AOI 第60話
弟が夕方にするお風呂掃除を、今している。夕方にするのは面倒になったのかな。偉い。なかなか、考えているなと思った。私は、洗濯物を居間に干している。弟がとり込む事を忘れてしまいがちだからだ。天気もあるけれど、居間の方がストーブのおかげでパリッと乾くのもある。天然の加湿器になるしね。洗濯物干し終わった。よーし。あとは、…食器かぁ。シンクの前に立つと、ちょうど、お風呂掃除が終わった弟が居間に入ってきた。立っている私を見て、2人で洗うと速いし2人で洗おうと提案してくれた。弟、神。途中で弟が、10時にお友達が来て一緒にモールへお昼ご飯を食べに行ってくると言ってきた。なるほど、お風呂掃除を早くしたのもそういう理由か。朝は時間が過ぎるのが早過ぎる。あっという間の、9時半過ぎてて、弟は、慌てて部屋に着替えしないとーと、言いながら、階段を駆け上がって行った。私は、こたつのテーブルのうえの醤油だのマヨネーズだのを片付けて、布巾を絞ってテーブルを拭いた。おー気持ちいい。玄関のインターホンが鳴って、覗くとこの前と同じお友達の顔が映っていた。弟が、2階で受けって、おーっと答えているのが聞こえた。弟の背中を見送って、鍵を閉めて、静かな居間に戻った。こたつに座って塾の宿題をひろげた。
しばらく経った頃、のあちゃんからLINE電話がきた。
「おはよう。」
のあちゃんは元気だった。
「何してた?」
と、続けて、
「宿題ひろげているよ?」
と、答えた。すると、のあちゃんも、
「私も私も、同じ。」
それを聞いて、2人で笑った。のあちゃんは、
「これ、終わらなそう。」
と、話してきたので、私も、
「同じく。」
と、返した。本当にそう。復習もできていない。
「4月から続けられそう?」
と、のあちゃん。私は、
「とりあえず、話はした。けど、今夜かな
ゆっくり話せるのは。」
と、話した。のあちゃんと4月からの、授業は英語と数学の2教科に行くと話があった。私も、2教科なら、部活動との両立ができそうかなと思った。話途中そう言えばで、翔太君が、国語もやりなさいと、お母さんから言われているみたいと聞いた。のあちゃん誘われて、もしかしたら、国語も行くかもしれないとも聞いた。だから、私にも国語のお誘いがきた。私は、笑って、
「曜日はどうなるのかな?」
と、聞きながら、塾リュックを開けて、新学年のパンフレットを開いた。その時、のあちゃんが、春期講習の最後の日に帰りにマック食べない?と言ってきた。翔太君と話しているらしい。塾グループで。