異常の前触れ
初めまして、キカイ用水路でございます。
回りくどい前振りは置いておいて、最初に言いますと…ツメが甘いです。そりゃあもう生クリームに練乳ぶっかけるくらい甘ったるいです。
そんなこんなのとてつもなくしょうもないことを考えながら書いた学園モノです。
自信はありません、はい←
ですので温かい目で見守ってくれれば嬉しいです。
ではでは、また後ほど
「新入生の皆さん。全員、私の奴隷になりなさい」
なんの脈絡もなく放たれたその言葉が、俺を含めた新入生全員を凍りつかせる。
「あら、私、なにかおかしいことでも言ったかしら」
教師やら新入生やらを含め多くの視線を集める体育館の壇上の中央に立ち、トンデモ発言をしたにも関わらず表情を変えず不思議そうに小首を傾げている彼女はこの明来学園の高等部2年生にして、生徒会会長を務めている小宮千聖。
(なにかの冗談だよな…)
新入生の立場である俺、若瀬秀は少々混乱しつつそう思っていた。
「こ、小宮さん!?なに初対面の新入生たちに、あなたの日常的な挨拶しちゃってるんですかぁっ!」
声を張り上げながらメガネをかけたショートヘアの女の子が壇上の隅から耐えきれないといった様子で飛び出してきた。
(日常的になんつー挨拶してんだよ…)
「あら、私は新入生の皆さんが喜ぶと思ったからあの挨拶を選んだのよ?」
「そんなの喜ぶわけ…って!?」
すでに一部の生徒は、小宮千聖の発言のせいか惚けた顔を晒す生徒や顔を真っ赤にして気絶する生徒、挙げ句の果てには千聖様と崇めている生徒もいる始末である。
(長引きそうだし、帰るか…)
こっそりと抜け出そうと忍び足で出口に向かう。幸い俺が立っていたところは出口に近く好都合だったからだ。
「そこの君」
「おぅわ!?」
突然後ろから声をかけられて、俺は前方へ盛大ににずっこけてしまった。
「ってて、誰だよ急に…っ?!」
「あら、私ならさっきまで向こうで話をしていたはずだけど?」
視線を声が聞こえる方へ向けると、さっきまで30メートル以上は離れた壇上の上から小宮千聖が、俺の目の前に立っていた。
「い、いつのまに…」
「うぅん」
突然のことで戸惑うを俺をよそに小宮千聖は観察するように俺のことを見つめている。
「決めたわ」
「な、なにを…」
「あなた、名前は?」
「え、えっと…若瀬、秀…です」
つい反射で答えてしまった。
「そう、なら秀君ね」
「は、はあ…」
「秀君。生徒会に入りなさい」
「は、っあぁぁ!?」
あまりに唐突な命令に思わず声が裏返る。
「い、いやいやいや…!」
俺は慌てて断ろうとしたが、
「もちろん、拒否権はないわよ」
「そ、そんなの横暴じゃ…」
俺はすぐさま反論の言葉を発…
「秀君、あなたは入学式を抜け出そうとしたのよ?そんなあなたにはもちろん反論する権利もないわ」
することができなかった。
「うぐ…」
「それでは秀君、明日から生徒会室に来なさい。いい?」
「は、はい…」
(無茶苦茶だなこりゃ…)
このときの俺はそう思いながら壇上に戻っていく小宮千聖の後ろ姿を見送っていた。
まさか、今この瞬間から俺の日常が異常な方向へ向かっていることも知らずに…。
どうも、前書きでちらっと出てきた新人のキカイのキーちゃんことキカイ用水路です。……ん?誰も言ってない?あ、はい…そうですね←
はい、なんだかモロにプロローグになってしまったことをまずお詫びさせてください。
次からちゃんと真面目に書きます。ええ、書きますとも
前書きでも書かせていただきましたが、まだ新人の拙い小説でございます。
温かい目で見守っていただければ嬉しいです。
もしこれからの話も見ていただければ、幸せです。
ではでは、また次のお話でお会いしましょう