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闇の帝国    作者: 大和 武
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 第 68 話。正かこんなにも早くとは。

「吉田さん。」


「総司令、お待ち致しておりました、伝令で御座いますね。」


「吉田さんも私の頭の中を。」


「いいえ、決してその様な事は、ですが総司令の事ですから必ず山賀に伝令を出されると思ってお

りましたので。」


「左様ですか、では私は何も申しませんので宜しくお願い致します。」


「承知致しました。

 お~い向かって下さい。」


 と、吉田が合図すると伝令兵は待っていたのかの様に馬に飛び乗り山賀へ飛ばして行った。


「じゃ~オレも行くとするか。」


「えっ、げんたは何処に行くのですか。」


「あんちゃんは機織り機の動力源が要るんだろう。」


「其れは勿論ですが。」


「オレは松川や山賀のどちらかに行って現地を見てから造るつもりなんだ。」


「一体何を造るのですか。」


 げんたは松川に大きな工場を建てて有るのは知って要るのか、其れにしても一体何を造るつもり

なのか。


「オレはなぁ~動力源を造る場所探しに行くんだぜ。」


「動力源を造ると言いましたが、工場は建てられて要るんですよ。」


「そんな事は知ってるよ、だけど動力源を造る場所も考えないで建てたんだからなぁ~、まぁ~そ

の時に考えればいいんだ。」


「では吉川さんと石川さんも行かれるのですか。」


「そんなのは当たり前だよ、其れとお店の人達と正太さんと斉藤さんにも一緒に話したいんだ。」


 げんたは早くも動き出すと言うが、どの様な方法で動力源となる機械を造るのだろうか、其れよりもげんたの頭の中には既に出来上がった要るのだろうか。


「げんたは動力源となる機械は出来ているのですか。」


「ああ、全部頭の中では出来てるよ、だけどどんな鉄管や品物が届くのか、其れを見てから大きさを決めるつもりなんだ。」


「では私も参りましょうかねぇ~。」


「え~何であんちゃんが来るんだよ、其れにまだ何も決めて無いんだぜ。」


「勿論、わかっておりますがね、先程も飯田様達が向かわれ野洲で待つよりも山賀で待つ事の方が

良いのですよ。」


「そうか、まぁ~其れだったら仕方が無いか、じゃ~明日にでも行こうか、お店の人数も聞きたい

んでオレは行くよ。」


 げんたは残った店の人達に話すと言って戻り、源三郎は執務室へと戻って来た。


「鈴木様は浜に行って頂きまして、親方と数人の大工さん、其れと銀次さんと数人のお仲間を呼ん

で頂きたいのですが、若しかすれば明日の朝、松川へ行く事になりますのでと、上田様は数台の馬

車の準備に入って下さい。」


 鈴木も上田も何の為に松川へ向かうのかも知らないが、源三郎が向かうと言うのは余程の要件だ

と思い、鈴木は馬車に乗り浜へと、上田は別の馬車を点検するために馬車置き場へと向かった。


「加世殿、少しお伺いしたいのですが宜しいでしょうか。」


「私にで御座いましょうか。」


「お伺いしたいと申しますのは、粘土を取った跡と言うのはどの様な状態なのでしょうか。」


「状態と申されましても、ですが跡地は地面も軟弱でして、若しも建物を建てたとしても直ぐに傾

きますが。」


「其れでは大きな建物もですが重い機械などは設置出来ないのですか。」


「私も詳しくは存じませんが、その地から粘土が出ると言う事は相当深くまで有ると父から聞いて

おります。」


「左様ですか、では私は早まったのですか、これは又もげんたに怒られますねぇ~。」


 源三郎は松川で粘土の搬出を終えた地に工場を建てさせたのが間違いだと気付いたのだが。


「では若しかすれば工場は傾いて要るのかも知れないですねぇ~。」


 と、独り言を言うが、加世もすずも、其れに雪乃は源三郎が何を言って要るのかもわからない。


「源三郎様は何故その様な事をお聞きされるので御座いますか。」


「実はですねぇ~、私は大変な間違いをしましてね機織り機を設置する建物が急ぐと思いましてね、

何も考えずに松川に有る粘土の搬出跡に建物を建てて頂いたんです。」


「ですが、源三郎様は建物をご覧になられたので御座いますか。」


「いいえ、其れがあれ以来忙しく、ですがその様な言い訳はしたく無いのですが、親方とお話しをする機会も無く、其れが先程げんたが松川へ参り機織り機の動力源を設置する場所を探すと申しまして、其れで思い出したのです。」


 其れならば早合点とでも言うのだろう、日頃は物事を深く考え、その後に答えを出す源三郎では

有り得ないが、やはり其れだけ焦っていたと言う証なのかも知れない。


「これは私の憶測です御座いますが、親方さんの事ですから途中でお気付きになられ建物は完成さ

れていないのでは御座いませんか。」


 やはり雪乃は別の見方をしているようだ。


「其れであれば私も大助かりなのですが。」


「源三郎様も明日に松川へ参られるのでは御座いませんか。」


「左様でして、実は私も山賀に参る用事が有りまして、その前に松川の現場を確認出来れば良いと


思っております。」


 雪乃の助言を受け入れ、明日松川に着いてから考える事にしたのだ。


「私は以前にも申し上げましたが源三郎様も他の方々にお仕事を分担されては如何で御座いましょうか。

 私は御怒りを承知を申し上げますが余りにもご無理をなされまさすと、お身体が悲鳴を上げ、その様な事態にでもなれば余計皆様方が心配されると思うので御座います。

 源三郎様も何卒お身体をご自愛下さいませ。」


 雪乃は何としても源三郎の負担を減らしたいとは思うのだが、源三郎の頑固さゆえ今だに全てを把握したいので有る。


「雪乃殿には何時も大変ご迷惑をお掛けし申し訳御座いません。

 今後は出来るだけ皆様方のご協力を受けたいと思います。」


 そして、明けた朝、源三郎はげんたや吉川に石川に店の人達を伴い松川へと向かった。


「私は野洲の。」


「若様も居られますのでそのまま向かって下さい。」


「若様に総司令より伝令で御座います。」


「義兄上からですか、ではお伺いします。」


「二日前に飯田様を含め十数名と護衛の中隊と五台の馬車が駐屯地へ向け出立され、日光隊と月光隊は警戒に入って下さいとの事で御座います。」


「駐屯地と申されますと官軍の駐屯地ですか。」


「自分も詳しくは有りませんが、総司令と技師長が依頼された品物が届いて要るはずだと、其れで

受け取りに参られのだとお聞きしております。」


「左様ですか、有難う御座います。


 貴方は駐屯地で少し休んで下さいね、その次いでにと申し上げて何ですが、小川さんに来て下さ

いと伝えて下さい。」


「はい、承知致しました、では失礼します。」


 伝令兵は駐屯地へ向かい、暫くして小川が来た。


「若様がお呼びだと伺いましたが、急用で御座いますね。」


「先程、義兄上から伝令が有りまして。」


 その後、若様が話すと。


「では早急に向かって貰います。」


 と、小川は直ぐ戻って行く。


「若は源三郎殿が依頼された品をご存知なのですか。」


「私も義兄上からお聞きしておりますが、陸蒸気を造れるだけの品を、其れも数台分をお願いした

と、ですが品目の詳しい内容に付いては伺ってはおりませんが、やはり我が国でも陸蒸気を走らせるのでしょうか。」


「ですが技師長は陸蒸気は造らないと申しておられましたがねぇ~。」


 若様も吉永もげんたが陸蒸気は造らいと、だが連合国にも陸蒸気は必要だと思って要る。


「ですが、私は連合国にも陸蒸気は何としても必要だと考えておりますが、何故に技師長は造らい

と申されたのでしょうか。」


「拙者も必要性は感じておりますが、その前に大きな問題でも有るのでは御座いませぬか。」


 吉永が言う大きな問題とは一体どの様な事なのだ、其れにしても何故げんたは造らないと言った

のか、其れを聞きたいと思う吉永で有る。


「先程、伝令も申しておりましたが、中隊を代えたとは、若しかすれば他にも大きな問題が発生し

たのでしょうか。」


「拙者も先程から考えて要るのですが、何故に中隊を代える必要が有るのか、拙者ならば向こう側

の事情を知って要る中隊を同行させますが。」


「私も同じ様に思うのですが、義兄上が中隊を代えると言うのは余程大きな問題が発生したと考え

なければなりませんねぇ~。」


 伝令兵も詳しい話は聞いていないと。


「若様。」


 と、小川が入って来た。


「小川さんも何かを感じられたのですか。」


「左様でして、一応、先発隊として日光、月光の両隊を向かわせましたが、総司令が突然中隊を変更すると言うのは余程大問題が発生したと考えなければならないのでは御座いませんか。」


 小川も中隊を急遽変更すると言うのは大問題が発生したと考えて要る。


「其れでは追加の小隊を派遣されるのですか。」


「勿論でして、先程、二個小隊に追加の弾薬を持ち出発致しました。」


 若様もだが小川は軍隊として中隊を変更すると言うのは、現地の駐屯地の情報が少なくはっきり

とはわからないが大問題が発生したと、だが其れでも資材を受け取りに行くと言うのは、いや情報

を得る為に代えたのかも知れないと、だが全てが憶測で有る。


「小川さんにお伺いしたいのですが、何故それ程まで危険を冒してでも資材を受け取りに行くのでしょうか。」


「若様もご承知だと思いますが、時には危険だと承知しておりましても向かわなければならない事

も有るのです。


 若様もご記憶だと思いますが、官軍兵が人質を取った事件を。」


「其れならば、今でもはっきりと脳裏に焼き付いております。」


「あの時ですが少しでも逃げるのか遅れたならば、作業員も兵士も狼に襲われたかも知れないと、

それ程にも危険な作戦だったので御座います。」


 小川が考えた作戦とは人質全員が横一線に並び、その後ろに官軍兵が立つ事が当然で、若しも官

軍兵が部屋に居たとすれば幾ら特選隊の腕前に間違いは無かったとしても、部屋の中に居る官軍兵

に狙いと定めると言うのは不可能で有る。


 だが官軍兵は小川の立てた作戦通り人質の後ろに立ち、その全てが成功し、人質の全員が無事に

戻って来たので有る。


「私は総司令がどの様な指示を出されておられるのか分かりませんが、今回は今まで以上に大変危

険な任務だと思っております。」


 小川は今回は今までに無い危険な作戦だと言う、其れはやはり小川は軍人としての考えではない

のだろうか。


「ですが、私は其処までは危険だとは考えていないのです。

 と、申しますのは、飯田様や上田様、森田様は別としてお店の人達は侍でも兵士でも有りません

ので官軍も考えると思うのです。」


「若様、其れは大変な間違いでして、お店の人達だと知って要るのは我々だけなのです。

 戦と言うのは先に敵を殺さなければ我が身の命が亡くなるのです。

 その当たりは官軍兵はわかって要るのです。


 何故かと申しますと、我が軍でも殆どが農民さんや町民さんで、其れは我々だけが知っており、

自分も反対の立場ならば全員が兵士で有ると思い、絶対に生かして帰す事は致しません。」


 小川にすれば言葉では悪いが、やはり若様は世間知らずだ、戦とはそんなに甘いものでは無く、

如何に早く敵兵を殺すか、其れは一瞬の躊躇が我が身と、仲間を危険に晒されるので有る。


「私は自分の認識の甘さに情けなくなります。」


 若様が知って要る戦とは自軍からは犠牲者も無く、全てが完全勝利で、小川にすれば連合国に来

るまでは敵軍もだが自軍からも多くの犠牲者を出しており、其れが戦だと言う。


「私は若様には大変失礼かと存知ますが、先日の人質事件もそうですが、北の草地でも官軍の中隊

を全滅させた、私の知る限りではあの様な戦で我が軍から一人の犠牲者も出していないと、ですが

私が見ればあれは本当の意味では戦とは思えないのです。


 私が連合国に入らせて頂くまでは、其れこそ如何に早く敵軍を、其れが幕府軍で敵軍ならば何の

躊躇する事も無く殺しており、勿論、我が軍にも多くの犠牲者は出しております。」


「其れでは私は余りにも戦を経験していないので考え方が甘くなって要るのですか。」


「私は正直を申しまして戦などは経験しない方が良いのです。

 戦と言うのは人間と人間の殺し合いで良い事など一つも無く、それ程にも戦とは悲惨だと言うの

で御座います。」


「私は戦とはどれ程悲惨なものなのかも知らなかったですね。」


「正しくその通りでして、我が軍の兵士の中にも連合国にやって来たお陰で戦に行く事も無く、例

え戦が有るとしても総司令は命だけは大切して下さいね、と今までの官軍では考えられなかったの

で連合国からへ出たくないと申しております。」


「小隊長殿、一体何が有ったのでしょうか、急に向かえと隊長殿が申されましたが。」


「皆も聞いて欲しいんだが、野洲から大型の馬車五台が向こう側の駐屯地へ向かわれたので。」


「ですが何の為に大型の馬車で向かわれたのですか。」


「其れがですねぇ~、総司令と技師長が官軍の参謀長殿に調達品を書き出した書状を渡され、其れ


が届く頃だと、ですが私はどの様な物なのかも全く知らないのですが、それどころか若しかすれば


官軍の司令部から調達品を受け取る人に事情聴取するのでは無いかと、其れで若しも技師長が官軍に捕らわれる可能性が有るやもと考えられ急遽護衛する中隊を変更されたと聞いたのです。」


「其れだったら付近に官軍兵が大勢集結して要るかも知れないんですか。」


「その通りでしてね、総司令は馬車隊もですが若しも大部隊が集結して要るならば大急ぎで馬車部

隊に知らせ駐屯地行きを中止せよと、其れが今回の任務です。」


 源三郎は今回、飯田達が向こう側の駐屯地に行く事は大変危険が伴うと判断し、山賀の日光、月

光隊に応援を要請したが、小川は更に二個小隊を追加応援したので有る。


「参謀長殿、司令長官殿は何時頃来られるのでしょうか。」


「其れがわからないんだ、実はわしもなぁ~調達した資材がこれ程にも早く来るとは考えていな

かったからなぁ~。」


 やはりだ、上野も中隊長も正か依頼した資材がこれ程にも早く到着するとは全く考えていなかっ

たので驚いているので有る。


「其れは自分も同じでして、やはり郷田部長が最優先したのでは無いかと思います。」


 郷田は上野が書き直した調達品をただ優先したのでは無く、何かを感じたのかも知れない。


「あの時にも聞いたが鉄道は備前を越え、兵庫までももう直ぐ開通すると、そして、大坂へ来ると

なればだよ、大坂にも大きな集積地を作るのでは無いかと思ってるんだ。」


「私も同じでして、兵庫の地は山が海岸近くまで迫りますので、集積所は無理だとしても造船所を建設し、大坂には大規模な集結地を造り、其処に郷田部長が赴任すると言うのが我々に取れましても最も都合が良いのですが。」


 中隊長は郷田が来れば最高に都合が良いと思って要るのだろうか、果たして大坂に大きな集積地

を建設するのか、其れは中隊長の想像で、上野は其れよりも早く陸蒸気を開通させて欲しいと、陸

蒸気が開通すれば資材の到着もだが大量に届けられると考えて要る。


「わしはなぁ~、早く陸蒸気を開通させて欲しいんだ、其れが開通すれば郷田が来なくても資材が

届けられると思うんだ。」


「確かに参謀長殿の申される通りやも知れませんねぇ~、大きな集積地も必要だと思いますが、資

材を積んだ陸蒸気が直接着く方が、我々にも都合が宜しいですから。」


 中隊長が言う都合とは一体どの様な意味を持って要るのかわからないが、上野も大坂に集積地が


建設されれば便利だと考えるが、其れよりも一度に届けられる方法が出来る事の方が余計な手間も取られずに済むので有ると。


「わしはなぁ~、総司令長官殿が来られるとは思っていないんだ。」


「其れは何故で御座いますか、やはり技師長が来られるのですか。」


「いや、其れも無いと思うんだ、と言うのはなぁ~、総司令長官殿は官軍そのものをまだ信用され

ておられないんだ。」


「ですが参謀長殿には書状を渡されたましたが。」


「其れはなぁ~、わしを信用されたからなんだ、だからわしは書状を書き直し、わしの名で送った

んだ、其れにだ今まで殆ど資材調達も無かった、其れが突然に其れも大量に送れと書けば、司令部

の誰でも余りにも大量では無いかと疑うのは当たり前の話だよ。」


 上野が突然大量の物資目録を送り、司令本部にすれば疑問視するのは当然の話しだと思って要る。


「確かに参謀長殿の申されると通りやも知れませんが、では若しかすれば司令部は疑問を持って要るのですか。」


「わしはその様に思ってるんだ若しもだよ、わしが資材を横流しするのではないかと、いや其れよりも総司令長官殿が来られる方がもっと不味いんだ。」


 やはりだ、上野も源三郎やげんたが来る事の方が都合が悪く、若しも追求される事にでもなれば

どの様な言い訳をすれば司令部が納得するのか、だが司令部はそれ程やわでは無い、ましてはげん

たが来たとなれば護衛の兵士達も拷問を受けるのは確実で下手をすれば連合国の存在が官軍に知ら

れる事になるのだ。


「わしとしては引き取りに来る人達は前回とは全員が違う様に願ってるんだ。」


「参謀長殿は前回来られたと同じ人達が来られない様に願っておられるのですね、実は私も同じで

して、参謀長殿や私は事情を知っておりますので同じ人達が来られましても余り親しく接すること

はしませんが、他の兵士や職人さん達の中には事情を知らない人達もおられると思いますし、其れ

以前にやはり知った顔で有れば何も考えず自然と声を掛けるか、若しかすれば手を振ったりにっこ


りとすると思うので、若しもその様な状況を司令部の者が見れば何故だと思うのも当然だと思うの

ですが。」


 やはり中隊長も別人に来て欲しいと思っており、だが果たして上野や中隊長が思う通りの別人が

やって来るのか、今となっては願うしかないので有る。


 その少し前、野洲を出発した馬車部隊が菊池に到着し菊池の第一小隊と第二小隊が手分けし二又付近まで安全確認が出されるまだ待機しており、何時隧道を出られるのかもわからず待機しており、だが半時が経つ頃二個小隊が戻り、付近の二里四方には官軍も野盗も、其れに幕府の残党らしき部隊の存在は見られないが、第二小隊が二里向こうまでの所で数頭の鹿が狼の追撃を受け、今も必死で逃げて要るのだろうと報告を受け、今日は隧道から出るのは危険だと判断し菊池に泊まる事になった。




        

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