33 四次元からの挑戦(3)マグドリアの敗北と孤独
「図に乗るんじゃないよ。今のは私からしたらパワー50%だよ。今度はフルパワー100%だ。後悔することになるよ」
「負けないわ」
と言うや否やプリンセスは自分の周りに虹色のバリアーを張り巡らした。
「フルパワー100%だ、くらえ!」
マグドリアはフルパワー100%の強力な魔法光線を発したが、それはプリンセスの張り巡らした虹色のバリアーを突き抜けるどころかその表面で吸収され、完全に無力化されてしまったのだ。
マグドリアは崩れ折れるようにして頭を抱えて座り込んでしまった。
「魔法の天才の私が負けるなんて!」
するとプリンセスは勝負に勝ったことを誇ったりすることはなく、何もなかったかのように微笑みながら優しく話しかけた。
「さあ、話してちょうだい。どうしてあんなことをしたのかしら」
マグドリアは嗚咽しながら答えた。
「ううっ、わ、私は嫌われ者で、いつも一人ぼっちで孤独なの。だから楽しそうにしている人を見るとイライラして意地悪したくなっちゃうの。その気持ちに自分の天才ぶりを見せびらかしたいという自己顕示欲がプラスされちゃうみたいなの」
「じゃあ、私のお友達になってくださる?」
「えっ、こんな私でもお友達になってくれるの?本当に?」
「もちろんよ。私の妹のマーガレットと3人で遊びに行きましょうよ!」
三人はちょっとおしゃれをして浅草へ出かけた。
浅草寺やスカイツリー、新仲見世商店街などをのんびり歩きまわった。いつも怖い顔をしていたマグドリアは、別人であるかのように明るい笑顔ではしゃいでいた。
彼女の人生でこんなに楽しいことは初めてだったのだ。食べ歩きも楽しかった。
「揚げまんじゅうってとっても美味しいね。あっ人形焼きも食べたいな」
はしゃいでいるマグドリアを優しく見つめながらプリンセスは言った。
「そろそろお昼にしましょう。何が食べたい?」
「私は何でも食べられるけど、この世界の食べ物のことは分からないからお任せするわ」
「ウナギもいいし、お好み焼きもしばらく食べてないわね」
するとご機嫌なマーガレットが
「お好み焼きがいいんじゃない?多分彼女にとってはこういう食べ方って珍しいんじゃないかしら?」
「そうね。じゃ、お好み焼きにしましょう」
店に入ると3人は並んで座り、マーガレットが3種類のお好み焼きを注文した。大きめなお碗にはお好み焼きの素材が入っているのだが、その一つを受け取ると、マグダリアはいきなりそれを食べようとした。それを見てマーガレットが
「待って。それ食べられないわよ」




