






こうして、新たな仲間が増えました。

もう、ちゃんとした友達と言ってもいいんじゃないでしょうか。




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