1-8
ワイとステーンは夕方によく散歩に出かけた
互いに酒が嫌いでスポーツ好き
似た者同士のワイらは相性がよかった
ステーンの経歴はほとんどワイと同じだった
けど、ワイと(´_ゝ`)には明らかな差があった
ステーンは誰からも慕われとった
将来、ステーンは司令官になる男やと誰もが言った
その通りやワイもと思う
彡(゜)(゜)「でも、司令官になるなら……」
危険な低空飛行の爆撃は止めた方がいいと思った
まあ、なんにせよ
(´_ゝ`)は偉大な男であることには違いない
技術に優れ、人徳がある一流のパイロットや
爆撃機は二人一組で乗るのが基本や
ワイの相棒がこのアルフレッド・シャルノブフスキー伍長( ^ω^)や
( ^ω^)は優れた機銃士で、口の堅い男だ
隊内で最年少にもかかわらず、冷静沈着な性格で
どんな敵にも動じない、頼りになる相棒や
ある日のことやった
ワイらは空を飛んでいた
すると突然、黒雲がおおいかかり
荒れ狂う暴風雨が襲いかかった
( ^ω^)「後方に嵐アリ。気をつけろよルーデル」
彡;(゜)(゜)「急に言われても……」
彡;(゜)(゜)「あっ……」
彡(×)(×)「ぎゃああああああああああああああ」
ワイらは嵐に巻き込まれて、木の葉のように翻弄された
( ^ω^)「おい、気をつけろと言っただろ」
彡;(゜)(゜)「いくらなんでも自然現象には歯が立たんわ」
彡(゜)(゜)「にしても……」
彡(゜)(゜)「嵐が吹き止んだ後の涼しさは格別やな」
( ^ω^)「そうだな」
ある日、ソ連軍の爆撃部隊がワイらの基地に攻撃をしかけてきた
ひゅーん●~*ドカーン!!ひゅーん●~*ドカーン!!
┗(゜)(゜);ミ┓三三3
ワイは塹壕に転げ込んだ
彡;(゜)(゜)「ふー」
塹壕の中で一息つく
すると、ぼやぼやしていた奴が最後に飛び込んできた
( ^ω^)「あ……」ぴょーん
彡(゜)(゜)……
ドシーン
ワイは( ^ω^)に押しつぶされた
そのせいで泥だらけになったしもうた
ソ連の爆弾攻撃よりもよっぽど脅威やった
ソ連軍は爆弾を落とし終えたのか北西の空へ消えていった
( `_ゝ´)「おい!ルーデル。あいつらを追うぞ!」
(´_ゝ`)「お前たち……なにをやっているんだ?」
彡(゜)(゜)「いや……」
( ^ω^)「なにも……」
ブーン
ワイらはステーンの後ろに付いて飛び上がった
ステーンの顔は自信に満ちていた
すると突然、黒雲がおおいかかった
黒雲は嵐となってワイらを襲った
ワイはステーンとはぐれないよう、衝突しないよう、離れないよう
細心の注意を払った
彡(゜)(゜)「どうして引き返さんのやろ?」
こんな嵐の中、敵を攻撃するなんて不可能や
(´_ゝ`)はなにを考えとるんや?
突如、ステーンは機首を下げた
彡;(゜)(゜)「危ない!!」
と思う間もなく180度横転
彡;(゜)(゜) .。oO(衝突する!!)
ワイは鋭く、とても鋭く、宙返りせんばかりに緊急回避
彡;(゜)(゜) .。oO(ふぅ……危なかった)
700キロの爆弾を持った機体がやるような動きとちゃうで
自画自賛したくなるほどの離れ業を、ワイは今やったんや
誰かに褒めて欲しいくらいやで
( ^ω^)「よくやったルーデル。たいしたものだ」
彡(゜)(゜)「おおきに」
( ^ω^)「だが、俺たちは窮地に立っているぞ」
シャルノブフスキー伍長の言う通りやった
ワイの周りは真っ暗
ヒューンヒューンという風音
ザーザーと吹き付ける雨音に紛れ
ピアッと一閃の雷が鳴り響いた
バッと周りは白く明るくなる
だが、なにも見えん
吹き荒れる突風が機体をカタカタと揺るがせる
彡(゜)(゜)「地上がどこにあるのかさっぱりわからん」
ワイは今どうなっとるんや?どこを飛んどるんや?
上か?下か?右か?左か?
……ダメや、感覚がおかしくなっとる、さっぱり分からん
( ^ω^)「垂直速度0」
( ^ω^)「スピードは毎秒上がっている」
彡;(゜)(゜)「クソが!垂直落下しとるやんけ!!」
6900 6600 6000 5400 5100 4800 4500
彡;(゜)(゜)「アカン!このままやと墜落や!!」
なんとかせんと死ぬ
汗が全身から流れ出る
3900 3300 2400 1800 1500
( ^ω^)「垂直速度……未だに最速」
彡;(゜)(゜)……
彡(●)(●)「フン!!」
操縦棹を両手で引いて、水平に戻そうとした
これが正しいんかどうかなんてさっぱり分からん
けど、やるしかないんや
ピアッとまた一閃の雷が鳴り響いた
( ^ω^)「高度1200」
血がこめかみでドキドキ脈を打っとる
ふぅ……ふぅ……呼吸も浅い
「自然と戦うなんて止めて、運命に身を任せよ」
と、何者かがささやく
「なぜ、無駄な努力を続ける……諦めて楽になれ」
と、何者かがささやく
彡(●)(●)「アホか!!ワイは最後まで諦めんわ!!」
彡(●)(●)「ワイは死ぬその一瞬まで現役じゃあ!!」
( ^ω^)「高度600」
ドスン!!
死……死んだ……
彡(゜)(゜)「あれ?死んでないやんけ……」
エンジンの音も聞こえる……まだワイらは飛んどるで
( ^ω^)「機体が何かにぶつかったようだ」
彡;(゜)(゜)「はっ!安心するにはまだ早い」
ペダルを力いっぱい踏んだ
機体は上昇し始めた、明るい陽射しが目にしみ込んで痛い
彡;(゜)(゜)「とりあえず……もう大丈夫みたいやな」
彡;(゜)(゜)「でも……なんで無事やったんやろ?」
( ^ω^)「翼に穴が二つ空いている。そして椛の木の枝が刺さっている」
( ^ω^)「また補助翼と大部分の副翼が吹き飛んでいる」
( ^ω^)「おそらく……墜落ギリギリに椛の木に機体がぶつかって……」
( ^ω^)「うまいことバウンドしたんだろう」
( ^ω^)「まさに……奇跡、生還、天祐の言葉がふさわしい」
ワイらはなんとか基地まで戻ってくることができた
仲間たちは先に帰っていたようで
着陸する機体と一緒に走りながら出迎えてくれた
ワイはすぐにステーンに報告しにいった
彡(゜)(゜)「飛行少尉ルーデル。ただいま帰りました」
彡(゜)(゜)「地表と接触するという特別事故で機体が破損しましたが……」
(´_ゝ`)「よく帰ってきてくれた」
(´_ゝ`)……
彡(゜)(゜)……
(´_ゝ`)「おかえりルーデル。無事でよかった」
彡(゜)(゜)「ただいまやで」
奇跡の生還を果たしたその日、ワイは熟睡した




