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闇の帝国    作者: 大和 武
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第 118 話。上野が本気を出した。

 げんたが陸蒸気の部品、其れは水車で左右合わせると六十数枚にもなり、全てが完成するまで数か月を要するで有ろうと源三郎は思い、其れまでには鉄の道を敷設しなければならず、だが今頼りになる銀次達は潜水船基地建設に従事して要る。


 源三郎も正かこの時期に来て陸蒸気を造り始めるとは全く考えていなかったが、今更陸蒸気を造るなとは言えず、工藤にも相談しなかったのだが。


「工藤さんに少し相談が有るのですが宜しいでしょうか。」


「えっ、総司令が私に相談とは余程大事な事柄なのですね。」


「いいえ、其れが別に大した問題では無いのですがね、実はげんたが陸蒸気を造り始めたのです。」


「えっ、技師長が陸蒸気をですか、ですが以前も話されましたが陸蒸気は造らないと。」


 工藤もげんたから聞いており、其れが正か今頃になって造るとは驚きで有る。


「私もその話を確かめるつもりで先日浜に行き直接聞きましてね。」


「では総司令が参られた時には作業を開始されておられたのですか。」


「工藤さんも覚えておられると思いますが、飯田様達が戻られ、後日陸蒸気を走らせた時、げんたは陸蒸気は造らないって、げんたはあの当時は陸蒸気の有る装置は連合国では造れないと、その様に申したのです。」


「有る装置と申しますと。」


「其れが蒸気の力で動かす物ですが、今の連合国では真円の筒を造るのは不可能だと申したのです。」


「成程ねぇ~、其れで技師長は造れないと、ですが何故今頃になって造ると申されたのですか。」


「げんたの話では水車だと申しましてね、作業場には大量の鉄の板が有りましてね、今、その水車の羽根を造って要るのです。」


 工藤も水車だと言われ、最初にげんたの説明の中で水車で潜水船を動かすのだと、だが今では直ぐ分かった。


「ですが、大量の羽根をお一人で作るのは大変だと思うのですが。」


 工藤も源三郎と同じ事を考えて要るが。


「まぁ~げんたの事ですから、最初は一人で造りますよ、ですが陸蒸気を走らせる為には鉄の道を敷設しなければなりませんが、今は銀次さん達も潜水船基地建設で全員が行かれ、誰もおられないのです。」


 源三郎が言う事は工藤には直ぐ分かった。


「左様で御座いましたか、やはり総司令も銀次さん達が頼りだと考えておられるのですね。」


「ええ、まぁ~その通りでしてね、其れでお願いと申しますのは。」


「兵士を動員させるのですね。」


「大変申し訳御座いません。」


 其処へ吉田が入って来た。


「総司令がお越しだと伺いましたので。」


「吉田さん、丁度良いところへ来て頂きました。」


「大佐殿、何が有ったのですか。」


「実は陸蒸気が造れるのです。」


「えっ、其れは本当ですか、あ~本当に良かった、これで資材や食料に他の物も大量に届ける事が出来るのですねぇ~。」


 吉田も陸蒸気が走ると聞き、目には涙を浮かべて要る。


「其れでお願い有るのですが、鉄の道を敷設する為に兵隊さんにお手伝い願いたいのですが。」


「勿論で、私も参加させて頂きます。。」


「えっ、吉田さんがですか、ですが其れでは他の」


「いいえ、私はもう決めましたので、其れと兵士ですが、志願と言う方法で集めたいのです。」


 吉田はもう勝手に決めて要るが、鉄の道を敷設と言うのは思ったよりも大変だと言う事を吉田は理解して要るのだろうか。


「吉田さんは何か考えでも有るのですか。」


「総司令も大佐殿も以前ですが、駐屯地から菊池まで百台以上の超大型馬車に大量の巻き糸を積んで運んだ事を覚えておられると思うのですが。」


「其れならば勿論ですよ、確かあの時は五寸角の角材を並べ重量の有る馬車を運んだと、えっ、正かあの時と同じ方法を使うのですが。」


 源三郎も正か同じ方法を使うとは考えもしなかったが。


「そうか、あの時は身体の頑丈な兵士を募ったが、我々が予想した以上の兵士が集まったのを覚えておりますよ。」


「其れで今度も同じ方法を取る事で兵士達も思った以上に楽になると思うのです。」


「よ~く分かりました、では兵隊さんの選考は吉田さんにお任せ致しますので、宜しくお願いしますね。」


 源三郎に言われると、吉田は大喜びで部屋を飛び出して行った。


「其れで後程吾助さんにもお手伝い願いましょうか。」


 吾助の仲間と飯田達が東京から持ち帰った陸蒸気の模型を動かせた.


やはりこの様な時は吾助達が参加する事で敷設に役立つと思ったので有る。


「吾助さん達ならば正しく仕事には打って付けだと思いますねぇ~。」


 工藤も大賛成だと、そして、書状を受け取った吾助達が数日後野洲に着いた。


「源三郎様が大至急だと書状を頂きましたが、何用で御座いましょうか。」


「吾助さんも其れに皆さんもまぁ~お座り下さい。」


 吾助達が座ると、雪乃がお茶を運んで来た。


「吾助さんに、そして、皆様方にも大変お忙しいところ誠に申し訳御座いません。」


「何をおしゃいますか、源三郎様のお呼びだと全員が大変喜んでおります。


 其れでどの様なお手伝いをさせて頂けるので御座いますか。」


 源三郎は敷設の基本だけを教えて貰うつもりだったが。


「吾助さん、以前の事ですが。」


 と、飯田達が持ち帰った陸蒸気の話をすると。


「勿論でして、あの時は模型でしたので別に問題は有りませんが、でも本物の陸蒸気を走らせるといなれば大変で御座いますよ。」


 確かにあの時は模型を走らせる為に実に簡単で有ったが、本物を走らせるとなれば他にも大事な仕事が有るのだ。


「大変だと申されましたが、鉄の道を作るのが何故大変なのでしょうか、私も初めてなので何もわからずに申しておりまして、宜しければ詳しく説明して頂きたいのです。」


 と、源三郎は何時もの事だと頭を下げた。


「その様な事はお止め下さい、私達に出来る事が有れば何でもさせて頂きますので。」


「吾助さん、そして、皆さんにお礼申します。


 其れで先程も申されましたが、大変だと申されますのはどの様な事なのですか。」


「では簡単に説明させて頂きます。」


 その後、吾助は知って要る限り出来るだけ詳しく説明した。


「左様ですか、最初に測量し、その後、土を打ち固めるのですか。」


「左様でして、ですが先程も申しましたが、大体一寸から一寸半の石を敷くのですが、これは車輪幅の二倍以上で高さも一尺は必要でして、更に石を打ち固めて行くのですが、これまでの作業が一番大事なのです。」


 隣で吾助の説明を聞いて要る工藤や吉田もそれ程にも大変だとは思っていなかったのかただ頷くだけで有る。


「では人数も大勢が必要なのですか。」


「其れは勿論でして、岩を砕く者、五寸角の角材を作る者、他にも色々と有りますので、私達も東京で工事の様子を見ておりましたが、線路を敷くと言うのは、其れこそ大勢の協力が無ければ出来ないので御座います。」


「工藤さん、吉田さん、私は何も知らず簡単に陸蒸気は走れるものだと思っておりましたが、今、吾助さんのお話しを伺い、誠に情けなく思っております。」


「其れは何も総司令だけでは御座いませんよ、私も今お話しを伺うまでは簡単に考えておりましたので、吉田、陸蒸気を動かすのは大変だと言う事を兵士達に説明しなければならないぞ。」


「はい、私も其れまで大変だとは考えておりませんでしたが、技師長が陸蒸気を造り始められたのですから、何としても吾助さんの申される線路を敷設を終わらせなければなりません。」


「吉田さんも大変な工事となりますが、何卒宜しくお願い致します。」


 その数日後から吾助達は東京で見聞きした事を詳しく説明し、陸蒸気を走らせる工事に入った。


 銀次達の現場でも大量の資材が搬入されて要る。


「ねぇ~若様、この頃、毎日の様に物が届いてるんですけど、本当に大丈夫なんですか、若しもですよこんな事が官軍にばれたら大変な事になるんじゃ無いかと思ってるんですよ。」


「正太さんも私と同じ事を考えておられたんですねぇ~、やっぱり義兄上に相談して見ます。」


 確かに若様が心配する様に連日と言っても良い程、上野の現場より大量の資材が山賀の隧道を通り搬入されており、若しも日本陸軍の偵察隊に発見される事にでもなれば、其れこそ上野は軍事物資の横流しと言う汚名の下で銃殺刑にされるのは間違い無い。


 若様は源三郎へ大至急来て欲しいと書状を送った。


 同じ頃、上野は別の行動に出ていた。


「中隊長、本藤の資材基地から来る兵士の顔ぶれだが何時も同じなのか。」


「えっ、私は其処までは見ておりませんでしたが、何か問題でも有るのでしょうか。」


 中隊長は何故上野から兵士達の顔ぶれを気にして要るのかがわからなかった。


「実はなぁ~、君の知っての通り、司令長官殿や工藤の事を知って要るのは此処の者達だけなんだ。

 でだ、若しも本藤が送った輸送部隊の兵士の中で他の部隊の兵士に此処の事を喋ったら一体どうなると思うんだ。」


「えっ、正か本藤部長はその様なお方では無いと思うんですが。」


「勿論だ、本藤とは幼い頃からの遊び仲間で、だが兵士は違う、普通で考えてもわかると思う。


 資材基地から大量の物資が運び込まれて要るが、我々の基地では使わず山の向こう側に送って要る、勿論、本藤の事だから部下を信用して要るだろうが、だが部隊が大きくなれば考え方の違う者も居るんだぞ。」


「ですが、今の我々では。」


 中隊長は何も出来ないと思って要るが、上野は違った。


「其れでだ、今度は何時頃到着する事になってるんだ。」


「一応二十日から二十五日に一度届いておりますので、次も後二日から三日もすれば到着すると考えております。」


「そうか、ではその時に話すとするか。」


「参謀長殿は一体何をお話しされるつもりなのですか。」


 上野は何を考え、何を話すのか中隊長もさっぱりわからない。


「君も覚えて要るはずだ、司令長官殿と工藤大佐が来られた時の事を。」


「其れなば勿論で、ですが何故今その時の話をされるのですか。」


「何もわかっていない様だが、あの時、司令長官殿もだが工藤を含め、全員が命懸けで来られたんだぞ、そんな事もわからないのか。」


「いいえ、私は。」


 中隊長はあの時の光景を思い出した、源三郎達には大きな入り江の奥に五千の官軍兵が居ると情報が入ったが、漁師の元太が命懸けの作戦で本当の兵隊は五百程で他の全員が大工や鍛冶屋などの職人達だとわかり、其れではと源三郎と工藤、げんたも含め、兵士は少なく正か撃ち合いになるとは思っておらずやって来た。


「勿論、私もあの時は大変な驚きで、更に工藤少佐、いや大佐殿が生きておられたとは全然考えもしませんでした。」


 工藤や吉田は源三郎に命を助けられ連合国に居る、だが資材の輸送部隊の中には工藤の事もだが、源三郎がどの様な人物なのかも知らず、更に連合国がロシア艦隊を迎え撃つ準備を進めて要る事も知らずの兵士がおり、その兵士が問題なのだ。


 そして、数日後、荷馬車五十台を連ねた輸送部隊が到着した。


「皆さんも大変ご苦労様です。

 資材は我々が降ろしますので、ゆっくり休んで下さい。」


 中隊長は何時もの様に話し、兵士の顔を見ると数人は覚えており、兵士に話し掛けた。


「貴方に少しお伺いしたいのですが、輸送部隊の兵士は何時も同じなのですか。」


「勿論ですが、何故その様な事を聞かれるのでしょうか。」


「では貴方方が届けて頂いております資材ですが。」


「はい、其れに付きましては本部長殿が輸送して要る資材は大変重要なので、他の部隊へは一切他言するなと申されましたが、其れ以上はお伺いしておりません。」


「左様ですか、ではお休み下さい。」


 輸送部隊の兵士は何時もの様に食堂で食事を取り、兵舎で休みに入った。


「参謀長殿。」


 と、中隊長が部屋に入ると、後藤も吉三も居た。


「どうだった。」


「やはり、参謀長殿の思われる通りで、兵士は何も聞かされずで、ですが何時も同じ部隊でした。」


「そうか、では明日にでも話すとするか。」


「参謀長さんは何を話されるのですか。」


「実は輸送部隊の兵士が他の部隊の兵士に此処に届けて要る資材は何処で使用されて要るのか話して要るのか分かりませんので、ですが若しも何かの拍子で話をしたかも知れませんので、何故我々が秘密で行って要るのかを話す方が良いと考えたのです。」


「そうでしたか、では私と吉三さんもご一緒させて頂きたいのですが宜しいでしょうか。」


「其れは有難い、私も技師長と吉三さんに来て頂ければ心強いです。」


「では明日に。」


 そして、翌朝、兵士達の朝食が終わる頃、上野と中隊長、更に後藤と吉三が入って来た。


「全員。」


「中隊長、いいんだ、みんな座ってくれ、今から全員に話が有る。」


 兵士全員が座り、上野が話すのを待って要る。


「皆は何の為に大量の資材を運んで要るのか知っておられますか。」


「参謀長殿、自分達は何も伺っておりませんが、本部長殿からは大変重要な任務だから一切他言するなと言われております。」


「では本藤本部長は何も話されていないと、ですが何故にこれ程まで大量の資材が必要なのか不思議では無かったのですか。」


 上野は今までとは大違いで命令口調では無く、普通に話し掛けて要る。


「其れでは貴方方は今日本国が存亡の危機に有る事はご存知ですか。」


「自分達も一応の話は聞いておりますが。」


「そうですか、ではロシアとの大戦争が近付いて要る事もですか。」


「えっ、其れは本当ですか、自分達は詳しくは知らないのです。」


「そうか、だが本藤も辛いんだ、全てを話す事も出来ない時も有るんだ、では私の知る限りを話すからよ~く聞いて欲しい。」


 上野はその後一時以上も掛けロシアの野望を説明し、其れを阻止する為に日本国陸軍と海軍が兵士の増強と訓練を行って要る事を、更に秘密基地を建造して要る事も。


「今、私が説明した事は全て事実で、ですが何も他言するなと申しませんが、これから話す事は絶対に他言してならぬ、若しも他言した事が判明したならば、その者には世にも恐ろしい刑が待って要る、其れだけは本当ですからね。」


 上野が言う世にも恐ろしい刑とは、隣で聞いて要る中隊長には直ぐ理解出来たが、兵士達は全く理解出来ておらず、だが少しづつ顔色が変わって来た


「上野さんも随分と変わりましたねぇ~、源三郎様が何時もお話しをされて要る様で、オラもこれでやっと安心しましよ。」


「やはり源三郎様の存在は大きいと言う事ですねぇ~。」


 後藤も吉三も上野が大きく変わったと思った。


「では今から話しますが、皆さんが苦労して運んで頂いた大量の資材ですが、皆さんが途中で右手に見た高い山の向こう側に届けて要るんですよ。」


「えっ、若しかしたら。」


「貴方方は私が資材を横流しして要ると思われるでしょうが、其れは全く違い、向こう側では今極秘の基地を造って要るんですよ。」


「参謀長殿、今のお話しですが海軍もご存知なのですか。」


 上野は余程の決意を持って要るのか、若しも兵士の中から連合国の存在が発覚するやも知れないと言うのに。


「いいや、全く知らないんですよ、ですが、私はそのお国の司令長官殿に対し全幅の信頼を置いておりますので、其処では今特殊な軍艦を建造されておられ、我が日本艦隊とは別の方法でロシア艦隊を撃滅するのです。」


「参謀長殿が先程言われましたが、ロシアは何の為に日本国を攻撃するんですか。」


 やはりだ、兵士達は何故ロシアが攻めて来るのか、其れを全く知らずに要る。


「皆さんは植民地と言う言葉を知っておられますか。」


「一体何ですか、その植民地って。」


「では詳しく説明しますからね。」


 上野はゆっくりと説明を始めたが、兵士達も直ぐには理解出来ずに、其れでも上野は辛抱強く話した。


「じゃ~オレ達は一生奴らの為に地獄の生活をするんですか。」


「いいえ、其れだけでは有りませんよ、貴方方の子孫も、いや百年、二百年と奴らに支配されるんですよ。」


「だったら、幕府の時と同じなんですか。」


「いいや、其れよりももっと酷いですよ、奴らは我々を人間とは思わず、牛や馬、いやそれ以下だと考えておりますので。」


「じゃ~オレ達は生かさず殺さずなんですか。」


「ええ、全くその通りですよ、日本国より遥か南に有る国では数百年間も支配され殆どの物は略奪され、少しの食べ物だけで生きておられるんですよ。」


「其れでオレ達が運んで来た資材で秘密の基地を造ってられるんですか。」


「その通りでして、こちらに居られるお二人はその国から来て頂いた技師長さんと吉三さんと申されましてね、此処に軍港を造る為にお仲間二百人と一緒に来て頂いて要るんです。」


「参謀長さん、私からも説明させて頂いても宜しいでしょうか。」


「勿論で、宜しくお願い致します。」


 上野は後藤に代わった。


「では私からも説明させて頂きますが、全て本当の話なので、皆さんが嘘だと思われるので有れば、我々以外の人に聞いて頂いても宜しいので、では説明させて頂きます。」


 後藤はその後、源三郎と連合国の話をすると。


「参謀長殿、自分は絶対に他言致しません、そして、今後も資材の輸送をさせて頂きます。」


 輸送部隊の中隊長は志願し資材を輸送すると言う。


「中隊長殿、オレ達は絶対に言いませんよ、其れにロシアの植民地にさせない為にもそのお国の方々にも活躍して欲しいんです。」


「中隊長殿、オレはこれからもこの任務を続けさせて頂きたいのですが、宜しいでしょうか。」


「そうだよ、オレもさせて貰いたいんです。」


 と、兵士達は志願して行く。


「参謀長殿、自分は戻り次第部下全員と志願させて頂きます。」


「オレもですよ、絶対に話ませんから、なぁ~、みんな、オレも行くぞ。」


「そうだよ、だってオレ達はそんな奴らに好き勝手にさせる為にやってるんじゃ無いんだ、命に懸けても喋りませんよ、絶対にです。」


「みんな本当に有難う、私は何と言って感謝すれば良いのか分かりませんが、この通りです。」


 と、上野は輸送部隊の兵士に頭を下げた。


「これで成功しますねぇ~。」


 上野が頭を下げ、今後は何事も無く行くだろうと後藤と吉三は改めて確信したので有る。





  


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