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34 四次元からの挑戦(4)マグドリアの改心

「えっ、私たちお食事に来てるんでしょ。食べられないってどういうこと?」

「それはまだ生ものだから食べられないのよ。テーブルを見て。そのテーブルには何がある?」

「鉄板のようだけど」


「そうよ。その鉄板の上にこれを流し込んで、焼いて食べるの。鉄板の下にはガスコンロがあって、スイッチをひねると炎が出て素材を加熱するの」


「えっ、ということは自分で調理しながら食べるってこと?」

「まあ、そういうことね」


「ヘェ〜。驚いた。私の住む四次元の世界ではあり得ない食べ物だわ。だったら早く調理して食べましょう。このお料理、とっても興味深いわ」


お好み焼きがだいたい焼けるとマーガレットがその上から鰹節と青のりをかけ、ソースを塗った。そしてそれを三つに切り分けると、そのうちの一枚をマグダリアの皿にのせた。


「あちち。えっ、うそー、とっても美味しい。そうだ、私にもやらせて!」


「あら、やだ。裏返したら壊れちゃった。私って案外不器用なのかも。でも食べればおんなじよね。


うん、崩れていても、自分で作ったのは美味しいわ。焼きながら食べるのって美味しいし楽しい。しかも一人ぼっちじゃない。最高!」


お好み焼きを食べてお腹がいっぱいになると満足したマグドリアがしみじみと話し始めた。


「ねえ、気がついた?私の着ているこの魔法のワンピース、おばあちゃまからいただいたものなのよ。どこが魔法かというと、デザインがその時その時の気持ちによって変化するのよ」


「ステキね!」


楽しい食事が終わると3人は帰途に着いた。翌日になるとプリンセスはちょっと寂しい気持ちになった。マグドリアが四次元世界に帰る日だからだ。


学校で3人が集まるとマグドリアが

「そうだ、やり残したことがあったわ。ちょっと待っててちょうだい」


と言って小走りに花壇の方へ行った。そこには先日、まだ心が荒れていた頃のマグドリアが魔法で枯らしたバラがあった。枯れてはいるが、まだ抜かれずにそこにあった。


するとマグドリアは

「ひどいことしてごめんなさい」

と言って花に向かって魔法をかけた。


「私の渾身の魔法よ。さあ、甦れ!」


するとマグドリアの右手からキラキラした金色の輝きが花にふりかけられたと見えた瞬間、花は元の姿に戻ったのだ。


これほどの魔法を簡単に使えるとは、やはり魔法の天才だけのことはある。プリンセスとマーガレットは遠目にその様子を見てお互いに微笑んだ。


そこに息を切らしてマグドリアが戻って来た。二人の5メートルほど前に立った瞬間、彼女の後ろからオレンジ色に輝く輪が広がって来て瞬く間に彼女を包み込んだ。

「とーっても楽しかった。また遊びに来るね」


「待ってるわ」

「またね」

こうしてマグドリアは笑顔で四次元世界に帰っていった。

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