おまけエピソード
エブリスタで載せていたおまけエピソードを
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パーティーの日常
① 朝の目覚め
王都ルミナリア。
宿屋の朝。
リュカはまだ眠そうだった。
「……ねむい」
エリシアが笑う。
「ほら起きて」
「朝ごはん食べるよ」
リュカが布団に潜る。
「もうちょっと……」
その時。
バルドックが部屋に入ってきた。
「朝飯だぞ嬢ちゃん!」
大声。
リュカが飛び起きる。
「びっくりした!」
ガルヴァンが後ろで言う。
「ドワーフは朝が早い」
バルドックが笑う。
「鍛冶屋は朝が命だ!」
セレスティアが手を挙げる。
「研究者も朝型です!」
リュカがぼそっと言う。
「みんな元気すぎる……」
② 本を読む獣人
宿屋の食堂。
ガルヴァンが静かに本を読んでいた。
リュカが隣を見る。
「ガルヴァンって」
「本読むんだね」
ガルヴァンが頷く。
「戦術書」
バルドックが横から言う。
「嘘つけ」
「恋愛小説だろ」
ガルヴァン
「……違う」
セレスティアが本を覗く。
「本当ですね」
「戦術書です」
バルドックが肩をすくめる。
「つまらん」
ガルヴァンが一言。
「面白い」
リュカが笑った。
③ 聖女の悩み
神殿の庭。
セラフィーナが少し困っていた。
リュカが聞く。
「どうしたの?」
セラフィーナが小さく言う。
「街の人が」
「跪いてしまうんです」
聖女だからだ。
リュカが言う。
「普通に話せないの?」
セラフィーナが頷く。
「難しいです」
その時。
バルドックが通る。
「おう聖女!」
セラフィーナが驚く。
「は、はい?」
バルドックが笑う。
「昼飯食うか?」
セラフィーナは少し考えた。
そして微笑む。
「……はい」
リュカが言う。
「バルドックすごい」
ガルヴァンが答える。
「ドワーフは神を恐れない」
④ 妹が増えた?
宿屋の夜。
エリシアが言う。
「リュカ」
「ちゃんと食べてる?」
リュカが頷く。
「食べてるよ」
その時。
セレスティアが手を挙げる。
「エリシア姉様!」
エリシアが驚く。
「え?」
セレスティアが言う。
「私も妹でいいですか?」
リュカが笑う。
「増えた」
セラフィーナも小さく言う。
「……私も」
エリシアが少し困った顔になる。
バルドックが笑う。
「面倒見るの大変だな」
ガルヴァンが言う。
「大家族だ」
エリシアは最後に笑った。
「……まあいいか」
「賑やかな方が好き」
リュカも笑う。
王都の夜は
少しだけ
温かかった。




